2.2.7 リソース制約定義ファイル
- 〈この項の構成〉
(1) 形式
リソース制約定義ファイルはXML形式で記述します。
(2) ファイル名
constraint_condition.xml
(3) 格納先ディレクトリ
<ISCMインストールディレクトリ>\mgr\conf
(4) 説明
リソース制約定義ファイルは,PaaS利用者・PaaS提供者のリソースをPaaS提供者が制限するために指定するXML形式のファイルであり,PaaS提供者が記述します。
制限できるリソースを次に示します。
-
使用できる仮想ネットワークデバイス名と,仮想ネットワークデバイスに割り当てられる仮想ホストのIPアドレス(物理ホストごとに指定)
-
管理LANに割り当てられるVLAN ID(構成パターンテンプレートの接続先ネットワーク名ごとに指定)
-
使用できるコンポーネントテンプレート名と,コンポーネントテンプレートに割り当てられる仮想ホストのIPアドレス(コンポーネントテンプレートごとに指定)
-
使用できる負荷分散機名と,負荷分散機に割り当てられる仮想ホストのIPアドレス(負荷分散機ごとに指定)
-
使用できるユーザ名と,次のリソース(ユーザごとに指定)
-
使用可能なマスターイメージのセクション
-
マスターイメージのセクションに割り当て可能な仮想ホストのIPアドレス
-
使用可能なVLAN ID
- 注
-
リソース制約定義ファイルを指定した場合,リソース制約定義ファイルに記載していないリソースは使用できません。
使用するリソースをすべて記載してください。
-
リソース制約定義ファイルの内容が反映されるタイミングはISCM起動時および csdrscupdateコマンド実行時です。
リソース制約定義ファイルは,PaaS利用者・PaaS提供者のリソースを制限しない場合は指定する必要はありません。
ただし,deploy.vmdeploy.useがyまたはデフォルト値の場合で,業務用の仮想NICが2つ以上定義されたマスターイメージを登録する場合は,リソース制約定義ファイルを必ず指定してください(リソース制約定義ファイルが指定されなかった場合は,csdmiregisterコマンドがエラーとなります)。deploy.vmdeploy.useがnの場合,リソース制約定義ファイルは使用できず,指定しても無視されます。
(5) 指定項目
リソース制約定義ファイルで指定できる項目について示します。
次の表にXMLファイルの要素ごとの文法を説明します。
項番 |
タグ名 |
属性 |
出現回数 |
説明 |
形式 |
||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 |
cx_constraintcondition_doc |
− |
− |
− |
− |
||||
2 |
xmlns |
1 |
"http://www.hitachi.co.jp/soft/xml/ csd/resource/constraintcondition"を指定します。 |
− |
|||||
3 |
cx_condition |
− |
1 |
− |
− |
||||
4 |
cx_physicalCondition |
− |
1以上 |
− |
− |
||||
cx_physicalhostIP |
1 |
物理ホストのIPアドレスを指定します。 |
IPv4の形式 |
||||||
5 |
cx_virtualNetworkDeviceCondition |
− |
1以上 |
− |
− |
||||
cx_virtualNetworkDevice |
1 |
仮想ネットワークデバイス名を指定します。 |
文字列 1〜255バイト |
||||||
6 |
cx_ipAddress |
− |
1以上 |
− |
− |
||||
cx_min |
1 |
指定可能IPアドレスの最小値を指定します。※1 |
IPv4の形式 |
||||||
7 |
cx_max |
1 |
指定可能IPアドレスの最大値を指定します。※1 |
IPv4の形式 |
|||||
8 |
cx_networkCondition |
− |
1以上 |
− |
− |
||||
cx_networkConnection |
1 |
接続先ネットワーク名を指定します。 |
英数字と_ (スペース) 1〜32文字 ”management.”を含めて10〜32文字の文字列 例:management.接続先ネットワーク名 |
||||||
9 |
cx_vlanId |
− |
1以上 |
− |
− |
||||
cx_min |
1 |
指定可能VLAN IDの最小値を指定します。※1 |
0〜4095の整数※3 |
||||||
10 |
cx_max |
1 |
指定可能VLAN IDの最大値を指定します。※1 |
0〜4095の整数※3 |
|||||
11 |
cx_templateCondition |
− |
1以上 |
− |
− |
||||
cx_template |
1 |
コンポーネントテンプレート名を指定します。 |
英数字記号 1〜32文字 |
||||||
12 |
cx_ipAddress |
− |
1以上 |
− |
− |
||||
cx_min |
1 |
指定可能IPアドレスの最小値を指定します。※1 |
IPv4の形式 |
||||||
13 |
cx_max |
1 |
指定可能IPアドレスの最大値を指定します。※1 |
IPv4の形式 |
|||||
14 |
cx_loadBalancerCondition |
− |
0以上 |
− |
− |
||||
cx_loadBalancer |
1 |
負荷分散機接続設定プロパティファイル名を指定します。 |
英数字※2 1〜64文字 |
||||||
15 |
cx_ipAddress |
− |
1以上 |
− |
− |
||||
cx_min |
1 |
指定可能IPアドレスの最小値を指定します。※1 |
IPv4の形式 |
||||||
16 |
cx_max |
1 |
指定可能IPアドレスの最大値を指定します。※1 |
IPv4の形式 |
|||||
17 |
cx_userCondition |
− |
1以上 |
− |
− |
||||
cx_user |
1 |
PaaS利用者・PaaS提供者のユーザ名を指定します。 |
文字列 1〜1024バイト |
||||||
18 |
cx_sectionCondition |
− |
1以上 |
− |
− |
||||
cx_section |
1 |
セクション名を指定します。 |
英数字記号 1〜32文字 |
||||||
19 |
cx_ipAddress |
− |
1以上 |
− |
− |
||||
cx_min |
1 |
指定可能IPアドレスの最小値を指定します。※1 |
IPv4の形式 |
||||||
20 |
cx_max |
1 |
指定可能IPアドレスの最大値を指定します。※1 |
IPv4の形式 |
|||||
21 |
cx_vlanId |
− |
0以上 |
− |
− |
||||
cx_min |
1 |
指定可能VLAN IDの最小値を指定します。※1 |
0〜4095の整数※3 |
||||||
22 |
cx_max |
1 |
指定可能VLAN IDの最大値を指定します。※1 |
0〜4095の整数※3 |