COBOL2002 ユーザーズガイド


25.2.4 OLEアプリケーションの終了とOLEオブジェクトの解放

OLE2オートメーションインタフェース機能では,OLE2サーバで使用できる終了メソッドを使って,アプリケーションを終了します。不要となったOLEオブジェクトはSET文で解放します。

Excelで,終了メソッドであるQuitメソッドを使う例を次に示します。

OLEオブジェクトの終了とOLEオブジェクトの解放例
       WORKING-STORAGE SECTION.
       01 AP-OBJ USAGE OBJECT REFERENCE OLE.
       PROCEDURE DIVISION.
           INVOKE 'Excel.Application' 'CREATEOBJ'
               RETURNING AP-OBJ.
           :
           INVOKE AP-OBJ 'Quit'. …1.
           SET AP-OBJ TO NULL.   …2.
例の説明
  1. アプリケーションプログラムを終了します。

  2. OLEオブジェクトを解放します。

注意事項

OLEオブジェクト解放時の注意事項を次に示します。

  • いったん解放したOLEオブジェクトを再度参照してはいけません。解放したOLEオブジェクトのOLEメソッドやOLEプロパティを参照すると,実行時にエラーとなります。

  • 終了メソッドは,OLE2サーバによって異なります。また,終了メソッドによっては,OLEオブジェクトの解放も行うものがあり,この場合はSET文によるOLEオブジェクトの解放は不要です。

    詳細は,各OLE2サーバのマニュアルを参照してください。