COBOL2002 使用の手引 手引編


付録C.1 COBOL85移行用コンパイラオプション

〈この項の構成〉

(1) -IdentCallオプション(COBOL85形式オプション -i )

形式
COBOL2002形式オプション
-IdentCall プログラム名 [,プログラム名…]
COBOL85形式オプション
-i プログラム名 [,プログラム名…]

一意名指定のCALL文で呼び出す可能性のあるプログラム名称を指定して,動的なリンクで呼び出すシミュレーションができます。ただし,このオプションで指定するプログラム名称が格納されているCOBOLソースファイル,またはオブジェクトファイルをコンパイルしたときに同時に指定し,同一ロード上でリンクしてください。

-IdentCallオプションを指定して動的なリンクでの呼び出しのシミュレーションを行っている一意名指定のCALL文は,-DynamicLink,IdentCallオプション(COBOL85形式オプション -Bs)へ移行することを推奨します。

-DynamicLink,IdentCallオプションの詳細については,「32.5.4 コンパイラオプションの一覧」を参照してください。

(2) CBL_ファイル名

環境変数CBL_ファイル名は,UNIX COBOL85の互換ため用意されている環境変数です。COBOL2002では,環境変数CBLD_ファイル名を使用してください。

規則
  • 環境変数CBL_ファイル名は,環境変数CBLD_ファイル名の指定がある場合,無効となります。

そのほかの規則,および設定方法については,「35.3.5 ファイル」の「(3) CBLD_ファイル名」を参照してください。

設定例
(COBOLでの記述例)
SELECT A-FILE ASSIGN TO SYS000.
(環境変数の設定例)
CBL_A_FILE=ISAMDL:NOISAMPREV