DocumentBrokerは,Java言語に対応したアプリケーションプログラムを作成するためのDocumentBrokerクラスライブラリを提供しています。このDocumentBrokerクラスライブラリを,Servlet,JSP,JavaBeans,Enterprise JavaBeansなどのJavaの技術と組み合わせて使用すると,Javaの環境で動作する文書管理Webアプリケーションプログラムを開発できます。
サンプルWebアプリケーションとは,DocumentBrokerが提供しているDocumentBrokerクラスライブラリを使用して開発されたWebアプリケーションプログラムのサンプルです。サンプルWebアプリケーションは,データベースにアクセスする機能を備えています。また,文書の参照,更新,フォルダを使用した管理,文書やフォルダのアクセス制御などといった,基本的な文書管理を実行するための機能を備えています。
サンプルWebアプリケーションは,Web環境で使用するユーザアプリケーションプログラムを開発する際のヒントとして使用していただくことを目的としています。サンプルWebアプリケーションのアーキテクチャや,具体的なDocumentBrokerクラスライブラリの使用方法などを参考にしていただくことで,効率よくユーザアプリケーションプログラムを作成できます。特に,DocumentBrokerクラスライブラリを使用した文書管理機能については,具体的な実現方法を参考にしていただけます。なお,ユーザアプリケーションプログラム開発の際には,サンプルWebアプリケーションを実際に操作してそれぞれの機能ごとの動きを確認することもできます。サンプルWebアプリケーションの操作方法については,「4. 操作の前に知っておくこと」および「5. 操作」を参照してください。
実現したい文書管理のモデルが,サンプルWebアプリケーションの提供する文書管理のモデル(オブジェクトモデルや機能の構成)に近い場合は,サンプルWebアプリケーションをカスタマイズして使用することもできます。これによって,ユーザアプリケーションプログラムを短期間で開発できます。