2.3.5 ミドルウェア定義用パラメータファイル
(1) 形式
- パラメータファイルはプロパティ形式で記述します。
-
-
指定する文字列内に円記号(\)が含まれる場合は\\とします。
-
一行に一定義を記述してください。
-
パスを指定する場合はダブルクォーテーション(”)で囲む必要はありません。
-
シャープ(#)で始まる行はコメントとなります。
-
空白行は無視されます。
-
キーの設定を省略した場合はあらかじめ設定された値が反映されます。
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パスを定義する場合は絶対パスで指定してください。
-
コメント以外の全角文字はエラーとなります。
-
行末に空白やコメントは記述できません。
-
-
可変部
可変部とはテンプレートファイルに挿入する必要がある場所を識別する識別子です。パラメータファイルにはテンプレートファイルと同じ可変部を記載します。
可変部は「${可変部名称}」で設定しますが,パラメータファイルでは「可変部名称」で可変部を定義します。可変部名称は複数のパラメータファイルをまたがって同じ名称を指定できます。
「ローカル可変部定義名.繰り返し形式の可変部定義名(子項目)」の形式で記述されるVTLの繰り返し構文で使用する可変部は,パラメータファイルでは定義できません。テンプレートファイルと同じ名称を指定しても値は反映されません。
-
可変部名称制約
可変部名称で使用できる文字は半角アルファベット(大文字含む),半角数字,「_」,「-」です。
可変部名称の先頭は必ず「CsdU_」から始めます。
CsdU_XXXXX
(凡例) XXXXX:1〜251文字
(2) ファイル名
ミドルウェア定義用パラメータファイル名は任意です。
注 ペアとなるテンプレートファイルと同じ名前を指定してください。
(3) 格納先ディレクトリ
ミドルウェア定義用パラメータファイルの格納先は任意です。
(4) 説明
ミドルウェア定義情報一式に存在する,ミドルウェア定義の値が記載されているファイルです。固定値が記載されているパラメータファイルとデフォルト値が記載されているパラメータファイルの2種類存在します。このファイルはコンポーネントテンプレートファイルに記載したミドルウェア単位で作成します。固定値のパラメータファイルの拡張子は「.fix」,デフォルト値のパラメータファイルの拡張子は「.default」です。パラメータファイルは,文字コードをMS932,改行コードをCR+LF(\r\n)で記述します。
(5) 指定項目
指定できるキーは各ミドルウェアのマニュアルを参考にしてください。
ミドルウェア定義用のパラメータファイルとテンプレートファイルによるミドルウェア定義ファイルの作成概要を次に示します。
(6) 設定順序
定義パラメータの値をテンプレートファイルに挿入する際の設定順番は次のようになります。
したがって,定義パラメータが重複している場合は次の設定順番で上書きします。
-
パラメータファイル(デフォルト)
-
マスターイメージ
マスターイメージに設定される順序詳細:
(i)サイジングUOCで指定した定義パラメータ
(ii)マスターイメージ定義ファイルで指定した定義パラメータ
注 (i)(ii)で同一パラメータがある場合は,(ii)の情報が有効
-
パラメータファイル(固定値)
(7) 定義生成後の出力ファイル
ISCMがテンプレートから定義ファイルを生成する際の文字コードおよび改行コードについて次に示します。なお,定義生成後の出力ファイルに,「CsdU_」または「CsdS_」から始まる可変部名称が残っていた場合はエラーになります。
項番 |
デプロイ先OS |
ファイル種別 |
入力ファイル |
出力ファイル |
|||
---|---|---|---|---|---|---|---|
文字コード |
改行コード |
文字コード |
改行コード |
||||
1 |
Linux |
テンプレートファイル(.vm) |
MS932 |
\r\n |
UTF-8 |
\n |
|
2 |
テンプレートファイル(.vm)およびパラメータファイル(.default/.fix)以外 |
文字コードおよび改行コードの変換は行わない(元のファイルの文字コードおよび改行コードを使用) |
|||||
3 |
Windows |
テンプレートファイル(.vm) |
xml形式※ |
MS932 |
\r\n |
UTF-8 |
\r\n |
4 |
上記以外 |
MS932 |
\r\n |
MS932 |
\r\n |
||
5 |
テンプレートファイル(.vm)およびパラメータファイル(.default/.fix)以外 |
文字コードおよび改行コードの変換は行わない(元のファイルの文字コードおよび改行コードを使用) |