COBOL2002 使用の手引 手引編


6.7.2 テキスト編成ファイルのファイル編成とレコード形式

テキスト編成ファイルは,固定長と可変長のレコード形式が使用できます。ただし,実際にアクセスする物理ファイル形式は,固定長/可変長による違いはありません。そのため,テキスト編成ファイルであれば,固定長/可変長のどちらでもアクセスできます。

〈この項の構成〉

(1) ファイル形式

テキスト編成ファイルは,テキストファイルの各行(表示できる文字で構成されたテキスト行)を1レコードとして,改行文字をレコードの区切り文字とした可変長形式のファイルです。

テキスト編成ファイルの形式を次に示します。

[図データ]

(2) レコード形式

テキスト編成ファイルの各レコードは,レコード本体に改行文字が付けられた形式で構成されています。

テキスト編成ファイルのレコード形式を次に示します。

[図データ]

改行文字は,一般的にエディタなどで入力するとき[Enter]キーを押して入力する文字です。

次にWindowsとUNIXの改行文字の相違を示します。WindowsとUNIXの間でテキスト編成ファイルを移行するときは注意してください。

Windowsの改行文字

Windowsでの改行文字は,復帰文字(X'0D')+改行文字(X'0A')の2バイトで構成されています。COBOL2002のテキスト編成ファイルでは,この2バイトで構成された文字を改行文字と認識します。

ただし,テキスト編成ファイルのREAD文については,X'0A'だけでも改行文字と認識します。

UNIXの改行文字

UNIXでの改行文字は,改行文字(X'0A')だけの1バイトで構成されています。COBOL2002のテキスト編成ファイルでは,この1バイトで構成された文字を改行文字と認識します。