38.1.2　コマンドラインの形式

LINKコマンドの形式を次に示します。

形式

LINK OBJファイル名 〔LIBファイル名〕 〔オプション〕

OBJファイル名

オブジェクトファイル（.obj），およびリソースファイル（.res）の並びを指定します。ただし，リソースファイルの指定は任意です。

LIBファイル名

ライブラリファイルの並びを指定します。

オプション

リンカオプションの並びを指定します。リンカオプションについては，「38.1.3　オプション」を参照してください。

指定規則

• コマンドライン上には，コマンド名以降であればどこにでもコマンドファイルを指定できます。ファイル名の先頭には@を付けて指定します。コマンドファイルを指定すると，ファイルの中身がコマンドライン上に展開され，コマンドの一部となります。

（例）

LINK @OBJECT.lst -MAP @LIBRARY.lst -OUT:TEST.exe

• OBJファイル名，LIBファイル名，リンカオプションの指定順序は任意です。ただし，OBJファイルは指定した順番に結合されます。

• コマンドラインの区切り記号には，空白およびタブが使用できます。コマンドファイル内では，空白，タブ，セミコロン（;）および改行文字が使用できます。セミコロン（;）から改行文字までの指定は無効となり，コマンドファイル内にコメントを記述するために使用します。

• OBJファイル名，LIBファイル名にはワイルドカード（*）が使用できます。

• ファイル名は，必ず拡張子を付けて指定します。

• リンカオプションは英大文字，英小文字のどちらで指定しても同じ扱いとなります。また，ハイフン（-）の代わりにスラント（/）で始めることもできます。

• 背反するオプションを指定した場合の動作は，各オプションの詳細を参照してください。