動作環境定義ファイルの記述形式を次に示します。なお,動作環境定義ファイルの記述規則については,「4.1.1(1) プロパティファイルの記述規則」を参照してください。
<プロパティ名>=<値>
以降,動作環境定義ファイルに記述するプロパティについて説明します。
- LogPathプロパティ
- メッセージログ・トレースの出力先ディレクトリを絶対パスで指定します。パスは印刷可能なASCIIコードで指定してください。
- 指定を省略した場合,または次に示す値を指定した場合,UNIXの場合は「$DOCB_CONF_DIR/log」が,Windowsの場合は「%DOCB_CONF_DIR%¥log」が仮定されます。
- 存在しないディレクトリ
- ディレクトリでない
- 書き込み権限のないディレクトリ
- MsgLogSizeプロパティ
- メッセージログファイルの1面当たりの最大サイズを指定します。指定できる値の範囲は,4,096~2,147,483,647(バイト)です。指定を省略した場合,「16,777,216」が仮定されます。
- MsgLogNumberプロパティ
- ファイルサイズの上限を超えた場合に出力する,メッセージログファイルの最大面数を指定します。最新の情報は,常に最新の面(ファイル名0)に記載されます。
- 指定できる値の範囲は,1~16の整数です。指定を省略した場合は,「10」が仮定されます。
- TraceLevelプロパティ
- トレースファイルのトレースレベルを指定します。指定できる値は「-1」「0」「10」「20」「30」です。指定する値ごとのトレースレベルと出力情報を次の表に示します。指定を省略した場合,「0」が仮定されます。
表4-4 トレースレベルと出力情報
トレースレベル | 設定基準 | 出力内容 |
---|
-1 | ログを出力しない。 | 何も出力されません。 |
0 | 通常運用でのトレースレベル。 | - 例外発生
- 例外発生時のスタックトレース
- 製品公開メソッドの開始・終了※
- SQL実行時のSQL文
|
10 | - 通常運用よりも詳細な情報を取得するために利用されることを想定したレベル。
- 発生頻度の低い障害の再発監視や本番前の現地テストへの適用を想定。
| - トレースレベルが0の場合に出力される情報
- 他プログラムの呼出/戻り
|
20 | - 障害の個所を詳細に特定するために使用するログレベル。
- プログラムの動作シーケンスを把握できるレベル。
| - トレースレベルが10の場合に出力される情報
- 主要メソッドの開始/終了
|
30 | 障害の個所を詳細に特定するために使用するログレベル。 | - トレースレベルが20の場合に出力される情報
- すべてのメソッドの開始/終了
|
- 注※
- パラメタクラスのメソッドを除きます。
- TraceSizeプロパティ
- トレースファイルの1面当たりの最大サイズを指定します。指定できる値の範囲は,4,096~2,147,483,647(バイト)です。指定を省略した場合,「16,777,216」が仮定されます。
- TraceNumberプロパティ
- ファイルサイズの上限を超えた場合に出力する,トレースファイルの最大面数を指定します。最新の情報は,常に最新の面(ファイル名0)に記載されます。
- 指定できる値の範囲は,1~16の整数です。指定を省略した場合,「10」が仮定されます。
- APTracePathプロパティ
- アプリケーショントレースおよびアプリケーションエラーログの出力先ディレクトリを絶対パスで指定します。パスは印刷可能なASCIIコードで指定してください。
- 指定を省略した場合,または次に示す値を指定した場合,UNIXの場合は「$DOCB_CONF_DIR/log」が,Windowsの場合は「%DOCB_CONF_DIR%¥log」が仮定されます。
- 存在しないディレクトリ
- ディレクトリでない
- 書き込み権限のないディレクトリ
- APTraceLevelプロパティ
- アプリケーショントレースファイルのトレースレベルを指定します。この設定は,次に示す出力先にトレース情報を出力する場合に有効になります。
- コマンドプロンプト
- アプリケーショントレースファイル
- 指定できる値は「-1」「0」「10」「20」「30」です。指定する値ごとのトレースレベルと出力情報については,表4-4,およびマニュアル「DocumentBroker Version 5 リファレンスAPI」を参照してください。指定を省略した場合,「0」が仮定されます。
- APTraceSizeプロパティ
- アプリケーショントレースファイルの1面当たりの最大サイズを指定します。指定できる値の範囲は,4,096~2,147,483,647(バイト)です。指定を省略した場合,「1,048,576」が仮定されます。
- APTraceNumberプロパティ
- ファイルサイズの上限を超えた場合に出力する,アプリケーショントレースファイルの最大面数を指定します。最新の情報は,常に最新の面(ファイル名0)に記載されます。
- 指定できる値の範囲は,1~16です。指定を省略した場合,「2」が仮定されます。
- APErrorLogSizeプロパティ
- アプリケーションエラーログファイルの1面当たりの最大サイズを指定します。指定できる値の範囲は,4,096~2,147,483,647(バイト)です。指定を省略した場合,「1,048,576」が仮定されます。
- APErrorLogNumberプロパティ
- ファイルサイズの上限を超えた場合に出力する,アプリケーションエラーログファイルの最大面数を指定します。最新の情報は,常に最新の面(ファイル名0)に記載されます。
- 指定できる値の範囲は,1~16です。指定を省略した場合,「2」が仮定されます。
- PromptOutputプロパティ
- アプリケーショントレース出力時の出力先にコマンドプロンプトを指定した場合,アプリケーショントレース情報を標準出力に出力するか,標準エラー出力に出力するかを指定します。
- STDOUT
アプリケーショントレース情報を標準出力に出力します。
- STDERR
アプリケーショントレース情報を標準エラー出力に出力します。
指定を省略した場合,「STDOUT」が仮定されます。