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COBOL2002 操作ガイド


2.1.1 ビルドとは

ビルドとは,プロジェクトに登録したファイルをすべてコンパイルする方法です。

プロジェクトにファイル定義ファイル,レコード定義ファイル,HTMLファイルなど,ソースファイルや登録集原文を出力するファイルを持つファイルが登録されている場合は,ファイルからソース(登録集原文)が生成されてからコンパイルされます。

最終生成ファイル(実行可能ファイル,DLL,標準ライブラリなど)が未作成の場合は,すべてのプログラムがコンパイル,リンケージされ,最終生成ファイルが作成されます。また,ビルド対象のプロジェクトに子プロジェクトがある場合,必要に応じて子プロジェクトもビルドされます。

最終生成ファイル作成後にソースファイルや依存ファイルなどを追加・変更した場合は,コンパイルが必要なファイルだけを再コンパイルし,オブジェクトファイルを作り直します。このとき,オブジェクト指向機能または利用者定義関数を使用したCOBOLプログラムの場合には,ファイル内容を解析して依存関係を再構築したあと,その依存関係に従ってコンパイルが必要なファイルだけを再コンパイルし,オブジェクトファイルを作り直します。その後,既存のオブジェクトファイルも含めて再リンケージし,最終生成ファイルを更新します。