付録A.6 開発マネージャの使用上の注意事項
開発マネージャの使用上の注意事項を次に示します。
なお,この節では,表示されるメッセージの半角かたかなを全角かたかなで表記します。表示されたメッセージをこのマニュアルで検索する場合は,メッセージを全角かたかなに変えてください。
- 〈この項の構成〉
(1) パッケージ情報ファイル(.pkg)の移行
開発マネージャを使用する前に,パッケージ情報ファイルを移行してください。
移行方法
<移行元フォルダ>のパッケージ情報ファイルを,<移行先フォルダ>にエクスプローラなどでコピーしてください。
同一マシンに,COBOL2002をインストールする場合は,あらかじめ,パッケージ情報ファイルを退避し,COBOL2002をインストールしたあとで,<移行先フォルダ>にエクスプローラなどでコピーしてください。
- <移行元フォルダ>
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次のどれかのフォルダ
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インストールフォルダ¥PLUGIN
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環境変数ALLUSERSPROFILEが示すフォルダ¥Hitachi¥COBOL2002¥PLUGIN
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環境変数ALLUSERSPROFILEが示すフォルダ¥Hitachi¥COBOL2002 64bit¥PLUGIN
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- <移行先フォルダ>
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Windows(x86) COBOL2002の場合
環境変数ALLUSERSPROFILEが示すフォルダ¥Hitachi¥COBOL2002¥PLUGIN
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Windows(x64) COBOL2002の場合
環境変数ALLUSERSPROFILEが示すフォルダ¥Hitachi¥COBOL2002 64bit¥PLUGIN
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(2) 旧バージョンで作成したプロジェクトマスタファイルを移行した場合の注意事項
サポートしていない機能の情報が含まれているプロジェクトマスタファイルを開いた場合,次に示す動作になります。
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該当するプロジェクトは,プロジェクト種別部分が不確定(プロジェクト種別の設定がない状態)のプロジェクトになります。プロジェクトのインポートについても同様に,プロジェクト種別部分が不確定のプロジェクトになります。
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プロジェクトに使用できないファイルが含まれている場合,次に示すメッセージを表示し,ファイルはツリー上の「その他ファイル」フォルダに格納されます。
「このシステムでは使用できないファイルです。一般ファイルとして登録します。」
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プロジェクトに使用できないオプションが含まれている場合,次に示すメッセージを表示し,設定を無視します。
「このシステムでは使用できないオプションです。設定を無視します。」
(3) 開発マネージャを標準権限で起動した場合の注意事項
開発マネージャを標準権限で起動した場合の注意事項を次に示します。
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開発マネージャからテストデバッガやカバレージを起動する場合,昇格ダイアログボックスが表示されます。この場合,必要な情報を入力して操作を続行できます。昇格ダイアログボックスでキャンセルを選択した場合,メッセージ※1が表示されます。
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開発マネージャから管理者権限のユーザプログラムを起動する場合,昇格ダイアログボックスが表示されます。この場合,必要な情報を入力して操作を続行できます。昇格ダイアログボックスでキャンセルを選択した場合,メッセージ※1が表示されます。
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開発マネージャから起動するツール※2が管理者権限であった場合は起動できません。メッセージ※1が表示されます。
このメッセージが表示されたとき,起動に失敗したツールの権限が管理者権限であるかを見直し,管理者権限であった場合は,開発マネージャも管理者権限で起動してください。ツールの権限が管理者権限でなかった場合は,ツールの存在有無など環境について確認してください。
なお,ビルド処理で起動に失敗した場合,ビルドは中断します。
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cblbuild2kコマンドから起動するツール※2が管理者権限であった場合は起動できません。メッセージ※1が表示されます。
このメッセージが表示されたとき,起動に失敗したツールの権限が管理者権限であるかを見直し,管理者権限であった場合は,cblbuild2kコマンドを管理者権限で起動するか,管理者権限で起動した「COBOLコマンドプロンプト for COBOL2002」でcblbuild2kコマンドを実行してください。管理者権限でなかった場合は,ツールの存在有無など環境について確認してください。
なお,起動に失敗した場合,ビルドは中断し,リターンコード1を返します。
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一般ファイルとして登録したファイルに関連づいているツールが管理者権限の場合,一般ファイルを開く際に昇格ダイアログボックスが表示されます。この場合,必要な情報を入力して操作を続行できます。昇格ダイアログボックスでキャンセルを選択した場合,メッセージ※1が表示されます。
- 注※1
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表示されるメッセージは,次のとおりです。
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ユーザプログラムの起動に失敗した場合
「実行に失敗しました。
"xxx"を起動できません。」
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それ以外の場合
「xxxの起動に失敗しました。」
xxx:開発マネージャやcblbuild2kコマンドから起動されるツール名またはユーザプログラム名が表示されます。
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- 注※2
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開発マネージャやcblbuild2kコマンドから起動されるツールを次に示します。
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テストデバッガやカバレージを除く,開発マネージャから呼び出されるCOBOL2002のコンポーネント
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「新しいファイルの種類の登録」で登録した任意のツール
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エディタの設定ダイアログボックスで指定した任意のツール
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開発マネージャから呼び出される関連製品のツール
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