COBOL2002 使用の手引 手引編


18.7.2 実行方式

CALL文で実行可能ファイルを指定すると,新しいプロセスが起動し,実行可能ファイルは,そのプロセスで実行されます。呼び出し元のプログラムは,実行可能ファイルの終了後,次の処理に移ります。

新しいプロセスが起動できない場合,CALL文にON EXCEPTIONまたはON OVERFLOWの指定があれば,この指定が有効となります。指定がなければ,共通例外処理で定義した処理を実行します。共通例外処理を使用しないときは,エラーメッセージが出力され,実行単位が異常終了します。

新しいプロセスのカレントディレクトリや環境変数などの実行環境は,呼び出し元のプログラムの実行環境が引き継がれます。

外部属性を持つデータ項目のようなプログラム内で定義した情報は,呼び出し元プログラムと呼び出し先プログラムとでプロセスが異なるため共用はできません。