6.2.2 クラスの追加

クラスを追加する場合,追加するクラスの定義を記述した定義情報ファイルを作成します。そして,作成した定義情報ファイルを指定してメタ情報の追加コマンド(dbjaddmeta)で,メタ情報へのクラスの定義の追加,および追加するクラスに対応する表を作成するデータベース定義文の生成を実行します。

<この項の構成>
(1) クラスの追加手順

(1) クラスの追加手順

クラスを追加する手順を次に示します。

  1. 定義情報ファイルを作成します。
    追加するクラスの定義を記述した定義情報ファイルを作成します。作成した定義情報ファイルは,メタ情報の追加コマンド(dbjaddmeta)の-fオプションに指定します。定義情報ファイルの作成については,「4.9 定義情報ファイル」を参照してください。
  2. インデクス情報ファイルを作成します。
    追加するクラスのプロパティにインデクスを定義する場合,インデクス情報ファイルを作成します。メタ情報の追加コマンド(dbjaddmeta)の-iオプションに,作成したインデクス情報ファイル名を指定して実行することで,インデクス情報ファイルの内容を基に,データベース定義文に定義系SQL「CREATE INDEX」が出力されます。なお,データベース定義文は,-oオプションで指定するデータベース定義文格納ファイルに出力されます。
    インデクス情報ファイルについては「4.11 インデクス情報ファイル」を参照してください。
  3. RDエリア定義情報ファイルを作成します。
    データベース定義文中のRDエリア名称を,ユーザが指定したRDエリア名で出力させるためには,RDエリア定義情報ファイルを作成します。
    メタ情報の追加コマンド(dbjaddmeta)の-rオプションに,作成したRDエリア定義情報ファイル名を指定することで,RDエリア定義情報ファイルの内容がデータベース定義文のRDエリア名に反映されます。なお,データベース定義文は,-oオプションで指定するデータベース定義文格納ファイルに出力されます。
    RDエリア定義情報ファイルの作成については,「4.10 RDエリア定義情報ファイル」を参照してください。
  4. メタ情報のバックアップを取得します。
    メタ情報を更新する前に,メタ情報ファイルの出力コマンド(dbjprintmeta)でメタ情報のバックアップを取得します。
    メタ情報ファイルの出力コマンド(dbjprintmeta)には,-lオプションを指定します。-lオプションには,メタ情報のバックアップを出力するディレクトリ名を指定して,データベースからメタ情報を出力します。
  5. データベースのバックアップを取得します。
    クラスに対応する表を作成するので,「3.8.2(3) メタ情報用のテーブルを定義します」で定義したメタ情報用の表を作成したRDエリアのバックアップを取得します。バックアップの取得方法については,マニュアル「HiRDB システム運用ガイド」のバックアップの取得方法に関する説明で,定義系SQL「CREATE TABLE」の記述を参照してください。
  6. メタ情報の追加コマンド(dbjaddmeta)を実行します。
    手順1.~手順3.で作成した定義情報ファイル,インデクス情報ファイル,およびRDエリア定義情報ファイルを指定して,メタ情報の追加コマンド(dbjaddmeta)を実行して,クラスの定義をメタ情報へ追加します。メタ情報の追加コマンド(dbjaddmeta)の-oオプションで,追加するクラスに対応する表を作成する定義系SQL「CREATE TABLE」を格納するデータベース定義文格納ファイルを指定します。
  7. データベース定義ユティリティを実行します。
    手順6.で作成したデータベース定義文を入力ファイルとして指定し,HiRDBのデータベース定義ユティリティ(pddef)を実行して定義するクラスに対応する表を追加します。データベース定義ユティリティ(pddef)は,文書空間構成定義ファイルのPdUserエントリに指定するユーザが実行してください。
    HiRDBのデータベース定義ユティリティ(pddef)については,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」を参照してください。