6.6.1 配置ディスクリプタのコンテキストパラメタの追加

サンプルWebアプリケーションで使用していないコンテキストパラメタを配置ディスクリプタ(web.xml)に追加して,サンプルWebアプリケーションの実行時に追加したコンテキストパラメタを使用します。

この例では,会議室アプリケーションを作成する場合に,会議種別や会議参加者の最大数を定義するためのコンテキストパラメタを追加します。

<この項の構成>
(1) コンテキストパラメタを追加する
(2) デフォルト値の設定
(3) 追加したコンテキストパラメタを取得する

(1) コンテキストパラメタを追加する

コンテキストパラメタを配置ディスクリプタに追加します。このとき,追加するコンテキストパラメタには,カスタマイズによって追加したことがわかるように,アプリケーション名などをコンテキストパラメタ名の先頭に付けることを推奨します。

この例では,会議室アプリケーション名としてmeetingを付けて,コンテキストパラメタ名をmeeting.type(会議種別)とmeeting.member.max(会議参加者の最大数)にします。

(例)配置ディスクリプタの編集例

<web-app>
       :
<context-param>
 <param-name>app.mode</param-name>
 <param-value />
</context-param>
       :
<context-param>
 <param-name>meeting.type</param-name>
 <param-value />
</context-param>
<context-param>
 <param-name>meeting.member.max</param-name>
 <param-value />
</context-param>
       :

(2) デフォルト値の設定

追加したコンテキストパラメタにデフォルト値を設定できます。

コンテキストパラメタに対するデフォルト値の設定は,アプリケーション起動時にコアアプリケーションクラスのDwcCoreApp.javaのinitParamsメソッドで行います。デフォルト値の定義には,コアアプリケーションクラスのDwcAppParams.javaのsetParamOrDefaultメソッドを使用します。

各クラスとメソッドの詳細は,javadocで出力するドキュメントを参照してください。

この例では,次に示す定義をDwcCoreApp.javaとDwcAppParams.javaに追加して,meeting.type(会議種別)のデフォルト値に「standard」を,meeting.member.max(会議参加者の最大数)のデフォルト値に「20」を設定します。

(例1)DwcCoreApp.javaの編集例

public class DwcCoreApp {
       :
public final static String PARAM_MEETING_APP_TYPE = "meeting.type";
public final static String PARAM_MEETING_APP_MEMBER_MAX = "meeting.member.max";
       :
 public void initParams() {
   String value = null;
       :

(例2)DwcAppParams.javaの編集例

// meeting apllication
params.setParamOrDefault String PARAM_MEETING_APP_TYPE, "standard");
setIntContextParamValue(PARAM_MEETING_APP_MEMBER_MAX, 20);
       :

(3) 追加したコンテキストパラメタを取得する

追加したコンテキストパラメタの指定内容を取得するには,コアアプリケーションクラスのDwcAppParams.javaのgetParamOrDefaultメソッドを使用します。

クラスとメソッドの詳細は,javadocで出力するドキュメントを参照してください。

この例では,次に示す定義をDwcAppParams.javaに追加して,追加したコンテキストパラメタmeeting.type(会議種別)を取得します。

(例)DwcAppParams.javaの編集例

       :
value = params.getParamOrDefault(PARAM_MEETING_APP_TYPE, null );
       :