6.11.2 ISAMによる索引編成ファイルでのラージファイル入出力機能(Windows(x86) COBOL2002で有効)
ISAMによる索引編成ファイルでラージファイル入出力機能を使用するためには,実行時環境変数を指定します。
(1) ファイル単位に指定する方法
- 形式
CBLD_ファイル名={ ISAMLARGE | NOISAMLARGE }
ISAMLARGEを指定した場合,ISAMによる索引編成ファイルでラージファイル入出力を可能にします。NOISAMLARGEを指定した場合は,ノーマルファイル形式のISAMによる索引編成ファイルへの入出力となります。省略時は,NOISAMLARGEが仮定されます。
- ISAMLARGE
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ISAMによる索引編成ファイルに対して,ラージファイル形式のファイル入出力機能が有効になります。
- NOISAMLARGE
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ISAMによる索引編成ファイルに対して,ノーマルファイル形式のファイル入出力を行います。
(2) 実行単位中のすべてのファイルに指定する方法
- 形式
CBLISAMLARGE=YES
入出力するISAMによる索引編成ファイルに対して一括でラージファイル形式を指定する場合,この実行時環境変数にYESを指定します。この実行時環境変数にYES以外の値を指定した場合,この実行時環境変数は無効となります。
(3) 注意事項
ISAMによる索引編成ファイルでラージファイル入出力機能使用時の注意事項を次に示します。
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すでに存在するISAMによる索引編成ファイルに対してINPUT指定,I-O指定,EXTEND指定でOPEN文を実行する場合,実行時環境変数CBLISAMLARGEまたは実行時環境変数CBLD_ファイル名のISAMLARGEオプションに指定したファイルの形式と異なるとき,ファイルが存在しないエラー(KCCC4618R-S)となります。
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ノーマルファイル形式のファイルに対してラージファイル形式を指定したとき。
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ラージファイル形式のファイルに対してノーマルファイル形式を指定したとき。
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実行時環境変数CBLD_ファイル名にISAMLARGEとNOISAMLARGEを同時に指定した場合,あとから指定したオプションが有効となります。
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実行時環境変数CBLD_ファイル名と実行時環境変数CBLISAMLARGEを同時に指定した場合は,CBLD_ファイル名が優先されます。
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実行時環境変数CBLD_ファイル名および実行時環境変数CBLISAMLARGEの指定時に適用されるファイル形式を表6-10に示します。
表6‒10 実行時環境変数CBLD_ファイル名および実行時環境変数CBLISAMLARGEの指定時に適用されるファイル形式 実行時環境変数
CBLISAMLARGE
実行時環境変数CBLD_ファイル名
ISAMLARGE
NOISAMLARGE
指定なし
YES
ラージファイル形式
ノーマルファイル形式
ラージファイル形式
YES以外,または
指定なし
ラージファイル形式
ノーマルファイル形式
ノーマルファイル形式
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ノーマルファイル形式の索引編成ファイルから,ラージファイル形式の索引編成ファイルに切り替えるには,マニュアル「索引順編成ファイル管理ISAM」の「ノーマルファイル形式からラージファイル形式への移行手順」を参照してください。