csdmiexport(マスターイメージのエクスポート)
形式
csdmiexport {-i マスターイメージID |-n マスターイメージ名[.セクション]}
-d ディレクトリ名
機能
指定したディレクトリを新規作成して,マスターイメージのスナップショットを作成します。
作成したスナップショットを基に,csdmiregisterコマンドで新たなマスターイメージを作成することができます。
また,マスターイメージのバックアップ手段としても使用できます。
このコマンドを実行可能な業務システムのstatusについては,「表1-5 業務システムのStatusと実行可能な運用コマンドの関係(1/2)」,および「表1-6 業務システムのStatusと実行可能な運用コマンドの関係(2/2)」を参照してください。
マスターイメージのスナップショットを構成するファイル/ディレクトリ構成と一覧を次に示します。
項番 |
ファイル・ディレクトリ構成 |
説明 |
|||
---|---|---|---|---|---|
1 |
-dで指定したディレクトリ名 |
masterimage.ovf |
マスターイメージ構成ファイル |
||
2 |
usr |
masterimage_define.xml |
マスターイメージ定義ファイル |
||
3 |
masterimage_define.xml.bak |
項番2のバックアップ |
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4 |
position.xml |
物理配置制約ファイル |
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5 |
position.xml.bak |
項番4のバックアップ |
|||
6 |
resource.csv |
リソース定義ファイル |
|||
7 |
resource.csv.bak |
項番6のバックアップ |
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8 |
data |
UOC格納ディレクトリ |
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9 |
data.bak |
項番8のバックアップ |
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10 |
document |
design_file.xls,またはdesign_file.xlsx |
設計書 |
||
11 |
design_file.xls.bak,またはdesign_file.xlsx.bak |
設計書のバックアップファイル |
|||
12 |
sys |
hostsファイル,ミドルウェア定義ファイル,OS設定ファイルなどが格納されます。 |
実行可能ユーザ
PaaS提供者,PaaS利用者が実行できます。
オプション
- -i
-
マスターイメージIDを指定します。
マスターイメージID:<符号なし整数>1〜99999999の範囲
- -n
-
マスターイメージ名を指定します。セクションを定義している場合には同時に指定してください。
マスターイメージ名:〜<英数字記号>1〜32文字
セクション:〜<英数字記号>1〜32文字
- -d
-
マスターイメージのスナップショットの出力先ディレクトリを指定します。
ディレクトリ名:〜<パス名>
戻り値
値 |
意味 |
---|---|
0 |
正常終了しました。 |
0以外 |
異常終了しました。 |
実行例
C:\Program Files\Hitachi\uCSD\mgr\bin>csdmiexport -n mi01 -d mymi01dir KFUD93110-I エクスポートが正常に完了しました。
注意事項
-
-dオプションで指定するパスについて
-
あらかじめ出力ディレクトリ名の上位ディレクトリを作成しておく必要があります。上位ディレクトリが存在しないパスを指定した場合,csdmiexportコマンドはエラー終了します。
-
指定したパスと同名のファイルまたはディレクトリが存在する場合,csdmiexportコマンドはエラー終了します。別のパスを指定するか,同名のファイルまたはディレクトリを削除してからコマンドを実行してください。
-
-
-dオプションで指定するパス長について
-dオプションで指定するディレクトリのパス長については,ディレクトリ下のすべてのファイル,およびサブディレクトリが絶対パス長で247文字以下となるよう指定してください。
-
相対パスでの指定について
ディレクトリ名を相対パスで指定する場合,指定したディレクトリの絶対パス長が247文字以下となるよう指定してください。
-
ディレクトリ名指定時の推奨値について
ディレクトリ名を指定する場合,ディレクトリ名の絶対パス長を87文字以下とすることを推奨します。
-
ディレクトリ名指定パスのパス長超過時の動作について
指定したディレクトリ下に,Serverからダウンロードしたマスターイメージのスナップショットを保存する際,一部ファイル,ディレクトリのパス長が計算上,Windowsの制限260文字を超える場合でも,Windowsが一部ディレクトリ名をショートディレクトリ名(~(チルダ)入りの8文字のディレクトリ名)と扱い,情報保存を行えるときは,パス長超過のエラーにはなりません。マスターイメージのスナップショットを保存し,コマンドは正常終了します。なお,一部ディレクトリ名をショートディレクトリ名に変換しスナップショットを保存した場合,当該スナップショットをマスターイメージ登録時または更新時に使用するときには,ショートディレクトリ名のディレクトリがパス内に含まれないディレクトリ下に移動させた後に使用してください。