2.5.4 アクセス制御機能に関連するデータベース容量の見積もり

アクセス制御機能のデータベース容量の見積もり方法を説明します。

ここでは,アクセス制御機能のRDエリアの容量を見積もるための目安として,DocumentBrokerのクラス(表)ごとに,各表に定義する列数,各列のデータサイズ,および各表に格納するレコード数の見積もり方法を説明した一覧を示します。アクセス制御機能を使用する場合は,ここで算出した値を,「2.5.2 ユーザ用RDエリアの容量の見積もり」で算出した値に加算して,データベースの容量を見積もってください。

アクセス制御機能が使用するデータベースリソースの所要量を次の表に示します。

表2-12 アクセス制御機能が使用するデータベースリソースの所要量

分類クラス(表名)列数データサイズ(バイト)レコード数見積もり方法備考
アクセス制御対象オブジェクトDocumentBrokerオブジェクトのトップオブジェクトに該当する表7532+17×nすべてのDocumentBrokerオブジェクトのトップオブジェクト数n:DocumentBrokerオブジェクトにバインドしたパブリックACLの平均の個数
ACLedmClass_ACL684+263×(m+n)すべてのDocumentBrokerオブジェクトのトップオブジェクト数
  • m:DocumentBrokerオブジェクトのローカルACLに設定したACEの平均の個数
  • n:DocumentBrokerオブジェクトのセキュリティACLに設定したACEの平均の個数
パブリックACLedmClass_PublicACL8※1343+263×(m+n)※2パブリックACLの個数
  • m:パブリックACLのローカルACLに設定したACEの平均の個数
  • n:パブリックACLのセキュリティACLに設定したACEの平均の個数
バインドedmClass_BindRelationship268すべてのDocumentBrokerオブジェクトのトップオブジェクト数×DocumentBrokerオブジェクトごとのバインドするパブリックACLの平均の個数なし
注※1
パブリックACLにユーザプロパティを追加した場合,追加したプロパティ数を加えて算出してください。
注※2
パブリックACLにユーザプロパティを追加した場合,追加したプロパティのデータサイズを加えて算出してください。

なお,表2-12の「レコード数見積もり方法」に記述されている「すべてのDocumentBrokerオブジェクトのトップオブジェクト数」とは,作成した文書やフォルダなどに含まれるオブジェクトの個数を表します。このオブジェクトを次に示します。