COBOL2002 使用の手引 手引編


4.2.1 大域属性(GLOBAL句)

データ名およびファイル名は,大域名か局所名のどちらかに分類されます。

データ名やファイル名にGLOBAL句を指定すると大域名となります。指定しない場合は,局所名となります。

局所名を使用すると,名前に関連づけられている対象を,局所名が定義されているプログラム中だけから参照できます。

大域名を使用すると,名前に関連づけられている対象を,大域名が定義されているプログラム中,およびそのプログラムに含まれるプログラム中から参照できます。大域名は複数の含まれるプログラム間で参照できますが,同じ名前が定義されているプログラムを含むプログラム中からは参照できません。

大域名および局所名の有効範囲を次に示します。

図4‒3 大域名と局所名の有効範囲

[図データ]

データ名やファイル名は,大域名か局所名のどちらかに分類されます。また,定義されたプログラム中の指定によって,大域属性か局所属性かが決まる名前もあります。ファイル名,レコード名,データ名,および条件名が,それぞれ局所/大域の属性になる場合を次に示します。

注※

ファイル記述項,レコード記述項,およびデータ記述項では,GLOBAL句の指定が規則によって禁止される場合があります。

GLOBAL句については,マニュアル「COBOL2002 言語 標準仕様編」 「9.16.30 GLOBAL句」を参照してください。