6.6.3 リモートファイルアクセス機能(Windows(x86) COBOL2002で有効)
接続されているほかのWindowsやUNIX上にある,ISAMを使用する索引編成ファイルにアクセスできます。これを,リモートファイルアクセス機能といいます。
- 〈この項の構成〉
(1) リモートファイルのアクセス方法
他マシン上のISAMファイルにアクセスする方法を説明します。
物理ファイルの割り当て時,次のように他ホスト名を指定すると,他マシン上のISAMを使用する索引編成ファイルを割り当てられます。
- 形式
ホスト名:〔ドライブ名:〕ファイル名
- 構文規則
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ドライブ名は,Windows上にあるISAMを使用する索引編成ファイルにアクセスする場合に指定が必要です。
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ホスト名を指定しなかった場合は,ローカルファイルとしてアクセスします。
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- 一般規則
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WindowsとUNIXの間で2進データ,内部浮動小数点データなどのバイナリデータをアクセスした場合,動作は保証しません。
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ラージファイル形式の索引編成ファイルは,リモートファイルアクセス機能を使用できません。
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- 指定例
-
- (例1)UNIX上の索引編成ファイルの場合
UNIXHOST:/users/isamfile
- (例2)Windows上の索引編成ファイルの場合
PCHOST:C:\users\isamfile
(2) データ形式とデータ操作
リモートファイルにアクセスする場合,ファイル定義のデータ形式と物理ファイルのデータ形式の組み合わせによって,データの操作が異なります。
データ形式の組み合わせと,リモートファイルアクセス機能でのデータ操作の関係を次に示します。
ファイル記述項 DATA FORMAT句の指定 |
物理ファイル |
|
---|---|---|
標準数値形式 |
反復数値形式 |
|
STANDARD(標準数値形式) |
数値データを変換する |
属性不一致で実行時エラーとなる |
REVERSE(反復数値形式) |
属性不一致で実行時エラーとなる |
数値データを変換しない |
指定なし |
数値データを変換しない |
数値データを変換しない |