COBOL2002 ユーザーズガイド


33.5.7 実行の設定

実行の設定をするコンパイラオプションについて,説明します。

〈この項の構成〉

(1) -NumAcceptオプション

(a) 形式

-NumAccept
-noNumAccept

(b) 機能

-NumAccept

ACCEPT文の一意名1に次の項目を指定できるようにします。

  • 符号なし数字項目

  • 符号あり数字項目

  • 数字編集項目

  • 外部浮動小数点数字項目

  • 内部浮動小数点数字項目

数字項目を指定した場合,入力データは右詰めで格納され,残りの部分には左側に0が埋められます。数字編集項目を指定した場合,編集文字に合わせて右詰めで格納されます。浮動小数点数字項目を指定した場合,受け取りの有効けた数分の値が格納されます。

-noNumAccept

-NumAcceptオプションの指定を打ち消します。

(2) -NumCsvオプション

(a) 形式

-NumCsv
-noNumCsv

(b) 機能

-NumCsv

CSV編成ファイルで,セルのデータを数値として入出力したい場合に指定するオプションです。詳細は,「6.8.5 セルデータを数値として入出力する機能」を参照してください。

-noNumCsv

-NumCsvオプションの指定を打ち消します。

(3) -MultiThreadオプション

(a) 形式

-MultiThread
-noMultiThread

(b) 機能

-MultiThread

COBOLプログラムをマルチスレッド環境下で動作させたい場合に指定します。

詳細は,「26.2 マルチスレッド対応COBOLプログラムの生成」を参照してください。

-noMultiThread

-MultiThreadオプションの指定を打ち消します。

(4) -MainNotCBLオプション

(a) 形式

-MainNotCBL
-noMainNotCBL

(b) 機能

-MainNotCBL

実行中のプロセスで最初に呼び出されるCOBOLプログラムを,副プログラムとします。他言語で作成したアプリケーションのメインプログラムからCOBOLプログラムを呼び出す場合,このオプションを指定します。

-noMainNotCBL

-MainNotCBLオプションの指定を打ち消します。

(c) 注意事項

  • -Mainオプションと-MainNotCBLオプションを同時に指定した場合,-MainNotCBLオプションが有効となります。

(5) -DllInitオプション

(a) 形式

-DllInit
-noDllInit

(b) 機能

-DllInit

呼び出し時にDLLを初期状態にします。

-noDllInit

-DllInitオプションの指定を打ち消します。

(c) 注意事項

  • -DllInitオプションを指定して,-Dllオプションを指定しなかった場合,-DllInitオプションは無視されます。この場合,-DllInitオプションが無効であることを示す警告メッセージが出力されます。

  • -DllInitオプションを指定した場合に初期化される情報については,「18.4.1 プログラム属性」の「(2) 初期化属性プログラム」を参照してください。

(6) メインファイルを指定する

プロジェクトのメインプログラムにするソースファイルを指定します。

メインファイルに指定していたファイルをプロジェクトから削除した場合などは,この項目でメインファイルを指定します。

このオプションは,開発マネージャだけで指定できます。