4.9.7 定義情報ファイルの記述例(文字列型プロパティに対する全文検索機能を使用する場合)

文字列型プロパティに対する全文検索機能を使用する場合の定義情報ファイルについて,例題に沿って説明します。

全文検索機能を使用できる文字列型プロパティのことを<INDEXWORD PRONOUNCE="せんふんけんさくきのうつきもしれつかたふろはてい" INDEXITEM="全文検索機能付き文字列型プロパティ">全文検索機能付き文字列型プロパティ</INDEXWORD>といいます。文字列型プロパティに対して全文検索機能を使用する場合,全文検索機能付き文字列型プロパティを追加します。

なお,全文検索機能付き文字列型プロパティの追加方法は,基本的にString型のプロパティの追加方法と同じです。そのため,ここではString型のプロパティの追加方法と異なる個所について説明します。String型のプロパティの追加方法については,「4.9.4 定義情報ファイルの記述例」を参照してください。

<この項の構成>
(1) 使用する例題
(2) 記述例

(1) 使用する例題

全文検索機能付き文字列型プロパティを文書クラスに定義するための例題を次に示します。

(例)
管理する文書として「設計ドキュメント」を定義します。この文書は,製品の開発に関する情報を管理します。
「設計ドキュメント」を管理するためにサブクラスを追加します。追加するサブクラスには,全文検索機能付き文字列型プロパティを追加します。
追加するサブクラスとそのスーパークラスを次に示します。

表4-18 追加するサブクラスとそのスーパークラス(文字列型プロパティに対する全文検索機能を使用する場合)

管理する文書追加するサブクラススーパークラス
設計ドキュメントusrClass_PropTextSearchdmaClass_DocVersion

dmaClass_DocVersionクラスのサブクラスとしてusrClass_PropTextSearchクラスを追加して,設計ドキュメントを管理します。

また,文書に付加する情報としてプロパティを追加します。設計ドキュメントの付加情報と,付加情報に対応するプロパティを次の表に示します。

表4-19 usrClass_PropTextSearchクラスの構造

クラス名付加情報プロパティ名データ型
usrClass_PropTextSearch文書名usrProp_DocNameString型
執筆者usrProp_DocWriterString型
文書の概要usrProp_DocSummary
(全文検索機能付き文字列型プロパティ)
FreeWordIndex型

usrProp_DocSummaryプロパティは,全文検索機能付き文字列型プロパティです。

(2) 記述例

全文検索機能付き文字列型プロパティを追加するには,プロパティを追加するために必要な情報を定義情報ファイルに記述します。

全文検索機能付き文字列型プロパティを追加する場合の定義情報ファイルの記述方法について,「(1) 使用する例題」で設定した例題に沿って説明します。

addclass.csv

,usrClass_PropTextSearch,dmaClass_DocVersion

addclassprop.csv

usrClass_PropTextSearch,usrProp_DocName,
usrClass_PropTextSearch,usrProp_DocWriter,
usrClass_PropTextSearch,usrProp_DocSummary,

addprop.csv

,usrProp_DocName,String,,64,,
,usrProp_DocWriter,String,,64,,
,usrProp_DocSummary,FreeWordIndex,,255,,