COBOL2002 使用の手引 手引編


21.1 共通例外処理の概要

COBOL2002では,プログラムでエラーが発生した場合に,そのエラーに対する回復処理を定義できます。これを,例外処理といいます。

COBOL2002規格では,従来のCOBOLから仕様が拡張され,より細かい例外を処理できるようになりました。

COBOL2002で例外処理を定義する方法を,次に示します。

  1. 手続き文固有の例外処理をする場合

    次の手続き文には,その文固有の例外処理を定義できます。

    • AT END指定のあるREAD文/SEARCH文

    • AT EOP指定のあるWRITE文

    • INVALID KEY指定があるWRITE文/REWRITE文/DELETE文/START文

    • ON OVERFLOW/ON EXCEPTION指定があるCALL文

    • ON OVERFLOW指定があるSTRING文/UNSTRING文

    • ON SIZE ERROR指定があるADD文/SUBTRACT文/MULTIPLY文/DIVIDE文/COMPUTE文

  2. エラーの種類または入出力ファイル別に例外処理を定義する場合

    USE文の宣言手続きを使用すると,発生するエラーの種類や入出力ファイルごとに例外処理を定義できます。

〈この節の構成〉