COBOL2002 使用の手引 手引編


5.4.1 EVALUATE文

EVALUATE文は,多枝分岐,多枝結合の構造を記述し,複数の条件を評価できます。プログラムが次に取る動作は,これらの評価の結果によって決まります。

EVALUATE文については,マニュアル「COBOL2002 言語 標準仕様編」 「10.8.18 EVALUATE文」を参照してください。

EVALUATE文の例を次に示します。

(例1)

各選択対象の組中の選択対象の数は,選択主体の数と等しくする必要があります。

              :
    EVALUATE X ALSO Y ALSO Z
        WHEN 1 ALSO 2 ALSO ANY 
          ADD A TO B
        WHEN 3 ALSO 4 ALSO 5
          ADD C TO B
        WHEN OTHER
          ADD B TO A
    END-EVALUATE.
              :
(例2)
    EVALUATE A
      WHEN  1
      WHEN  3
      WHEN  5
           :
      WHEN 19
        MOVE 'ODD' TO B             *>1.
      WHEN  2
      WHEN  4
            :
      WHEN 20
        MOVE 'EVEN' TO B            *>2.
      WHEN OTHER
        MOVE 'OUT  OF  RANGE' TO B  *>3.
    END-EVALUATE.
  • 整数項目Aの値が20以下の奇数のとき,1.のMOVE文が実行されます。

  • 整数項目Aの値が20以下の偶数のとき,2.のMOVE文が実行されます。

  • 整数項目Aの値が20を超えるとき,または0以下のとき,3.のMOVE文が実行されます。