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Hitachi IT System Configuration Manager リファレンス


3.3 UOC作成時の注意点

UOCを作成する際の注意点を次に示します。

表3‒6 UOC実装クラスを生成する際の注意点

項番

注意点

説明

1

パッケージ名

UOCを実装したクラスを格納するパッケージ名は任意ですが,javaのパッケージ命名規約に従います。

2

UOC実装クラスのアクセス制限

ISCMから各クラスを呼び出すため,クラスおよびオーバーライドするメソッドはpublicとしてください。

3

UOC実装クラスのコンストラクタ

コンストラクタ内で処理が必要な場合は,引数無しのコンストラクタを作成してください。その際,コンストラクタのアクセス制限はpublic にしてください。

4

UOC実装クラスのファイナライザ

UOC実装クラスのファイナライザについては,Javaの仕様に従います。ISCMからコールすることはありません。

5

UOC実装クラスのインスタンス化

UOC実装クラスは,UOCを呼ぶたびにインスタンス化されます。

6

UOC実装クラスの例外処理

UOCから例外をthrowする場合は,CsdUocExceptionクラスを使用してください。UOC内でエラーが発生した場合は,例外をthrowすることで,ISCMにエラーが発生したことを通知します。

7

UOC実装クラスでのメソッドの戻り値

UOCの各メソッドでは戻り値を返却します。UOC内での処理結果をISCMへ返却する場合,戻り値を設定してください。

8

コーディング

  • System.exitやSystem.setPropertyなど,システム全体に影響を及ぼすメソッドは発行しないでください。

  • 入力を求める処理・無限ループになる処理は行わないでください。

  • 割り込みが発生した場合(Thread.isInterrupted()で読み取れる)は,直ちに資源を解放し処理を終了してください。

  • InterruptedExceptionが発生した場合は直ちに資源を解放し上位に例外をthrowしてください。

  • SizingResultクラスに設定するPropertiesオブジェクト生成時,引数を持つPropertiesクラスのコンストラクタProperties(Properties defaults)を使用しないでください。使用しても引数に指定した値は無視されます。