COBOL2002 ユーザーズガイド


29.3.2 10進浮動小数点形式について

数字項目のけた拡張機能での中間結果の表現形式は,40けた10進浮動小数点形式です。

40けた10進浮動小数点形式は,符号,仮数部(40けた)および指数部(4けた)で構成し,図30-2に示す範囲の数値を格納します。格納できる値の範囲を超えた場合は,オーバーフロー(指数部が+9999より大きくなった状態)またはアンダーフロー(指数部が-9999より小さくなった状態)となります。オーバーフローまたはアンダーフローとなった場合の結果は保証しません。

図29‒2 40けた10進浮動小数点の領域の範囲

[図データ]

中間結果は,演算の結果の値によって有効な40けたのけた数(精度)を保持します。図30-3および図30-4に,数字項目の加算を行う場合の例を示します。

図29‒3 数字項目の加算を行う場合の中間結果(例1)

[図データ]

図29‒4 数字項目の加算を行う場合の中間結果(例2)

[図データ]