COBOL2002 ユーザーズガイド


10.5.3 イベントの出力内容

イベントの出力内容およびイベントの種類の指定方法を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) 出力内容

イベントログファイル出力機能で出力されるイベントの出力内容を,次に示します。

表10‒2 イベントの出力内容

項目名

出力内容

日付

イベントが出力された年月日

時刻

イベントが出力された時刻

ユーザ名

ログオンしているユーザ名

コンピュータ名

イベントが発生したコンピュータ名

イベントID

  • 実行時メッセージを出力する場合

    COBOLメッセージ番号

  • DISPLAY文で出力する場合

    「0」

ソース名

イベントが発生したアプリケーション名。

イベントログファイル出力機能使用時のソース名は,

Windows(x86) COBOL2002の場合は「COBOL2002」

Windows(x64) COBOL2002の場合は「COBOL2002 64bit」

種類

「情報」,「警告」,「エラー」のどれか

分類

  • 実行時メッセージを出力する場合

    なし

  • DISPLAY文で出力する場合

    「情報」

説明

  • 実行時メッセージを出力する場合

    COBOLプログラムが出力する実行時エラーメッセージ

    (プリフィクス,メッセージ番号,メッセージレベル,およびメッセージテキスト)

  • DISPLAY文で出力する場合

    DISPLAY文で指定された一意名または定数

注※

実行時エラーメッセージには,それぞれ対応するイベントの種類が設定されています。実行時エラーメッセージのレベルとイベントの種類の関係を,次に示します。

表10‒3 実行時エラーメッセージのレベルとイベントの種類

実行時エラーメッセージのレベル

イベントの種類

回復不能エラー(U)

エラー(S)

エラー

警告(W)

警告

お知らせ(I)

情報

なお,DISPLAY文を用いてイベントを出力する場合は,出力するイベントの種類を指定できます。

(2) イベントの種類の指定方法

DISPLAY文を用いてイベントを出力する場合,出力するイベントの種類を指定できます(実行時エラーメッセージ出力時は指定できません)。出力するイベントの種類を指定するには,プログラムの実行時に次の指定が必要です。

  set CBLSYSLOGLVL={ERR|WAR|INF}

環境変数CBLSYSLOGLVLに指定された値は,イベントログファイル出力用のDISPLAY文が実行されるたびに参照されます。環境変数CBLSYSLOGLVLに指定した値とイベントの種類の対応を,次に示します。

表10‒4 環境変数CBLSYSLOGLVLの指定値とイベントの種類

環境変数CBLSYSLOGLVLの指定値

イベントの種類

ERR

エラー

WAR

警告

INF

情報

環境変数CBLSYSLOGLVLに値が指定されていない場合は,INFが仮定されます。