10.3.2 ソーステキストウィンドウ
ソーステキストウィンドウは,行番号とソーステキストを表示します。プログラムの実行を確認し,テストデバッガに対する操作を指示できます。
ソーステキストウィンドウは,原始プログラムの単位でソーステキストを表示し,複数のソーステキストウィンドウを同時に表示できます。ただし,一つのソース要素のソーステキストウィンドウを複数開くことはできません。
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作業領域
オプションダイアログボックスで,「実行履歴を表示する」をオンにしている場合,実行済みの文には,「*」が表示されます。1文が複数行に渡っているときは,先頭行だけに「*」が表示されます。また,1行が複文になっているときは,1文でも実行されていれば「*」が表示されます。
中断点の設定と解除ができます。中断点の設定と解除については,「10.8 中断点の設定と解除」を参照してください。
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行番号領域
翻訳後の行番号が7けたの数字で表示されます。行番号領域は表示を消すことができます。行番号領域の表示,非表示の変更については,「10.18 テストデバッグのオプション設定」を参照してください。
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ソーステキスト表示域
ソーステキスト表示域の語を選択し,中断点の設定やデータの表示ができます。語を選択して行う操作については,「10.3.1 テストデバッグウィンドウ」を参照してください。
語の選択は,次のどちらかの方法で行います。
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マウスで選択したい最初の位置を選び,最後の位置までドラッグします。
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[Shift]キーを押したまま,選択したい最初の位置から最後の位置までカーソルを移動します。
また,語をダブルクリックすることによって,次の操作ができます。
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文キーワードをダブルクリックします。
中断点を設定します。
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データ名をダブルクリックします。
モニタウィンドウへデータを表示します。
中断点が設定されると,文キーワードは,次のとおりに表示されます。
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中断点が有効状態のとき,実線の矩形で囲む。
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中断点が無効状態のとき,破線の矩形で囲む。
中断点の有効,無効については,「10.8 中断点の設定と解除」を参照してください。
プログラムが中断したとき,文キーワードは,カスタマイズされた色の矩形で強調表示されます。ソーステキストウィンドウのカスタマイズについては,「10.3.9 テストデバッグで使用するウィンドウのカスタマイズ」を参照してください。
ソーステキスト表示域内にカーソルを位置づけ,[ソースファイルの編集]メニューを選択すると,テキストエディタを起動し,カーソルの位置づいている行を含むソーステキストを表示します。ソースファイルの編集などで使用するテキストエディタは,開発マネージャで設定できます。デフォルトではCOBOLエディタが設定されています。詳細については,「1.7.3 テキストエディタの設定」を参照してください。
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分割バー
同じソーステキストの別の部分を,同じウィンドウに同時に表示できます。
分割されていないウィンドウを分割するには,垂直スクロールバー上部にある分割バーをポイントし,マウスポインタの形が変わったら,分割したい位置までドラッグします。
ウィンドウの分割を解除するには,分割バーをダブルクリックします。
また,テストデバッグ一覧ウィンドウからの定義部表示や実行部表示を行った場合,すでに対象のソーステキストが表示されているときは,画面が分割されて定義部や実行部が表示されます。また,ソーステキストウィンドウからの定義データ行の表示でも同様に画面が分割されます。
- 注意事項
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ソーステキストウィンドウに表示するソーステキストは,原始プログラムに書かれたCOPY文,REPLACE文などの登録集原文の展開をコンパイラが行ったあとのテキストです。LISTING指令,条件翻訳によってコンパイラが無視する文も表示します。
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行番号領域に表示される行番号は,コンパイラが翻訳時に振り直した番号です。
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ソーステキストウィンドウを開ける最大数は25個です。25個を超えた場合は,使用順位のいちばん古いソーステキストウィンドウが自動的に閉じられます。
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表示するソーステキスト中のプログラムの最後を示す「END PROGRAM」が省略されている場合は,プログラムの出口を表示するための空白の1行を追加して表示します(出口中断挿入行)。
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