COBOL2002 使用の手引 手引編


33.5 リポジトリファイルの生成に関連するコンパイラオプション

リポジトリファイルの生成に関連するコンパイラオプションについて説明します。

-Repository,Genオプション

-Repository,Genオプションを指定した場合,ソースファイルからオブジェクトファイルを生成しないで,リポジトリファイルだけを生成します。詳細は,「33.3.2 リポジトリファイルの単独生成」を参照してください。

-Repository,Supオプション

-Repository,Supオプションを指定した場合,コンパイル時にリポジトリファイルが更新されません。ただし,リポジトリファイルが存在しない場合は,-Repository,Supオプションの指定に関係なく,リポジトリファイルが新規に生成されます。

-Repository,Supオプションを指定した場合は,コンパイルによってオブジェクトファイルが生成されます。

-RepositoryCheckオプション

-RepositoryCheckオプションを指定した場合,同じソースファイル中の翻訳単位の定義とリポジトリファイル中の情報に相違があるとき,コンパイル時にKCCC3301C-Wの警告メッセージが出力されます。このとき,リポジトリファイルは更新されません。

-RepositoryCheckオプションによって警告メッセージが出力される例を,次に示します。

[図データ]

-RepositoryCheckオプションを指定した場合,FILE1.cblのクラスDRINKの定義情報と,FILE1.repのクラスDRINKの情報に相違があるため,警告メッセージが出力されます。

このとき,FILE1.repは更新されません。

おのおののコンパイラオプションを指定した場合,コンパイル時にリポジトリファイルが更新されるかどうかを,次に示します。

指定するコンパイラオプション

インタフェースの情報(シグニチャ)に変更あり

インタフェースの情報(シグニチャ)に変更なし

オプションなし

×

-Repository,Genオプションを指定

-Repository,Supオプションを指定

×

×

-RepositoryCheckオプションを指定

×

×

(凡例)

○:リポジトリファイルが更新される

×:リポジトリファイルが更新されない