30.4.1 CBLGINT
CBLGINTサービスルーチンは,COBOLプログラムをGUIモードで動作させるための環境を設定するものです。このサービスルーチンは,CALL文で呼び出すのではなく,COBOL以外のプログラム内で使用します。
- 記述例
#include <windows.h> extern int WINAPI CBLGINT(); /*CBLGINTの外部参照宣言*/ CBLGINT(); /*CBLGINTの呼び出し */
- 引数
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なし。
- 戻り値
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常に0が返されます。
- 規則
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CBLGINTサービスルーチンは,COBOLプログラムの呼び出しに先立って1回だけ呼び出さなければなりません。
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COBOLプログラムを呼び出したあとにCBLGINTサービスルーチンを呼び出した場合,CBLGINTサービスルーチンは何も処理しないでリターンします。また,COBOLの実行環境は,最初に呼び出されたCOBOLプログラムのモードに従います。このため,CBLGINTサービスルーチンでは,設定済みのCOBOLプログラムのモードを変更できません。
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CBLGINTサービスルーチンでGUIモードのCOBOLプログラムの環境設定をした場合,GUIモードで動作するCOBOLプログラムは,明示的または暗黙的なSTOP RUN文の実行,またはCBLENDサービスルーチンの呼び出しまで有効です。
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CBLGINTサービスルーチンは,COBOL以外の言語だけから呼び出せます。
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主プログラムがCOBOL以外の言語で,CBLGINTサービスルーチンを呼び出さないでCOBOLプログラムを呼び出した場合,COBOLプログラムはCUIモードで動作します。
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このサービスルーチンを使用するプログラムでは,リンク時に以下のインポートライブラリを指定してください。
cbl2k_32.lib
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- 使用例
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CBLGINTサービスルーチンを使用して,Cプログラムから呼び出すCOBOLプログラムのGUIモードを設定する例を,次に示します。
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C言語で記述されたWinMain関数から,COBOLプログラムをGUIモードで実行させるためのCBLGINTサービスルーチンを呼び出します。
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COBOLプログラムを呼び出します。
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呼び出されたCOBOLプログラムでDISPLAY文を実行すると,COBOLコンソールウィンドウに「CBLSUB1 START.」が表示されます。
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