COBOL2002 ユーザーズガイド


35.1.1 コンパイルとリンクを同時に実行する方法

ccbl2002コマンドを使用すると,COBOLプログラムのコンパイルとリンクを同時に実行して,実行可能ファイルを生成できます。

ccbl2002コマンドの詳細については,「33 COBOLソースの作成とコンパイル」を参照してください。

ccbl2002コマンドを使って実行可能ファイルを生成する例を,次に示します。

〈この項の構成〉

(1) 一つのCOBOLプログラムから実行可能ファイルを生成する

一つのCOBOLプログラムをコンパイル,リンクして実行可能ファイルを生成する例を,次に示します。

ソースファイル名称:test01.cbl
       IDENTIFICATION DIVISION.
       PROGRAM-ID. TEST01.
                :
       PROCEDURE DIVISION.
                :
           STOP RUN.
ccbl2002コマンドの指定

COBOLプログラム"test01.cbl"に-Main,Systemオプションを指定し,実行可能ファイル名称に"test02.exe"を指定します。

ccbl2002 -Main,System test01.cbl -OutputFile test02.exe

上記のコマンドを実行すると,実行可能ファイル"test02.exe"が生成されます。

(2) 複数のCOBOLプログラムから実行可能ファイルを生成する

複数のCOBOLプログラムをコンパイル,リンクして実行可能ファイルを生成する例を,次に示します。

[図データ]

ccbl2002コマンドの指定

主プログラムである"test01.cbl"に-Main,Systemオプションを指定し,副プログラムである"test02.cbl"には何も指定しないでccbl2002コマンドを実行します。

ccbl2002 -Main,System test01.cbl test02.cbl -OutputFile test03.exe

上記のコマンドを実行すると,実行可能ファイル"test03.exe"が生成されます。

(3) COBOLプログラムとCプログラムの混在した実行可能ファイルを生成する

COBOLプログラムとCプログラムが混在する実行可能ファイルを作成する場合,CプログラムをあらかじめCコンパイラでコンパイルし,オブジェクトファイルを生成しておく必要があります。

[図データ]

ccbl2002コマンドの指定

COBOLプログラム"test01.cbl"と,あらかじめ作成しておいたCプログラムのオブジェクトファイル"test02.obj"を指定します。

ccbl2002 -Main,System test01.cbl test02.obj -OutputFile test03.exe