2.2.5 クラスおよびプロパティの追加例

ここでは,具体的な例を示して,クラスとプロパティの追加について説明します。

文書を作成,管理するために追加するクラス(dmaClass_DocVersionクラスのサブクラス)とプロパティについて,例に沿って説明します。

(例)
「問題点管理ドキュメント」を管理するためにクラスを追加します。この例で扱う文書の詳細情報を次の表に示します。

表2-3 文書の詳細情報

文書の種類概要付加情報管理方法
問題点管理ドキュメント製品の開発時の問題点を管理するための文書
  • 問題点分類
  • 問題点発生日時
  • 検討結果
  • 解決日時
直接型のリンクを使用して管理する。

この文書を管理するためのクラスを次のように設計します。追加するサブクラスとスーパークラスの対応を次の表に示します。

表2-4 追加するサブクラスとスーパークラスの対応

管理する文書追加するサブクラススーパークラス
問題点管理ドキュメントusrClass_ProbInfoDocdmaClass_DocVersion

問題点管理ドキュメントは,直接型のリンクを使用して管理します。したがって,dmaClass_DocVersionクラスのサブクラスとしてusrClass_ProbInfoDocクラスを追加して管理します。

次に,文書に対して付加する情報を各クラスのプロパティとして追加します。文書の付加情報とプロパティの対応を次の表に示します。

表2-5 付加情報とプロパティの対応

クラス名付加情報プロパティ名データ型
usrClass_ProbInfoDoc問題点分類usrProp_CategoryString型
問題点発生日時usrProp_DateOfProbInteger32型
検討結果usrProp_StatusBoolean型
解決日時usrProp_DateOfResolveInteger32型

なお,追加するサブクラスは,全文検索機能付き文書クラスとして追加します。したがって,この表に示したプロパティのほかに,全文検索用のプロパティを追加する必要があります。全文検索機能付き文書クラスに追加するプロパティについては,「2.2.4 全文検索機能付き文書クラスの追加」を参照してください。

このように,管理する文書の種類や付加情報などから必要なクラスとプロパティを決定してから,その設計情報を基に必要なクラスおよびプロパティを追加してください。