1.1.6 リファレンスファイル管理機能

リファレンスファイル管理機能では,文書の実体であるコンテンツをファイルシステムの任意のディレクトリに格納し,文書のプロパティとコンテンツの格納先の情報(コンテンツロケーション)をデータベースに登録して管理します。

ファイルシステムには,次のどれかを使用してください。

コンテンツロケーションには,コンテンツの格納先の基点となるディレクトリパス(コンテン格納先ベースパス)からの相対パスが登録されます。このため,コンテンツの格納先を移行する場合などは,データベースに影響を与えることなく,コンテンツ格納先ベースパスを変更するだけで,コンテンツの格納領域を変更できます。また,コンテンツをデータベースに格納しないため,データベースの容量を削減できます。

リファレンスファイル管理機能を使用して管理している文書を,リファレンスファイル文書といいます。バージョンなし文書およびバージョン付き文書は,リファレンスファイル文書として管理できます。

リファレンスファイル文書の管理例を次の図に示します。

図1-4 リファレンスファイル文書の管理例

[図データ]

この図では,ファイルシステムとして,DocumentBrokerが存在するマシンのローカルディスクを利用してリファレンスファイル文書を管理する場合と,ファイルサーバの共有ディスクを利用してリファレンスファイル文書を管理する場合の例を示しています。ファイルシステムにコンテンツを格納し,データベースにプロパティとコンテンツロケーションを登録して管理しています。このように,リファレンスファイル管理機能では,データベースにコンテンツを格納しないので,コンテンツの格納先を選択したり,コンテンツの格納先のディスクを移行したりと,柔軟にコンテンツの格納先を管理できます。

また,ファイルシステムをネットワーク上のマシンの共有ディスクとする場合は,コンテンツ格納先ベースパスを,UNC形式のパスで指定してコンテンツを操作します。