COBOL2002 使用の手引 手引編


10.2.5 システム入出力関数レベルの指定

COBOL実行時ライブラリは,高水準システム入出力関数によってDISPLAY文のデータを出力します。

そのため,標準出力または標準エラー出力を,高水準システム入出力関数(fwrite,fflush)の使用が制限される出力先に切り替えた環境(システムのPIPE,FIFO機能など)では,DISPLAY文でエラーが発生し,プログラムが異常終了することがあります。

この場合,環境変数CBLSTDIOLVLを指定することによって,低水準システム入出力関数(write)を使用したデータ出力に変更できます。低水準システム入出力関数を使用したデータ出力に変更すると,DISPLAY文でエラーが発生してもプログラムの実行は継続され,DISPLAY文の出力データはCOBOLログファイルに出力されます。なお,標準出力または標準エラー出力を変更しない場合は,環境変数CBLSTDIOLVLを指定する必要はありません。