COBOL2002 使用の手引 手引編


27.6 入出力情報と取り扱う文字コード

Unicode機能を使用している場合,入出力時にデータをUnicode(UTF-8とUTF-16の混在)として扱わないで,固定の文字コードとして取り扱う情報があります。

入出力情報と取り扱う文字コードの関係を次の表に示します。なお,次の表に記載していない入出力情報は,Unicodeとして取り扱います。

表27‒16 入出力情報と取り扱う文字コードの関係

分類

入力/出力

入出力情報

取り扱う文字コード

AIX

Linux

翻訳時

入力

COBOLソースプログラム(登録集原文を含む)

シフトJIS

シフトJIS

外部で設定された環境変数の設定値

シフトJIS

UTF-8※1

コマンドラインの引数

シフトJIS

UTF-8※1

出力

コンパイラメッセージ

シフトJIS

UTF-8

コンパイルリストファイル

シフトJIS

シフトJIS

TDコマンド格納ファイル

シフトJIS

シフトJIS

実行時

入力

外部で設定された環境変数の設定値

シフトJIS

UTF-8※1

コマンドラインの引数

シフトJIS

UTF-8※1

ACCEPT文で入力したデータ

シフトJIS

UTF-8

プレロードリストファイル

シフトJIS

UTF-8※4

出力

実行時メッセージ

シフトJIS

UTF-8※3

異常終了時要約情報リスト

シフトJIS

UTF-8

データ領域ダンプリスト

シフトJIS

UTF-8※3

入出力サービスルーチンデバッグリスト

シフトJIS

UTF-8

プログラム検索トレース

シフトJIS

UTF-8

リポジトリ管理ツール

出力

エラーメッセージ

シフトJIS

シフトJIS※2

リポジトリファイル情報リスト

シフトJIS

シフトJIS※2

テストデバッガ

入力

TDコマンド格納ファイル

シフトJIS

シフトJIS

外部で設定された環境変数の設定値

シフトJIS

UTF-8※1

コマンドラインの引数

シフトJIS

UTF-8※1

出力

モニタ表示出力ファイル(ログ出力ファイル)

シフトJIS

UTF-8

結果蓄積ファイル

シフトJIS

UTF-8

結果出力ファイル

シフトJIS

UTF-8

エラーメッセージ

シフトJIS

UTF-8

カバレージ

入力

外部で設定された環境変数の設定値

シフトJIS

UTF-8※1

コマンドラインの引数

シフトJIS

UTF-8※1

出力

カウント情報リストファイル

シフトJIS

UTF-8

カバレージ情報リストファイル

シフトJIS

UTF-8

実行結果出力ファイル

シフトJIS

UTF-8

エラーメッセージ

シフトJIS

UTF-8

注※1

Unicodeで多バイトとなる文字は使用できません。使用した場合,動作は保証しません。

注※2

エラーメッセージおよびリポジトリファイル情報リストは英文(ASCII範囲)で出力されます。

注※3

Linuxの場合,EXTERNAL句を指定したデータ名およびファイル名にUnicodeで多バイトとなる文字は使用できません。使用した場合の動作は保証しません。

注※4

Unicodeで多バイトとなる文字は使用できません。使用した場合の動作は保証しません。ただし,コメントに対しては使用できます。