35.3.3 一般
- 〈この項の構成〉
(2) CBLEXVALUE
EXTERNAL句指定のあるデータ項目にNULLを設定して,領域を初期化します。この環境変数の指定は,作業場所節で定義しているデータ項目に対して有効となります。
詳細は,「4.2.2 外部属性(EXTERNAL句)」を参照してください。
(6) CBLLTAG(AIXで有効)
この環境変数は,動的なリンクの動作を指示するオプションを指定します。
複数のオプションを指定する場合は,各オプションをコロン(:)で区切って指定します。同じオプションを複数指定した場合は,後に指定した値が有効となります。
この環境変数に指定するオプション文字列の長さは,1,024バイト以内にしてください。1,024バイトを超える文字列を指定した場合,メッセージが出力され,この環境変数の指定は無効となります。
- (例)
CBLLTAG=NOSO:NOARMBR
詳細は,「18.6.2 共用ライブラリに含まれるプログラムの呼び出し方法」の「(2) 動的なリンク」を参照してください。
次に指定できるオプションを示します。
- SO/NOSO
-
動的なリンクで,検索対象とするライブラリの拡張子を選択できます。SOを指定した場合は,拡張子「.so」の共用ライブラリを検索対象とします。NOSOを指定した場合は,拡張子「.so」の共用ライブラリを検索対象としません。このオプションの標準値は,SOです。
- ARMBR/NOARMBR/ARMBRLSYM
-
動的なリンクで,検索対象とするライブラリ種別を選択できます。ARMBRとARMBRLSYMを指定した場合は,アーカイブ化された共用ライブラリを検索対象とします。NOARMBRを指定した場合は,アーカイブ化された共用ライブラリを検索対象としません。このオプションの標準値は,ARMBRです。
ARMBRとARMBRLSYMの違いを次に示します。
-
ARMBR:共用ライブラリ中のすべてのシンボル情報から検索します。
-
ARMBRLSYM:共用ライブラリ中のエクスポートされたシンボル情報だけから検索します。
-
(7) CBLPGMSEARCHTRC
次のトレース情報を出力するファイル名を指定します。
-
動的なリンクによるプログラム呼び出し時の共用ライブラリの検索情報
-
プレロード時の共用ライブラリのロード情報
詳細は,「18.6.4 動的なリンクのプログラム検索トレース機能」を参照してください。
(8) CBLPGMSEARCHTRC_SIZE
プログラム検索トレースファイル名を切り替えるサイズを指定します。
詳細は,「18.6.4 動的なリンクのプログラム検索トレース機能」を参照してください。
(9) CBLPRELOAD
実行単位内で最初に実行されるCOBOLプログラムの起動時に,動的なリンクで検索対象となる共用ライブラリ名称を記述したプレロードリストのファイル名を指定します。
詳細は,「18.6.3 動的なリンクのプレロード機能」を参照してください。
(12) CBL_SYSERR
実行時エラーメッセージの出力先ファイル名を指定します。ファイル名は絶対パス名で指定します。拡張子の種類や拡張子を付けるかどうかは任意です。CBL_SYSERRの指定形式は次のようになります。
- 形式
CBL_SYSERR=ファイル名〔+〕
+を指定した場合:追加モードで出力されます。
CBL_SYSERRを指定した場合の実行時エラーメッセージの出力先を次に示します。
ファイル名の指定 |
データの出力先 |
---|---|
CBL_SYSERR=stdin〔+〕 |
ファイル名「stdin」 |
CBL_SYSERR=stdout〔+〕 |
標準出力※ |
CBL_SYSERR=stderr〔+〕 |
標準エラー出力※ |
CBL_SYSERR= 上記以外のファイル名〔+〕 |
環境変数CBL_SYSERRで指定した名称のファイル |