36.4 データ領域ダンプリスト出力情報の選択
データ領域ダンプリストを出力する場合,プログラムの構成によっては,多量のリストが出力されることがあります。
リストが多量に出力されると,データ領域を参照するときに,該当する領域を探すのが困難だったり,エディタで編集できなかったりする場合があります。
出力するリストの情報を選択するためには,環境変数CBLDMPPGMNまたは環境変数CBLDMPLEVELを使用します。
なお,環境変数CBLDMPPGMNと環境変数CBLDMPLEVELは,組み合わせても使用できます。
(1) 環境変数の設定
(a) CBLDMPPGMN
- 形式
CBLDMPPGMN=プログラム名称〔:プログラム名称〕
- 規則
-
-
プログラム名称には,データ領域ダンプリストのプログラムで定義されたデータ領域(EXTERNAL句指定以外)の情報で,出力したいプログラムのプログラム名称を指定します。
-
複数のプログラム名称を指定する場合は,コロン(:)で区切ります。
-
プログラム名称の直前に空白文字を入れてはいけません。
-
- 使用例
CBLDMPPGMN=SAMPLE1:SAMPLE5 export CBLDMPPGMN
プログラム名称がSAMPLE1とSAMPLE5の情報だけを出力します。
(b) CBLDMPLEVEL
- 形式
CBLDMPLEVEL = {1|2}
- 規則
-
-
1を指定した場合は,プログラムで定義されたデータ領域(EXTERNAL句指定以外)の情報だけを出力します。
-
2を指定した場合は,EXTERNAL句指定ファイルのレコード領域とEXTERNAL句指定のデータ領域の情報だけを出力します。
-
- 注意事項
-
上記以外の値が指定された場合や,これらの環境変数の指定がない場合は,データ領域ダンプリストの出力情報の選択はできません。
(2) 環境変数の組み合わせによるデータ領域ダンプリストの出力情報の設定
環境変数CBLDMPPGMN,CBLDMPLEVELの組み合わせによる出力情報の内容を,次に示します。
環境変数CBLDMPPGMN |
環境変数CBLDMPLEVEL |
||
---|---|---|---|
指定なし |
指定あり |
||
1 |
2 |
||
指定なし |
A,B |
A |
B |
指定あり |
C,B |
C |
B |
- 出力情報の内容
-
- A
-
プログラムで定義されたデータ領域(EXTERNAL句指定以外)の情報をすべて出力します。
- B
-
EXTERNAL句指定ファイルのレコード領域,およびEXTERNAL句指定のデータ領域の情報を出力します。
- C
-
プログラムで定義されたデータ領域(EXTERNAL句指定以外)の情報を指定されたプログラム名についてだけ出力します。
なお,Bだけ出力する場合でも,プログラムで定義されたデータ領域(EXTERNAL句指定以外)出力時のヘッダ情報は出力されます。ただし,A,Cだけ出力する場合は,EXTERNAL句指定ファイルのレコード領域,またはEXTERNAL句指定のデータ領域出力時のヘッダ情報は出力されません。
リスト出力のプログラム名は,プログラムの種類によって,次のどれかとなります。
-
関数名
-
クラス名/メソッド名
-
プログラム名
(3) 出力例
次に,環境変数CBLDMPPGMNまたはCBLDMPLEVELを指定して出力したデータ領域ダンプリストの出力例を示します。
(a) CBLDMPPGMN=SUBPRG1かつCBLDMPLEVEL=1を指定した場合
(b) CBLDMPLEVEL=2だけを指定した場合
なお,上記のリストでは,印刷すると1.および2.で改ページされます。