「オブジェクト一覧」画面や「検索結果一覧」画面などに表示される文書やフォルダなどの一覧は,リスト表示という形式で表示されます。
リスト表示は,検索などによって取得した,文書やフォルダなどの集合の一部を画面に表示したものです。
サンプルWebアプリケーションでは,検索などによって取得したオブジェクトは,キャッシュに取得されます。キャッシュに取得されたオブジェクトは,順序性のあるリストとして管理されます。リスト表示は,このリストの一部を表示する機能です。したがって,最大件数はサンプルWebアプリケーションで設定されている最大キャッシュ取得件数以下になります。キャッシュは,「更新」アンカーをクリックした場合,または別な条件で一覧画面を表示し直した場合に,最新の情報に更新されます。
なお,最大キャッシュ取得件数,およびリスト表示の最大表示件数は,配置ディスクリプタのコンテキストパラメタで定義できます。コンテキストパラメタの定義方法については,「2.3.3 そのほかの情報を設定するコンテキストパラメタ」を参照してください。
リスト表示の概要を,次の図に示します。
図4-16 リスト表示の概要
リスト表示を構成する要素について説明します。
図4-17 リスト表示の構成要素
表4-3 ナビゲーションバーの表示項目
表示項目 | 説明 |
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表示範囲情報 | 現在の表示範囲が,「N件中m~m'件表示」の形式で表示されます。 ただし,リスト表示される情報がない場合または情報が1件の場合は,「0件表示」または「1件表示」と表示されます。 |
「<<」アンカー (先頭表示) | 表示開始位置を,一覧全体の先頭に切り替えるアンカーです。 アンカーをクリックすると,一覧の表示範囲は「1~n-1件表示」になります。 m=1の場合,アンカーは非活性になります。 |
「<」アンカー (前表示) | 表示開始位置を,m-n件目に切り替えるアンカーです。 ただし,m-n<1の場合は,表示開始位置は1になります。 m=1の場合,アンカーは非活性になります。 |
「>」アンカー (次表示) | 表示開始位置を,m+n件目に切り替えるアンカーです。 m+n>Nの場合,アンカーは非活性になります。 |
「>>」アンカー (最終表示) | 表示開始位置を,N-n+1件目に切り替えるアンカーです。 m+n>Nの場合またはN-n<1の場合,アンカーは非活性になります。 |
「更新」アンカー | 一覧のデータを最新の情報に更新するアンカーです。 クリックすると,データ部分が最新の状態に更新されます。 |
表4-4 カラムヘッダの表示項目
表示項目 | 説明 |
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アンカーなし列名 | 該当する列の項目の名前を示します。 |
アンカー付き列名 | 該当する列の項目の名前を示します。また,この列の項目をソートキーにして,昇順または降順にソートできることを表します。 カレント列のアンカーをクリックすると,現在のソート方向とは逆の方向で一覧がソートされて,再表示されます。 カレント列以外のアンカーをクリックすると,クリックした列がカレント列になり,その列をキーとしてソートされて,再表示されます。ソート方向は変更されません。 |
↑または↓ | カレント列であるアンカー付き列の横に表示されます。カレント列が昇順または降順のどちらでソートされているかを示します。
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表4-5 データ部分に表示されるアイコン
アイコン | クリックした時の動作 |
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![]() | フォルダ名の前に表示される「プロパティ」アイコンです。フォルダの「プロパティとアクセス権」画面を表示します。 |
![]() | 文書名の前に表示される「プロパティ」アイコンです。文書の「プロパティとアクセス権」画面を表示します。 |
![]() | バージョン名の前に表示される「バージョンプロパティ」アイコンです。「バージョンプロパティ」画面を表示します。 |
![]() | 「操作」列に表示される「削除」アイコンです。オブジェクトの削除を確認するメッセージダイアログを表示します。 |
![]() | 「操作」列に表示されるバージョンの「削除」アイコンです。バージョンの削除を確認するメッセージダイアログを表示します。 |
![]() | 「操作」列に表示される「チェックイン」アイコンです。「チェックイン(1/2)」画面を表示します。 |
![]() | 「操作」列に表示される「チェックアウト」アイコンです。チェックアウトを確認するメッセージダイアログを表示します。 |
![]() | 「操作」列に表示される「チェックアウトキャンセル」アイコンです。チェックアウトの取り消しを確認するメッセージダイアログを表示します。 |
![]() | 「操作」列に表示される「選択」アイコンです。ユーザ,組織,グループまたは共有ACLを選択します。 |
![]() | 「操作」列に表示される「削除」アイコンです。ユーザ,組織,グループまたは共有ACLを削除します。 |
リスト表示のソート方法について説明します。
ソートのキーにできるのは,カラムヘッダの列名がアンカーで表示されている項目です。
カレント列のアンカーをクリックすると,現在のソート方向と逆のソート方向でソートされます。例えば,昇順でソートされていたカレント列のアンカーをクリックすると,降順でソートされて,再表示されます。
カレント列以外のアンカーをクリックすると,クリックした列がカレント列になります。この時,クリックした列以外のソート可能列(列名がアンカーの列)のソートの優先順位は,クリック前と相対的に同じになります。例えば,カレント列が「名前」で,「名前」「更新日時」「更新者」の優先順でソートされていた場合に,「更新者」をクリックしてカレント列に変更すると,ソートの優先順位は,「更新者」「名前」「更新日時」の順になります。このあとでさらに,「名前」をクリックしてカレント列に変更すると,ソートの優先順位は「名前」「更新者」「更新日時」の順になります。ソート方向およびソートの優先順位の初期状態は,一覧を表示する画面ごとに異なります。
また,「オブジェクト一覧」画面の場合,フォルダと文書は,それぞれ分けてソートされます。カレント列のソート方向が昇順の場合は,フォルダ,文書の順で表示されます。降順の場合は,文書,フォルダの順で表示されます。
なお,この画面で実行するソートは,キャッシュ上のデータの並べ替えです。データベースに格納されているデータが並べ替えられているわけではありません。
リスト表示では,キャッシュの内容を表示します。
サンプルWebアプリケーションが取得するキャッシュのうち,ユーザ検索,組織検索およびグループ検索によってLDAPシステムから取得する情報のキャッシュは,APセッションによって管理されています。このため,APセッション接続中有効です。
それ以外のキャッシュは,DocBroセッションが接続されている間有効です。