COBOL2002 ユーザーズガイド


8.2.1 ファイル割り当て

プリンタ出力をするファイルは,環境部入出力節でORGANIZATION句に順編成またはテキスト編成のどちらかを指定します。

環境入出力節でファイル編成を指定したあと,定数指定,環境変数指定,データ名指定のどれかの方法で,ASSIGN句に出力先の物理ファイル名を割り当てます。

割り当てる物理ファイル名は,印刷モードごとに異なります。詳細は,「8.4 GDIモード印刷」,「8.5 ESC/Pモード印刷」,および「8.6 XMAP3による印刷(Windows(x86) COBOL2002で有効)」を参照してください。また,ファイル割り当ての詳細については,「6.2 ファイル割り当ての共通規則」を参照してください。

定数指定,環境変数指定,データ名指定の記述例を,それぞれ次に示します。

〈この項の構成〉

(1) 定数指定

       ENVIRONMENT DIVISION.
       INPUT-OUTPUT SECTION.
       FILE-CONTROL.
           SELECT FILE-1 ASSIGN TO '物理ファイル名'.
           :

(2) 環境変数指定

       ENVIRONMENT DIVISION.
       INPUT-OUTPUT SECTION.
       FILE-CONTROL.
           SELECT FILE-1 ASSIGN TO PRT.
           :

実行時に,次の環境変数が指定されているものとします。

CBL_PRT=物理ファイル名

(3) データ名指定

       ENVIRONMENT DIVISION.
       INPUT-OUTPUT SECTION.
       FILE-CONTROL.
           SELECT FILE-2 ASSIGN TO FILE-NAME.
           :
       WORKING-STORAGE SECTION.
       01 FILE-NAME PIC X(40).
       PROCEDURE DIVISION.
           MOVE '物理ファイル名' TO FILE-NAME.
           :