10.4.3 環境変数へのアクセスに関する規則
-
環境変数名および環境変数の値を設定する場合,DISPLAY文に指定した一意名または定数中に含まれる空白も有効となります。
-
環境変数名を設定する場合,環境変数名には"="を指定できません。指定した場合,正常に動作しなくなることがあります。
-
環境変数名を設定する場合,環境変数名にNULL(X'00')が含まれているとき,NULLの直前までの値が有効となります。環境変数の値を設定する場合,環境変数の値にNULL(X'00')が含まれているとき,NULLの直前までの値が有効となります。
-
環境変数の値を取得する場合,環境変数が存在しないとき,ACCEPT文で実行時エラーとなります。
-
環境変数名の先頭にNULL(X'00')を指定したときの規則を次に示します。
-
環境変数の値の取得処理(ACCEPT文)は,エラーとなります。
-
環境変数の値の設定処理(DISPLAY文)は,何も処理しません。
-
-
次に示す文の組み合わせは,プログラム間にわたって指定できます。
-
環境変数名を設定するDISPLAY文と環境変数の値を取得するACCEPT文
-
環境変数名を設定するDISPLAY文と環境変数の値を設定するDISPLAY文
-
-
環境変数の値を取得するときの転記規則を次に示します。
-
環境変数の値は,一意名の左端から順に転送されて転記されます。
-
環境変数の値が一意名の領域より長い場合,一意名の長さで区切られます。
-
環境変数の値が一意名の領域より短い場合,標準コードの空白文字(X'20')が埋められます。
-
-
次の環境変数には,環境変数へのアクセス機能で値を書き出せません。
-
CBLTDEXEC
-
-
環境変数の値の書き出しを行うDISPLAY文の実行回数は,環境変数CBLENVMAXで設定します。
- 形式
-
CBLENVMAX=回数
規則
-
回数は,8けた以内の符号なしの正の整数で指定します。
-
環境変数CBLENVMAXを指定しなかった場合,または値が0の場合は,50が仮定されます。
-
環境変数CBLENVMAXで負の値を設定した場合,または9けた以上の値を設定した場合はエラーメッセージが出力され異常終了します。
-
DISPLAY文による環境変数への値の書き出しによって,環境変数CBLENVMAXを設定することはできません。
-
環境変数の値をクリアせずにCOBOLプログラムの実行を終了し,あとに同じプロセスでCOBOLプログラムが動作した場合,環境変数を設定しなくても以前実行時に設定した環境変数の値を取得できます。
COBOLプログラムを終了する前にNULL(X'00')で始まる値を設定することで,値のない環境変数を設定できます。