16.3.2 GUIモード
GUIモードでは,ACCEPT/DISPLAY文での入出力先や実行時メッセージの出力先が,COBOL2002が出力するコンソールウィンドウとなります。GUIモードでのCOBOLプログラムの実行例を,次に示します。
- (実行するプログラム)
IDENTIFICATION DIVISION. PROGRAM-ID. TEST1. ENVIRONMENT DIVISION. INPUT-OUTPUT SECTION. FILE-CONTROL. SELECT TXT-FILE ASSIGN TO FILE-NAME ORGANIZATION IS LINE SEQUENTIAL. SELECT DMY-FILE ASSIGN TO SYS001 ORGANIZATION IS LINE SEQUENTIAL. DATA DIVISION. FILE SECTION. FD TXT-FILE. 01 TXT-REC PIC X(40). FD DMY-FILE. 01 DMY-REC PIC X(40). WORKING-STORAGE SECTION. 01 FILE-NAME PIC X(40). PROCEDURE DIVISION. DISPLAY '--- プログラムのテストを開始します ---'. …1. DISPLAY '--- ファイル名を入力してください ---'. …1. ACCEPT FILE-NAME. …2. OPEN OUTPUT TXT-FILE. WRITE TXT-REC. CLOSE TXT-FILE. OPEN INPUT DMY-FILE. …3. READ DMY-FILE. CLOSE DMY-FILE. EXIT PROGRAM. END PROGRAM TEST1.
- (実行画面)
-
-
DISPLAY文によるメッセージの出力です。コンソールウィンドウに出力されます。
-
ACCEPT文によるファイル名の入力です。入力用のダイアログボックスから入力します。ダイアログボックスに入力した値は,DISPLAY文の出力結果と同様に,コンソールウィンドウに出力されます。
-
ファイルに対応する環境変数未設定による実行時メッセージです。実行時メッセージも,コンソールウィンドウに出力されます。
-
- コンソールウィンドウ
-
GUIモードでプログラムを実行する場合,次のようなときにCOBOLコンソールウィンドウが出力されます。
-
実行単位で最初のDISPLAY文が実行された。このとき,環境変数CBL_SYSOUTまたはCBL_SYSPUNCHでファイルが割り当てられていない。
-
実行単位で最初のACCEPT文が実行された。このとき,環境変数CBL_SYSINまたはCBL_SYSSTDでファイルが割り当てられていない。
-
実行時エラーが発生した。このとき,環境変数CBL_SYSERRでファイルが割り当てられていない。
COBOLコンソールウィンドウのステータスバーには,プログラムの実行状態が次のように表示されます。
-
COBOLプログラムが実行中の場合:「実行中です」
-
STOP RUN文が実行された場合:「実行が終了しました」
-
実行時エラーが発生した場合:「実行時エラーが発生しました」
コンソールウィンドウからプログラムを終了する方法を,次に示します。
-
ステータスバーに「実行が終了しました」または「実行時エラーが発生しました」の表示があるとき
コンソールウィンドウのシステムメニューから[閉じる]を選ぶとプロセスが終了します。
-
ステータスバーに「実行中です」の表示があるとき
コンソールウィンドウのシステムメニューから[閉じる]を選ぶと,次のメッセージボックスが出力されます。ここで[OK]ボタンを選ぶとプロセスが終了します。
-