4.3.1 文書空間構成定義ファイルの概要

文書空間構成定義ファイルは,DocumentBrokerの文書空間の構成を定義するファイルです。システム管理者はコピーした「docspace.properties」を,テキストエディタなどを使用して編集してください。

文書空間構成定義ファイルで指定するプロパティを次の表に示します。各プロパティの詳細については,「4.3.2 文書空間構成定義ファイルの記述形式」を参照してください。

表4-5 文書空間構成定義ファイルのプロパティ一覧

項番種類設定項目プロパティ名指定内容省略の可否
1サービス文書空間DocSpaceId文書空間の識別子×
2ConnectorNameDB Connectorの表示名※1
3データベース接続するデータベースの設定DBTypeデータベース種別
4ユーザ認証ユーザ認証UserAuthenticationユーザ認証方式
5LDAP設定LdapHostディレクトリサーバのホスト名またはIPアドレス
6LdapPortディレクトリサーバのポート番号
7UOCライブラリの設定(UOC指定時)UOCClassUOCで使用するクラスのクラス名
8ユーザ情報の検索検索条件LdapUserRootユーザ検索対象のベースになるDN
9LdapUserScopeユーザ検索時の検索範囲
10LdapUserClassユーザとして定義しているクラスの名称
11LdapUserIdユーザを検索するときのキーとなる属性
12LdapUserFilterLeft検索フィルタの「(」(左括弧)および検索フィルタの内容
13LdapUserFilterRight検索フィルタの「)」(右括弧)および検索フィルタの内容
14検索オプションLdapUserTimeoutユーザ検索時の最大待ち時間
15LdapUserCaseユーザ識別子の文字種の制限
16グループ情報の検索ディレクトリエントリからの検索LdapGroupグループ識別子のオブジェクトからの検索方法
17LdapGroupRootグループ検索対象のベースになるDN
18LdapGroupScopeグループ検索時の検索範囲
19LdapGroupClassグループ識別子にするオブジェクトのクラス
20LdapGroupIdグループを検索するときのキーとなる属性
21LdapGroupFilterLeft検索フィルタの「(」(左括弧)および検索フィルタの内容
22LdapGroupFilterRight検索フィルタの「)」(右括弧)および検索フィルタの内容
23LdapGroupMemberグループに所属しているユーザを記述する属性
24ユーザの属性値からの検索LdapGroupFromUserAttrユーザの属性値からのディレクトリのノード情報の検索方法
25LdapGroupIdFromUserAttrグループ情報が格納されているユーザの属性
26LdapGroupIsDnFromUserAttrユーザの属性に格納されているグループ情報
27LdapGroupIdAttrFromUserAttrグループ識別子として利用する属性
28ユーザのDNからの検索LdapGroupFromUserDnグループ識別子の検索方法
29LdapGroupIdFromUserDnグループ識別子として使用する属性名
30検索オプションLdapGroupTimeoutグループ検索時の最大待ち時間
31LdapGroupCaseグループ識別子の文字種の制限
32グループ識別子の取得LdapGroupFromGroupDnグループ識別子をグループプロパティの上位にあるプロパティから取得
33LdapGroupFromGroupMemberグループ識別子をグループプロパティに関連付いているグループプロパティから取得
34ディレクトリサービスに対するバインド方法ディレクトリサービスに対するバインド方法LdapBindUserDNディレクトリサーバにアクセスする認証者のDN
35LdapBindPasswordディレクトリサーバにアクセスする際の認証者に対応するパスワード
36アクセス制御機能セキュリティ管理者SecurityAdminセキュリティ管理者※2
37ユーザ権限の定義UserPermDefユーザ権限の定義
38パーミッションDefaultACFlagOwnerオブジェクトの所有者に対するパーミッション
39DefaultACFlagGroupグループに対するパーミッション
40DefaultACFlagEveryoneすべてのユーザに対するパーミッション
41サイズ設定コンテンツサイズの設定MaxContentSizeコンテンツサイズの最大バイト数
42全文検索テキストのサイズ設定MaxFullTextSize全文検索テキストの最大バイト数
43データサイズ設定BinaryAccessSizeバイナリデータのアクセスサイズ
44リファレンスファイル文書化格納方式設定ReferenceStorageModeリファレンスファイル文書の格納方式
45ディレクトリ数設定ReferenceDirDivideNumリファレンスファイル文書を格納するディレクトリ数
46ベースパス設定ReferenceBasePathリファレンスファイル文書を格納するベースパス
47ストリーム形式での操作出力先ディレクトリの設定TempDirectory一時ディレクトリ名
(凡例)
○:指定を省略できます。
×:指定を省略できません。
※注1
DocumentBrokerクラスライブラリを使用したJ2EEアプリケーションを実行する場合,指定は省略できません。
※注2
DocumentBrokerクラスライブラリを使用したアプリケーションを実行する場合,指定は省略できません。