9.1.1 テストデバッガの入出力構成と使用するファイル
- 〈この項の構成〉
(1) 入出力構成
テストデバッガを使ったプログラムのテスト時の入出力構成を次に示します。
- 注※1
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目的に応じて次の拡張子を使用します。
・固定形式正書法で書かれた原始プログラムをコンパイルする場合
.cbl,.cob,.ocb,または環境変数CBLFIXで指定した拡張子
・自由形式正書法で書かれた原始プログラムをコンパイルする場合
.cbf,.ocf,または環境変数CBLFREEで指定した拡張子
- 注※2
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コンパイラによる生成と,利用者による作成ができます。
#INCLUDEコマンドで指定するときは,拡張子は任意に指定できます。
- 注※3
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GUIモードの場合だけ使用できます。
(2) 使用するファイル
テストデバッガを使ったテストで使用するファイルについて説明します。
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ソースファイル
テストデバッガから,テキストエディタを使用して開かれるファイルです。
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実行可能ファイル
テストデバッグの対象となる実行可能ファイル(.exe)です。
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DLLファイル
テストデバッグの対象となるDLLファイル(.dll)です。
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プログラム情報ファイル
テストデバッガで使用する,プログラムの情報を格納したファイルです。テストデバッグのために,-TDInfコンパイラオプションを指定してコンパイルすると,ソースファイル名の拡張子を「.cbp」に変えたプログラム情報ファイルを出力します。
シミュレーションのために,-SimMainコンパイラオプション,-SimSubコンパイラオプション,または-SimIdentコンパイラオプションを指定してコンパイルすると,コンパイラは拡張子に「.cbs」をつけたプログラム情報ファイルを出力します。プログラム情報ファイルの詳細については,マニュアル「COBOL2002 ユーザーズガイド」の「主/副プログラムシミュレーションで生成する擬似プログラム用プログラム情報ファイル」を参照してください。
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TDコマンド格納ファイル
TDコマンドを記述するテキストファイルです。記述したTDコマンドに従って,テストが実行されます。
バッチモードの場合,起動コマンドで指定したTDコマンド格納ファイル(.tdi)に記述されたTDコマンドに従ってテストが実行されるため,このファイルは必ず用意する必要があります。#INCLUDEコマンドで,TDコマンド格納ファイルの中に別のTDコマンド格納ファイルを取り込むこともできます。
GUIモードの場合,ファイル名と拡張子は任意に指定できます。[TDコマンド格納ファイルの入力]メニューを選択し,ファイル選択ダイアログボックスで実行するTDコマンドが登録されているファイルを選択するか,TDコマンド入力ウィンドウに#INCLUDEコマンドを入力して,TDコマンド格納ファイルを選択できます。
#INCLUDEコマンドで入力するTDコマンド格納ファイルに,絶対パスのつかないファイル名をしたときは,検索の順序は次のようになります。また,#INCLUDEコマンドで相対パスが指定されたときは,検索の順序で示しているフォルダからの相対パスとします。
検索の順序
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起動コマンド-IncludePathオプションの指定があれば,そのフォルダ,-IncludePathオプションの指定がなければ,-Inputオプションの指定するフォルダ
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環境変数CBLPIDIRで指定したフォルダ
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カレントフォルダ
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結果出力ファイル
バッチモードの場合に,起動コマンドで指定したTDコマンド格納ファイル中のTDコマンド操作によるメッセージおよび結果を出力するファイルです。
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ログ出力ファイル
GUIモードの場合に,モニタウィンドウに表示される内容を出力するファイルです。ファイル名称は,任意に指定できます。オプションダイアログボックスでファイル名を指定します。
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結果蓄積ファイル
TDコマンドの実行結果を出力するファイルです。ファイル名称は,任意に指定できます。TDコマンド入力ウィンドウでSET PRINTコマンドでファイルを指定します。PRINTオペランドを持つTDコマンドでPRINTを指定すると,実行結果がファイルに出力されます。
注意事項
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プログラム情報ファイルは,実行可能ファイルまたはDLLファイルのあるフォルダを参照します。任意のフォルダのプログラム情報ファイルを参照するときは,環境変数CBLPIDIRにフォルダ名を指定してください。
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プログラム情報ファイルは,使用するテストデバッガと同じバージョンのコンパイラで作成されたものでなければなりません。異なる場合は,エラーメッセージが出力されます。
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環境変数CBLPIDIRを指定した場合のプログラム情報ファイルの検索順序を,次に示します。検索した結果,見つからないときは,プログラム情報ファイルに該当するプログラムはテストデバッグの対象となりません。
検索順序
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環境変数CBLPIDIRで指定したフォルダ
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実行可能ファイルに含まれるプログラムは,実行可能ファイルのあるフォルダ
DLLに含まれるプログラムは,DLLのあるフォルダ
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次に示すファイルに,複数のテストデバッガから同時に書き込みを行ったとき,あとからファイルをオープンする処理がエラーとなる場合があります。オープンエラーが起きた場合は,「表9‒1 オープンエラーが起きた場合の対処方法」の対処をしてください。
表9‒1 オープンエラーが起きた場合の対処方法 ファイル名
オープンエラーが発生する可能性があるとき
対処方法
ログ出力ファイル
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SET LOGコマンド入力時
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「オプション」「モニタ」で「モニタウィンドウの内容をファイルに出力する」を選択したとき
ログ出力ファイル名を変更する。
結果蓄積ファイル
SET PRINTコマンド入力時
結果出力ファイル名を変更する。
結果出力ファイル
バッチモードの開始時
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結果出力ファイル名を変更する。
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時間を置いて,再度バッチを起動する。
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ファイルの相対パス名を指定したときの起点となるフォルダ,およびパスの付かないファイル名を指定したときのフォルダは,「表9‒2 相対パス名の起点となるフォルダ」に示すとおりです。
表9‒2 相対パス名の起点となるフォルダ ファイル名
GUIモード
バッチモード
TDコマンド格納ファイル
「テストデバッグの設定ダイアログ」で指定した作業フォルダ
起動コマンドを入力したフォルダ
ログ出力ファイル
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結果蓄積ファイル
起動コマンドを入力したフォルダ
結果出力ファイル
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