文書,フォルダおよび共有ACLに定義されているプロパティについて説明します。
それぞれのオブジェクトに設定されている,オブジェクトの種類を表すプロパティです。オブジェクト種別プロパティは,オブジェクト作成時にシステムによって設定されます。
それぞれのオブジェクトに設定される値について,次の表に示します。
表3-2 オブジェクト種別プロパティの値
オブジェクトの種類 | 値 |
---|---|
ルートフォルダ | 1 |
ルートフォルダ以外のフォルダ | 3 |
文書 | 4 |
文書のバージョン | 8 |
共有ACL | 16 |
オブジェクト名を表すプロパティです。オブジェクトの種類によって,サンプルWebアプリケーションの画面では,「文書名」,「フォルダ名」または「共有ACL名」と呼ばれています。
オブジェクト名は,サンプルWebアプリケーションを操作するユーザがそれぞれのオブジェクトを識別するためのプロパティですが,重複する名前を付けることもできます。システムがオブジェクトを識別するためには,OIIDが使用されています。
なお,オブジェクト名に空文字列は設定できません。
オブジェクト名は,オブジェクトの作成時に設定します。プロパティの更新時に更新できます。
作成日時を表すプロパティです。オブジェクトの作成時に設定されます。
1970年1月1日0時からの通算秒を表す整数値が設定されます。
文書空間にオブジェクトを作成したユーザを表すプロパティです。ユーザIDが設定されます。オブジェクトの作成時に設定されます。空文字列が設定されることはありません。
文書空間にオブジェクトを作成したユーザを表すプロパティです。作成者IDに対応する表示用ユーザ名が設定されます。作成者IDとの対応は,LDAP対応のディレクトリサービス上で管理されています。空文字列が設定されることもあります。
なお,オブジェクトを作成したあとで,LDAP対応のディレクトリサービス上のユーザIDと表示ユーザ名の対応が変更された場合,作成者IDと作成者名の整合性は保証されません。
オブジェクトに対して何かの更新処理が実行された日時を表すプロパティです。
1970年1月1日0時からの通算秒を表す整数値が設定されます。
なお,文書のチェックアウトは,更新処理に含まれません。このため,チェックアウトを実行した時,このプロパティは更新されません。
オブジェクトに対して何かの更新処理を実行したユーザを表すプロパティです。ユーザIDが設定されます。オブジェクトの作成時には,作成者IDと同じ値が設定されます。空文字列が設定されることはありません。
なお,文書のチェックアウトは,更新処理に含まれません。このため,チェックアウトを実行した時,このプロパティは更新されません。
オブジェクトに対して何かの更新処理を実行したユーザを表すプロパティです。更新者IDに対応する表示用ユーザ名が設定されます。更新者IDとの対応は,LDAP対応のディレクトリサービス上で管理されています。空文字列が設定されることもあります。
なお,更新処理を実行したあとで,LDAP対応のディレクトリサービス上のユーザIDと表示ユーザ名の対応が変更された場合,更新者IDと更新者名の整合性は保証されません。
なお,文書のチェックアウトは,更新処理に含まれません。このため,チェックアウトを実行した時,このプロパティは更新されません。
オブジェクトの所有者を表すプロパティです。ユーザIDが設定されます。オブジェクトの作成時に設定できます。デフォルトの設定では作成者IDと同じ値が設定されます。アクセス権を変更する権利を持ったユーザによって,アクセス権更新時に変更できます。空文字列が設定されることはありません。
オブジェクトの所有者を表すプロパティです。所有者IDに対応する表示用ユーザ名が設定されます。所有者IDとの対応は,LDAP対応のディレクトリサービス上で管理されています。
オブジェクトの作成時に設定できます。デフォルトの設定では作成者名と同じ値が設定されます。アクセス権を変更する権利を持ったユーザによって,アクセス権更新時に変更できます。空文字列が設定されることもあります。
なお,オブジェクト作成後またはアクセス権更新後に,LDAP対応のディレクトリサービス上のユーザIDと表示ユーザ名の対応が変更された場合,所有者IDと所有者名の整合性は保証されません。
オブジェクトに対する任意のコメントを設定するプロパティです。空文字列も設定できます。