3.8.3 全文検索機能を使用する場合に出力されるデータベース定義文

ここでは,全文検索機能を使用する場合に出力されるデータベース定義文について説明します。

<この項の構成>
(1) 出力されるデータベース定義文
(2) 全文検索機能を使用する文書クラスを定義したデータベース定義文
(3) 概念検索機能を使用する文書クラスを定義したデータベース定義文
(4) 文字列型プロパティに対する全文検索機能を使用するためのプロパティを定義したデータベース定義文
(5) データベース定義文中のRDエリア名についての注意事項

(1) 出力されるデータベース定義文

全文検索機能を使用する場合,DocumentBroker用データベース定義文の作成コマンド(dbjcrtsql)を実行すると,次に示すデータベース定義文が出力されます。

以降,それぞれのデータベース定義文について説明します。

(2) 全文検索機能を使用する文書クラスを定義したデータベース定義文

全文検索機能を使用する文書クラスに定義される全文検索インデクス用プロパティ(検索タームを指定する全文検索機能用)ごとに出力されるデータベース定義文について説明します。ここでは,edmProp_TextIndexプロパティを定義したクラスのデータベース定義文について説明します。

(a) edmProp_TextIndexプロパティの定義

プレーンテキストを対象とした全文検索機能を使用する文書クラスに,edmProp_TextIndexプロパティを定義します。これによって,次の図に示すデータベース定義文が出力されます。

図3-8 edmProp_TextIndexプロパティの定義で出力されるデータベース定義文

[図データ]

(b) データベース定義文の定義内容の解説

図3-8のデータベース定義文中の1.,2.,および3.の意味を次に示します。

  1. 全文検索機能付き文書クラスのための列作成定義
    全文検索用の文書の内容を格納するためのユーザLOB用RDエリアを使用します。例では,SEARCHDB1というユーザLOB用RDエリアを指定しています。
  2. 全文検索機能付きクラスのための列作成定義
  3. 全文検索機能付きクラスのためのインデクス作成定義
    全文検索用のユーザLOB用RDエリアを使用します。例では,SEARCHINDEX1またはSGMLINDEX1というユーザLOB用RDエリアを指定しています。

(3) 概念検索機能を使用する文書クラスを定義したデータベース定義文

概念検索機能を使用する文書クラスに定義される全文検索インデクス用プロパティ(概念検索機能用)ごとに出力されるデータベース定義文について説明します。ここでは,次に示す全文検索インデクス用プロパティを定義したクラスのデータベース定義文について説明します。

(a) edmProp_ConceptTextIndexプロパティを定義した場合

プレーンテキストを対象とする概念検索機能を使用する文書クラスに,edmProp_ConceptTextIndexプロパティを定義します。これによって,次の図に示すデータベース定義文が出力されます。

図3-9 edmProp_ConceptTextIndexプロパティを定義した場合に出力されるデータベース定義文

[図データ]

(b) データベース定義文の定義内容の解説

図3-9のデータベース定義文中の1.,2.,および3.の意味を次に示します。

  1. 概念検索機能を使用する文書クラスのための列作成定義
    概念検索用の文書の内容を格納するためのユーザLOB用RDエリアを使用します。例では,SEARCHDB1というユーザLOB用RDエリアを指定しています。
  2. 概念検索機能を使用する文書クラスのための列作成定義
  3. 概念検索機能を使用する文書クラスのためのインデクス作成定義
    概念検索用のユーザLOB用RDエリアを使用します。例では,SEARCHINDEX1というユーザLOB用RDエリアを指定しています。

(4) 文字列型プロパティに対する全文検索機能を使用するためのプロパティを定義したデータベース定義文

ここでは,文字列型プロパティに対する全文検索機能を使用するためのプロパティを定義した場合に出力されるデータベース定義文について説明します。

usrClass_PropTextSearchクラスに対して,全文検索機能付き文字列型プロパティであるusrProp_DocSummaryプロパティを定義した場合に出力されるデータベース定義文を次の図に示します。

図3-10 全文検索機能付き文字列型プロパティを定義した場合に出力されるデータベース定義文

[図データ]

図3-10のデータベース定義文中の1.および2.の意味を次に示します。

  1. 全文検索機能付き文字列型プロパティのための列作成定義
  2. 全文検索機能付き文字列型プロパティのためのインデクス作成定義
    全文検索機能付き文字列型プロパティ用のユーザLOB用RDエリアを使用します。例では,SEARCHINDEX1というユーザLOB用RDエリアを指定しています。

(5) データベース定義文中のRDエリア名についての注意事項

全文検索機能を使用する場合に出力されるデータベース定義文に定義されているRDエリア名について説明します。

これらのRDエリア名は,「3.5.2 HiRDBの環境設定」で作成したRDエリア名に変更する必要があります。ただし,DocumentBroker用データベース定義文の作成コマンド(dbjcrtsql)の-rオプションでRDエリア定義情報ファイル名を指定している場合,この作業は不要です。RDエリア定義情報ファイルについては,「4.10 RDエリア定義情報ファイル」を参照してください。