8.4.6 XMAP3による印刷モードの注意事項
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重ね打ちの制限
行データの重ね打ちはできません。
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制御文字の取り扱い
制御文字は,次のように取り扱われます。
制御文字
プリンタ上での扱い
X'0A'(改行)
改行
X'0C'(改ページ)
改ページ
X'0D'(復帰)
印字されない
X'00'〜X'1F',X'7F'
(ただしX'0A',X'0C',X'0D'は除く)
印字されない
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可変長レコード形式を使用する場合の注意事項
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WRITE文で書き出すレコードは,可変長レコード形式として定義していても,ファイルの先頭のヘッダレコード(128バイト)と各レコード先頭のレコード長領域(4バイト)が付加されません。
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WRITE文で書き出すレコードは,レコード定義にCHARACTER TYPE句を指定している場合,基本項目または集団項目の下位項目(基本項目)単位で出力します。そのため,RECORD句のVARYING指定の可変長レコードの場合,DEPENDING ONで指定するレコード長は基本項目の境界でなければなりません。レコード長が基本項目の境界でない場合,基本項目の相対位置がレコード長を超える基本項目は出力されません。
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リンクの指定
XMAP3による印刷モードを使用するCOBOLプログラムをリンクするとき,次の形式に従ってccコマンドまたはccbl2002コマンドを実行する必要があります。
XMAP3を使用する場合の例を次に示します。
形式(ccコマンド)
cc オブジェクトファイル名 … -lxmovl※ -lxpw※
形式(ccbl2002コマンド)
ccbl2002 -XMAP,LinePrint ファイル名 … -lxmovl※ -lxpw※
注※
-lxmovl,および-lxpwは,XMAP3が組み込まれているライブラリです。
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書式オーバレイなしの行データだけの印刷はできません。行データだけを印刷するときでも,けい線や固定文字列などを何も指定していない空の書式を指定する必要があります。