21.2.4 最新例外状態
実行単位で最後に引き起こされた例外は,最新例外状態として保持されます。最新例外状態は,例外が検出されていない状態か,検出されていれば例外に対応する例外名,例外オブジェクトのどちらかを示します。
最新例外状態は,例外が引き起こされた場合に更新され,例外が引き起こされないで実行が完了したか,SET LAST EXCEPTION TO OFFによって最新状態がクリアされるまで保持されます。最新例外状態は,次の場合に更新されます。
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手続き文の実行中にエラーが発生し,例外が引き起こされた場合
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RAISE文を実行した場合
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EXIT,GOBACK文のRAISING指定に例外名または一意名を指定して,例外を伝播し,伝播先のプログラムで例外が引き起こされた場合。
最新例外状態は,組み込み関数を使用して参照できます。詳細は,「21.7.1 組み込み関数を使用した例外情報の参照」を参照してください。
また,最新例外状態のクリアについては,「21.7.3 最新例外状態のクリア」を参照してください。