COBOL2002 ユーザーズガイド


6.2.4 実行時の動的割り当て(GUIモードの場合だけ)

ASSIGN句で処理系作成者語(外部装置名)を指定した場合,通常は環境変数で物理ファイルを割り当てますが,割り当てられていないファイルに対してOPEN文実行時に動的に物理ファイルを割り当てることもできます。

また,書式印刷機能を使用する場合,同様に環境変数で割り当てられていない印刷サービス名称をOPEN文実行時に割り当てることもできます。書式印刷機能の詳細は,「8.6 XMAP3による印刷(Windows(x86) COBOL2002で有効)」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) 物理ファイルの割り当て画面の説明

OPEN文実行時,環境変数が設定されていない場合に出力される物理ファイルの割り当て画面を次に示します。

[図データ]

物理ファイルに出力する場合

ダイアログボックスの上段のボタンを選び,物理ファイル名をドライブ名からの絶対パス名で入力して[OK]ボタンを選びます。

書式印刷機能を使用してプリンタへ出力する場合

ダイアログボックスの下段のボタンを選び,印刷サービス名を入力して[OK]ボタンを選びます。

上記のどちらの場合も,[キャンセル]ボタンを選ぶと,外部装置への割り当てがないものとしてOPEN文が実行されます。

(2) 規則

COBOLプログラムでのファイル定義やコンパイラオプションの指定の有無によって,物理ファイル名または印刷サービス名のボタンが次のように無効になることがあります。

表6‒2 COBOLプログラムとボタンの有効・無効との関係

COBOLプログラムの指定

選択ボタンの有効/無効

ファイル編成

-XMAP,LinePrintオプションの指定

APPLY FORMS-OVERLAY句の指定

CBL_xxx

(物理ファイル名)

CBLX_xxx

(印刷サービス名)

順編成

指定なし

×

指定あり

指定なし

指定あり

×

HiRDBによる索引編成ファイル

×

上記以外

×

(凡例)

○:有効

×:無効

−:指定とは無関係

また,物理ファイル名の選択ボタンが無効の場合,印刷サービス名の選択ボタンが選ばれている場合,またはファイル編成がHiRDBによる索引編成ファイルの場合,[参照]ボタンも無効となります。