付録C 用語解説

英字ア行カ行サ行タ行ハ行マ行ラ行ワ行

サンプルWebアプリケーションで使用する用語について説明します。

ここで説明していないサンプルWebアプリケーションの用語については,マニュアル「DocumentBroker Version 5 システム導入・運用ガイド」またはマニュアル「DocumentBroker Version 5 概説」を参照してください。

英字

APセッション
クライアントとサーバ間のアプリケーションのセッションのことです。エンドユーザがログインしてからログアウトするまでの間,確立されています。
APセッションは,Javaクラスの一つによって表されます。このクラスは,APセッションの情報を保持して,DocBroセッションを管理する機能を持っています。
APフレーム
HTTPセッションにAPセッションをバインドする機能を持つJavaクラスです。HttpSessionBindingListenerインターフェースを実装しています。HTTPセッションにバインドまたはアンバインドする時点で,APセッションを初期化または終了します。
DocBroセッション
サンプルWebアプリケーションとDocumentBrokerとの間のセッションのことです。APセッション内で,DocumentBrokerにログインしてからログアウトするまでの間,確立されています。
DocumentBrokerクラスライブラリ
DocumentBroker Platformが提供しているインターフェースです。
サンプルWebアプリケーションでは,データベースにアクセスするために,DocumentBrokerクラスライブラリの機能を使用します。
HTTPセッション
WWWブラウザとWWWサーバ間のセッションのことです。
JavaBeans
サンプルWebアプリケーションでは,Servletの処理結果を保持して,ServletとJSP間のデータの受け渡しをするために使用されます。
JSP
WWWブラウザに表示するHTMLデータを生成する機能を持っています。
サンプルWebアプリケーションでは,クライアントからのHTTPリクエストの結果を画面に表示する,プレゼンテーション層の役割を果たします。
Servlet
クライアントからのHTTPリクエストを受け付けて,処理ごとに分岐し,処理を実行する機能を持っています。サンプルWebアプリケーションで扱うServletには,コマンドディスパッチャとコマンドサーブレットがあります。
Web依存アプリケーションクラス
サンプルWebアプリケーションで提供するJavaクラスのうち,Web上の処理に依存するクラス群です。
Webコンテナサーバ
ServletやJSPを使用するためのサーバです。サンプルWebアプリケーションでは,Cosminexus Component Containerを使用します。

ア行

オブジェクト
サンプルWebアプリケーションでは,文書,フォルダおよび共有ACLといった,サンプルWebアプリケーションで管理する対象である文書空間オブジェクトのことを,オブジェクトといいます。

カ行

カレントフォルダ
「オブジェクト一覧」画面などの表示対象になるフォルダです。
APセッションで管理され,一つのAPセッションは一つのカレントフォルダを持ちます。
カレント列
リスト表示されたソートキーになる列のうち,その時点でソートの優先順位が最も高い列のことです。リスト表示では,カレント列の横に,ソート方向を表す記号が表示されます。
共有ACL
複数の文書またはフォルダに対して同じアクセス権を設定するために使用するオブジェクトです。
DocumentBrokerクラスライブラリのパブリックACLに対応します。
検索ターム
全文検索を実行する時に,キーとして指定する文字列です。
コアアプリケーションクラス
サンプルWebアプリケーションで提供するJavaクラスのうち,Web上の処理に依存しないクラス群です。
コマンドサーブレット
コマンドディスパッチャによって分岐された処理を実行する機能を持つServletです。
コマンドディスパッチャ
クライアントからのHTTPリクエストを受け付けて,ほかのServlet(コマンドサーブレット)に処理を分岐させる機能を持つServletです。

サ行

サンプルWebアプリケーション
DocumentBrokerがサンプルとして提供しているアプリケーションプログラムです。DocumentBrokerクラスライブラリを使用して開発されたコンポーネントで構成されています。
ユーザアプリケーションプログラムを開発する際に,アプリケーションプログラムのアーキテクチャを参考にできます。また,DocumentBrokerクラスライブラリのクラス,インターフェース,メソッドなどの具体的な使用方法について参考にできます。
セキュリティ管理者
アクセス制御機能を利用した文書空間で,アクセス権判定を受けることなく,すべての文書空間オブジェクトに特別な権限でアクセスする権利を持ったユーザです。
セキュリティ管理者は,セキュリティ定義ファイルに定義します。セキュリティ定義ファイルの定義方法については,マニュアル「DocumentBroker Version 5 システム導入・運用ガイド」を参照してください。
全文検索用インデクスファイル
全文検索インデクスを作成する基になる,テキスト形式のファイルのことです。

タ行

ディレクトリサービス
ネットワーク上にあるユーザや組織の情報などの資源とその属性を記憶し,検索できるようにしたシステムです。
DocumentBrokerでは,Active DirectoryやOracle Directory Server Enterprise Editionなどの製品を使用したLDAP対応のディレクトリサービスと連携できます。
LDAP対応のディレクトリサービスとして使用できる製品の詳細については,マニュアル「DocumentBroker Version 5 システム導入・運用ガイド」を参照してください。
登録文書ファイル
文書のコンテンツに登録するファイルです。文書を新規作成する時,または文書をチェックインする時に指定します。

ハ行

フォルダ
文書やフォルダをまとめて管理する機能を持つオブジェクトです。サンプルWebアプリケーションでは,ルートフォルダを頂点としたツリーを形成します。また,使用できるリンク種別は,直接型リンクだけです。
DocumentBrokerクラスライブラリのバージョンなしフォルダに対応します。
フォルダツリー
ルートフォルダを頂点とした,フォルダの階層構造を指します。
文書
コンテンツを管理するオブジェクトです。複数のバージョンを持つことができ,それぞれのバージョンにコンテンツを持つことができます。
DocumentBrokerクラスライブラリのバージョン付き文書に対応します。

マ行

メニュー
ログインしている間,常にヘッドフレームに表示されているアンカー群です。オブジェクト一覧の表示,検索の実行,およびログアウトを実行するためのアンカーが表示されています。特権ユーザの場合は,共有ACLの管理を実行するためのアンカーも表示されています。

ラ行

リスト表示
複数のオブジェクトのプロパティの一覧などを,個々のオブジェクトを操作するためのアイコンとともに表示した画面です。最初に表示する時に取得したキャッシュデータの一部を表示しています。表示範囲を切り替えたり,列の値をキーにソートしたりできます。
ルートフォルダ
フォルダ階層の頂点になるフォルダです。セキュリティ管理者が最初にログインしたときに自動的に一つ作成されます。作成するルートフォルダの名前やルートフォルダの数は,配置ディスクリプタのコンテキストパラメタに指定できます。

ワ行

ワークディレクトリ
ファイルのダウンロードやアップロードを実行する時に使用する,作業用ディレクトリです。