COBOL2002 使用の手引 手引編


35.3.2 実行時環境変数の一覧

実行時環境変数の一覧を,次に示します。

なお,未サポートの実行時環境変数が指定された場合,指定された内容は無効となって実行されます。

〈この項の構成〉

(1) 一般

環境変数名

指定する内容

OS

AIX

Linux

CBLENVMAX

環境変数値の書き出しを行うDISPLAY文の実行回数の設定

CBLEXVALUE

EXTERNAL句の指定のあるデータ項目の初期値を指定する

CBLLANG

動作する言語環境(文字コード)を指定する

CBLLPATH

動的なリンク時,共用ライブラリ検索ディレクトリを指定する場合,検索したい共用ライブラリのあるディレクトリの指定

×

CBLLSLIB

動的なリンク時,検索する共用ライブラリを限定したい場合,検索したい共用ライブラリ名の指定

CBLLTAG

動的なリンクの動作を指示するオプションを指定する

×

CBLPGMSEARCHTRC

動的なリンクによる共用ライブラリの検索情報とプレロード時の共用ライブラリのロード情報を出力するファイル名を指定する

CBLPGMSEARCHTRC_SIZE

プログラム検索トレースファイル名を切り替えるサイズを指定する

CBLPRELOAD

動的なリンクで検索対象となる共用ライブラリ名称を記述したプレロードリストのファイル名を指定する

CBLUNIENDIAN

用途がNATIONALの項目に対するUnicodeのバイトオーダを指定する

CBLUPSI

外部スイッチの状態

CBL_SYSERR

実行時エラーメッセージの出力先ファイル名

(凡例)

○:サポートしている

×:サポートしていない

(2) 少量データ

環境変数名

指定する内容

OS

AIX

Linux

CBLDATE

ACCEPT文,CURRENT-DATE関数,MOVE文(日付と時刻用)でシステムから受け取る西暦年月日

CBLDAY

ACCEPT文でシステムから受け取る通算日付

CBLSTDIOLVL

DISPLAY文によってデータを標準出力,または標準エラー出力する場合,COBOL実行時ライブラリが使用するシステム入出力関数のレベルの指定

CBL_STOPNOADV

STOP 定数文を実行したとき,メッセージIDと定数1の直後の改行文字を出力するかどうか

CBL_SYSIN

FROM SYSIN指定のACCEPT文での入力ファイル名

CBL_SYSOUT

UPON SYSOUT指定のDISPLAY文での出力ファイル名

CBL_SYSPUNCH

UPON SYSPUNCH指定のDISPLAY文での出力ファイル名

CBL_SYSSTD

FROM SYSSTD指定のACCEPT文での入力ファイル名

(凡例)

○:サポートしている

(3) ファイル

環境変数名

指定する内容

OS

AIX(32)

AIX(64)

Linux

CBLCSVCHAR

-NumCsvオプションを指定してCSV編成ファイルを数値として読み込むとき,無視する文字列

CBLCSVINIT

CSV編成ファイルのREAD文実行時に,セルと対応しない未使用の基本項目を初期化するかどうか

CBLD_ファイル名

ファイル単位に入出力を指示するオプション

CBLFSYNC

ファイルクローズ時のディスク書き込み保証を適用するかどうか

CBLINBUFSIZE

OPEN文のモードがINPUT指定のバッファサイズ制御によるファイル入力時に使用するバッファサイズ

CBLIOMESSAGE

ファイル入出力文でのエラー情報出力機能を使用するかどうか

CBLISAMDL

既存の索引ファイルに対してOPEN OUTPUTを実行したとき,旧ファイルを削除後,新規に作成するかどうか

CBLISAMFSYNC

ISAMによる索引編成ファイルに対して,ファイルクローズ時のディスク書き込み保証を適用するかどうか

CBLLARGEFILE

ラージファイル入出力機能の対象である実行単位中のファイルに対して,ラージファイル入出力機能を適用するかどうか

CBLOUTBUFSIZE

OPEN文のモードがOUTPUT/EXTEND指定のバッファサイズ制御によるファイル出力時に使用するバッファサイズ

CBLRDBDATAERR

HiRDBによる索引編成ファイルで,レコード中の保証されないデータをエラーとして検出するかどうか

×

CBLRDBILWAIT

HiRDBによる索引編成ファイルで,内部的に発行されるSELECTに対して排他オプションを付けるかどうか

×

CBLRDBOPURGE

HiRDBによる索引編成ファイルの全データを削除する際に,PURGE TABLEを使用するかどうか

×

CBLRDBROWVALCONSTRUCTOR

HiRDBによる索引編成ファイルで,内部発行SELECTで行値構成子を使用する「内部発行されるSQL文で行値構成子を使用する機能」を使用するかどうか

×

CBLSTMFSYNC

バイトストリーム入出力サービスルーチンで扱うファイルに対して,ファイルクローズ時のディスク書き込み保証を適用するかどうか

CBLSTMLARGEFILE

バイトストリーム入出力サービスルーチンでのラージファイル入出力機能を適用するかどうか

CBLTEXTSUPPRESSBOM

テキスト編成ファイルでのUnicodeシグニチャ出力を切り替える

CBLTEXTWRITESPACE

テキスト編成ファイルに対するWRITE文またはREWRITE文で,レコード末尾からの連続する半角空白文字をファイルに書き出す

CBLX_外部装置名

書式印刷するときの印刷サービス名称

×

×

CBL_RDBCOMMIT

HiRDBによる索引編成ファイルのトランザクション管理をするかどうか

×

CBL_外部装置名

ファイル入出力での入出力ファイル名

(凡例)

○:サポートしている

×:サポートしていない

(4) 画面(XMAP)(AIX(32)で有効)

環境変数名

指定する内容

OS

AIX(32)

AIX(64)

Linux

CBLPRNTID

画面機能での送信先プリンタに対する仮想端末名

×

×

CBLPRNT_xxx

画面機能で送信先がプリンタのときの仮想端末名

×

×

CBLTERMID

画面機能での送信先ディスプレイに対する仮想端末名

×

×

CBLTERMSHAR

複数プログラムでの仮想端末共有

×

×

CBLTERM_xxx

画面機能で送信先がディスプレイのときの仮想端末名

×

×

(凡例)

○:サポートしている

×:サポートしていない

(5) 整列併合

環境変数名

指定する内容

OS

AIX

Linux

CBLSORTSIZE

整列処理で使用するメモリサイズ

CBLSORTWORK

整列処理用の作業用ファイルのディレクトリ名

(凡例)

○:サポートしている

(6) 拡張機能

環境変数名

指定する内容

OS

AIX(32)

AIX(64)

Linux

CBLCGIERR

CGIプログラムで実行時エラーが発生した場合,エラー情報の先頭にHTTPヘッダを付けるかどうか

×

×

CBLCGIINITSIZE

CBLCGIINITサービスルーチンが受け取ったフォーム情報で,「名前」または「値」として受け取る文字列の最大長

×

×

CBLMTEND

マルチスレッド対応COBOLプログラムで実行時エラーが発生したときに,abort関数を発行して終了させたい場合,ABORTを指定する

CBLNO_LIBFREE

COBOLプログラムの終了処理でCOBOLが動的なリンクでロードしたCOBOL実行時ライブラリをアンロードするかどうか

CBLSQLCOMMOD

ODBCインタフェースを使用してデータベースに接続する場合のコミットモードを設定する

×

×

CBLSQLCURUSE

ODBCインタフェース機能を使用した場合にカーソルオプションの設定を変更する

×

×

CBLSQLDYNAMIC

ODBCインタフェース機能の動的SQLで内部的に発行するODBC APIを変更する

×

×

CBLSQLLOGINTIMEOUT

ODBCインタフェースを使用した場合にODBCオプションのSQL_LOGIN_TIMEOUTの値を指定する

×

×

CBLSQLQUERYTIMEOUT

ODBCインタフェースを使用した場合にODBCオプションのSQL_QUERY_TIMEOUTの値を指定する

×

×

CBLSQLROWCOUNT

ODBCインタフェースを使用した場合に影響行数が0のときにSQLCODEに100を設定する

×

×

CBLSQLSUPPRESSMSG

ODBCインタフェースを使用した場合に実行時メッセージの出力を抑止するかどうか

×

×

CBLSQLWMSG

ODBCインタフェースを使用した場合に警告メッセージの出力を抑止するかどうか

×

×

(凡例)

○:サポートしている

×:サポートしていない

(7) デバッグ

環境変数名

指定する内容

OS

AIX

Linux

CBLABNLST

異常終了時要約情報リストの出力先

CBLCORE

シグナル発生時のコアダンプを出力するかどうか

CBLDDUMP

データ領域ダンプの出力先

CBLDMPLEVEL

データ領域ダンプリストの出力で,情報の出力レベルの指定

CBLDMPPGMN

データ領域ダンプリストを出力するとき,ダンプリストを出力するプログラム名の指定

CBLPRMCHKW

-DebugCompatiオプション指定時,またはテストデバッグ時のプログラム間整合性チェックを緩和する

CBLTDEXEC

プログラム実行時にテストデバッガを起動するかどうか

CBL_FLSRVDUMP

COBOL入出力サービスルーチンのデバッグ情報を出力するファイル名

CBLTDDISPLAY

連動実行時,デバッガを表示するための端末の表示先の指定

CBLEXCEPT

プログラムの実行で例外が発生したときの動作を指定する

CBLDATADUMPFILE

CBLDATADUMPサービスルーチンによるデータ領域ダンプの出力先

(凡例)

○:サポートしている

注※

詳細は,マニュアル「COBOL2002 使用の手引 操作編」を参照してください。

(8) オブジェクト指向

環境変数名

指定する内容

OS

AIX

Linux

CBLGCINTERVAL

前回のガーベジコレクションを終了してから,次のガーベジコレクションを開始するまでのメモリ使用量(ガーベジコレクションの実行間隔)

CBLGCSTART

ガーベジコレクタの開始条件となる,インスタンスオブジェクトの生成によるメモリ使用量の累積値

(凡例)

○:サポートしている