サンプルWebアプリケーションで扱うServletは，次の2種類に分けられます。

• コマンドディスパッチャ
  クライアントからのHTTPリクエストを受け付けて，ほかのServletに処理を分岐させる機能を持つServletです。このServletでは，処理を分岐する前にユーザ認証などのチェックを実行します。
  サンプルWebアプリケーションのコマンドディスパッチャには次の2種類があります。
  
  • 通常のリクエストを受け付けて処理を実行するコマンドディスパッチャ
  • ファイルのアップロードなどのmultipartリクエストを受け付けて処理を実行する，マルチパートリクエスト対応のコマンドディスパッチャ
• コマンドサーブレット
  コマンドディスパッチャが分岐させた処理を実行する機能を持つServletです。機能ごとに存在します。
  

サンプルWebアプリケーションでは，Web依存アプリケーションクラスであるAPフレームを介してHTTPセッションにAPセッションをバインドします。

APフレームは，サンプルWebアプリケーションのHTTPセッションの役割を果たします。また，APセッションクラスのオブジェクトやLDAPアクセスクラスのオブジェクトおよびワークディレクトリクラスのオブジェクトを包含します。APフレームは，APセッションよりも長く，HTTPセッションより短い期間，有効です。

APフレームは，HttpSessionBindingListenerインターフェースを実装します。HTTPセッションにバインドまたはアンバインドされる時点で，APセッションを初期化または終了します。