COBOL2002 使用の手引 手引編


25.4 CGI環境変数へのアクセス

CGIプログラム作成支援機能では,環境変数を使ってCGIプログラムに必要な情報を取得できます。CGIプログラムに必要な情報を提供する環境変数を,CGI環境変数と呼びます。

CGI環境変数から値を取得するには,CBLGETENVサービスルーチンを使用します。また,CGI環境変数の一覧と値をHTML形式で出力するには,CBLPRINTENVサービスルーチンを使用します。各サービスルーチンの詳細については,「25.7 CGIプログラムの作成を支援するサービスルーチン」を参照してください。

次に,アクセスできるCGI環境変数の一覧を示します。

表25‒2 CGIプログラム作成支援機能でアクセスできるCGI環境変数

CGI環境変数名

説明

AUTH_TYPE

ユーザを認証するときに使う認証のタイプ

CONTENT_LENGTH

POST要求の場合の入力バイト数

CONTENT_TYPE

text/HTMLのようなMIMEタイプ

HTTPファイルのアップロード用にはmultipart/form-dataがセットされる。

GATEWAY_INTERFACE

サーバが使用するCGIプロトコルのバージョン

HTTP_ACCEPT

Webブラウザが受け取るMIMEタイプ

HTTP_COOKIE

クッキー情報

HTTP_USER_AGENT

クライアントが使用するWebブラウザ名,バージョン

PATH_INFO

CGIプログラムに渡される追加パス情報

(URL中のスクリプト名のあとのクエリー文字列の前にある部分)

PATH_TRANSLATED

環境変数PATH_INFOに指定された絶対パス情報

(仮想パス名がディレクトリに展開される)

QUERY_STRING

GET要求の場合,CGIプログラムに渡されるクエリー情報

REMOTE_ADDR

クライアントのIPアドレス

REMOTE_HOST

クライアントのホスト名

REMOTE_IDENT

要求を出しているクライアント

REMOTE_USER

クライアントによって与えられ,サーバに認証されたユーザ名称(AUTH_TYPEが設定されている時だけ有効)

REQUEST_METHOD

HTTP要求メソッド名("GET"または"POST")

SCRIPT_NAME

実行中のCGIプログラム名

SERVER_NAME

サーバのホスト名

SERVER_PORT

サーバが動いているホストのTCP/IPポート番号

SERVER_PROTOCOL

要求された情報を取り出すプロトコル名とバージョン

SERVER_SOFTWARE

クライアントの要求に答えているWebサーバ名とバージョン