3.9.6 リソースアダプタの設定

データベースにアクセスするためのリソースアダプタを設定します。設定方法については,マニュアル「Cosminexus V9 アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」,および「Cosminexus V9 アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(アプリケーション/リソース定義)」を参照してください。リソースアダプタはDB Connectorを使用します。

UNIXの場合に,コマンドでリソースアダプタを設定するときの例について説明します。

<この項の構成>
(1) リソースアダプタのインポート
(2) Connector属性ファイルの取得
(3) Connector属性ファイルの編集
(4) Connector属性ファイルの反映
(5) リソースアダプタのデプロイ
(6) リソースアダプタの接続テスト
(7) リソースアダプタの開始

(1) リソースアダプタのインポート

次のコマンド(cjimportres)を実行して,HiRDB Type4 Driverに対応するリソースアダプタをインポートします。

$COSMINEXUS_HOME/CC/admin/bin/cjimportres J2EEサーバ名 -type rar -f $COSMINEXUS_HOME/CC/DBConnector/DBConnector_HiRDB_Type4_CP.rar

(2) Connector属性ファイルの取得

次のコマンド(cjgetresprop)を実行して,Connector属性ファイルをカレントディレクトリに取得します。

$COSMINEXUS_HOME/CC/admin/bin/cjgetresprop J2EEサーバ名 -type rar -resname DB_Connector_for_HiRDB_Type4 -c DBConnector_docb.xml

(3) Connector属性ファイルの編集

取得したConnector属性ファイルを次のとおり編集してください。

表3-10 Connector属性ファイルの設定項目

設定項目設定内容
display-nameリソースアダプタの表示名
descriptionHiRDBのポート番号
DBHostNameHiRDBのホスト名
LONGVARBINARY_AccessLOCATOR
LONGVARBINARY_AccessSize1024※1
Userユーザ名※2
Passwordパスワード※2
MinPoolSizeコネクションプールの最小値※3
MaxPoolSizeコネクションプールの最大値※3
注※1
docspace.propertiesのBinaryAccessSizeと一致させることを推奨します。
注※2
データベースにアクセスするためのDocumentBroker用のユーザ名とパスワードです。
注※3
同時実行数以上の値を設定してください。
なお,コネクション枯渇時の動作は,リソースアダプタのConnector属性ファイルのpropertyタグの設定値に依存します。
コネクション枯渇時のコネクション取得待ち行列を有効にするかどうか
RequestQueueEnable(デフォルト:True)
コネクション枯渇時のコネクション取得待ち行列のとどまることのできる時間の最大値
RequestQueueTimeout(デフォルト:30秒)
デフォルトの設定では,データベースアクセス処理でコネクションが枯渇した場合,コネクションが取得できるまで最大30秒の待ちが発生します。30秒以内にコネクションが取得できない場合はSQLエラーが発生します。
設定値の詳細については,マニュアル「Cosminexus V9 アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の<property>タグに指定できるプロパティについて記載されている個所を参照してください。また,Cosminexusの同時実行スレッド数についても適切に設定してください。同時実行スレッド数の詳細については,マニュアル「Cosminexus V9 アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」のusrconf.properties(J2EEサーバ用ユーザプロパティファイル)のwebserver.connector.ajp13.max_threadsについて記載されている個所を参照してください。

(4) Connector属性ファイルの反映

次のコマンド(cjsetresprop)を実行して,編集したConnector属性ファイルの内容をリソースアダプタに反映します。

$COSMINEXUS_HOME/CC/admin/bin/cjsetresprop J2EEサーバ名 -type rar -resname DB_Connector_for_HiRDB_Type4 -c DBConnector_docb.xml

(5) リソースアダプタのデプロイ

次のコマンド(cjdeployrar)を実行して,リソースアダプタをデプロイします。

$COSMINEXUS_HOME/CC/admin/bin/cjdeployrar J2EEサーバ名 -resnameリソースアダプタの表示名

(6) リソースアダプタの接続テスト

次のコマンド(cjtestres)を実行して,リソースアダプタが正常に接続できるかテストします。

$COSMINEXUS_HOME/CC/admin/bin/cjtestres J2EEサーバ名 -type rar -resnameリソースアダプタの表示名

(7) リソースアダプタの開始

次のコマンド(cjstartrar)を実行して,リソースアダプタを開始します。

$COSMINEXUS_HOME/CC/admin/bin/cjstartrar J2EEサーバ名 -resnameリソースアダプタの表示名