COBOL2002 使用の手引 手引編


36.12 カバレージ機能

カバレージを使用して,テスト終了後,C0メジャー,C1メジャー,未実行文情報などのカバレージ情報を集計して表示できます。カバレージ情報を確認することでテストの進捗状況や性能を数値で把握できます。カバレージには,テストの進捗状況を定量的に表すカバレージ情報,文の実行回数をカウントするカウント情報の表示機能があります。

カバレージの方法には,バッチモードがあります。

バッチモードでは,起動コマンドの指示によって,カバレージの機能を操作できます。プログラムからカバレージを連動実行させ,一括してカバレージの蓄積およびカウント情報を表示することもできます。一度実行を開始すれば,利用者の操作を必要としないので,効率良く大量のプログラムのカバレージ情報の蓄積ができます。

カバレージ機能の詳細については,マニュアル「COBOL2002 使用の手引 操作編」を参照してください。

〈この節の構成〉

(1) カバレージ情報の表示

カバレージ情報は,テストによって実行された手続き文の割合です。計画したテスト内容に従って,プログラムに記述した手続き文がテスト実行されたかどうかを把握でき,テスト工程の進捗度を判定できます。

実行されたテストプログラムの文はカバレージ情報としてプログラム情報ファイルに記憶されます。プログラム情報ファイルに蓄積されたカバレージ情報は,次の形式で表示できます。

さらに,蓄積したカバレージ情報をクリアする,別の環境で蓄積したカバレージ情報をマージするなどの機能があります。

(2) カウント情報の表示

テスト実行させたプログラムの文の実行回数を表示します。繰り返し実行される文の実行回数や,呼び出すプログラムの実行回数も計測できるため,プログラムの実行性能を把握できます。このカウント情報を基にして,改善の施策を検討できます。