サブクラスおよびプロパティを追加する場合の定義情報ファイルについて,例題に沿って説明します。
サブクラスおよびプロパティを追加する場合の定義情報ファイルを作成するための例題を次に示します。
表4-12 管理する文書の詳細情報
文書の種類 | 概要 | 付加情報 | 管理方法 |
---|---|---|---|
問題点管理ドキュメント | 製品の開発時の問題点を管理するための文書 |
| 直接型のリンクを使用して管理する。 |
この文書を管理するためのサブクラスを次のように設計します。追加するサブクラスとそのスーパークラスを次の表に示します。
表4-13 追加するサブクラスとそのスーパークラス
管理する文書 | 追加するサブクラス | スーパークラス |
---|---|---|
問題点管理ドキュメント | usrClass_ProbInfoDoc | dmaClass_DocVersion |
問題点管理ドキュメントは,dmaClass_DocVersionクラスのサブクラスとしてusrClass_ProbInfoDocクラスを追加して管理します。
次に,文書に対して付加する情報を各クラスのプロパティとして追加します。文書の付加情報とクラスに追加するプロパティの対応を,次の表に示します。
表4-14 文書の付加情報とサブクラスに追加するプロパティの対応
サブクラス名 | 付加情報 | プロパティ名 | データ型 |
---|---|---|---|
usrClass_ProbInfoDoc | 問題点分類 | usrProp_Category | String型 |
問題点発生日時 | usrProp_DateOfProb | Integer32型 | |
検討結果 | usrProp_Status | Boolean型 | |
解決日時 | usrProp_DateOfResolve | Integer32型 |
なお,追加するサブクラスは,全文検索機能付き文書クラスとして追加するため,表に示したプロパティのほかに,全文検索用のプロパティを追加する必要があります。全文検索機能付き文書クラスに追加するプロパティについては,「4.9.6 定義情報ファイルの記述例(全文検索機能を使用する文書クラスを追加する場合)」を参照してください。
このように,管理する文書の種類や付加情報などから必要なクラスとプロパティを決定して,その設計情報を基に必要なクラスおよびプロパティを追加します。
,usrClass_ProbInfoDoc,dmaClass_DocVersion |
usrClass_ProbInfoDoc,usrProp_Category, |
,usrProp_Category,String,,64,, |