COBOL2002 使用の手引 手引編


21.2.3 例外の致命度

例外には致命的例外と非致命的例外の2種類があります。

例外の致命度と例外名/例外オブジェクトとの対応を,次に示します。

図21‒3 例外の致命度と例外名/例外オブジェクトとの対応

[図データ]

例外が発生した場合の動作,および共通例外処理での例外処理は,例外の致命度によってそれぞれ次のように異なります。

致命的例外の場合

実行単位が異常終了します。

非致命的例外の場合

実行が継続されます。

ただし,例外宣言手続きを記述することで,致命度に関係なく,例外発生時に対応する宣言手続きが実行できます。宣言手続き実行後の動作については,「21.4 共通例外の宣言手続き」を参照してください。

例外の種類と致命度の対応については,「21.2.1 例外名」の「(2) 例外名の一覧」を参照してください。

なお,利用者定義例外名は,すべて非致命的な例外となります。