ここでは,リファレンスファイル管理機能を使用して,ファイルシステム上の任意のディレクトリにコンテンツを格納するための設定について説明します。
コンテンツを格納するために,ファイルシステム上に領域を確保する必要があります。確保する領域のディスク容量の見積もり方法については「2.5 リファレンスファイル管理機能を使用する場合のファイルシステムのディスク容量の見積もり」を参照してください。見積もりした値よりも大きいディスク容量を確保してください。
コンテンツの格納先とするディレクトリを基点としたパスをコンテンツ格納先ベースパスといいます。コンテンツ格納先ベースパスに設定するディレクトリは,あらかじめファイルシステム上の任意の領域に作成しておく必要があります。
作成したディレクトリの下に,DocumentBrokerによってコンテンツが格納されます。なお,リファレンスファイル文書の格納方式は,文書空間構成定義ファイルのReferenceStorageModeプロパティで設定します。ReferenceStorageModeプロパティについては「4.3.2 文書空間構成定義ファイルの記述形式」を参照してください。
コンテンツ格納先ベースパス下のコンテンツ格納先の例を,次の図に示します。なお,ここではWindowsの場合を例としています。
図3-11 文書空間構成定義ファイルのReferenceStorageModeプロパティにOriginを指定した場合
Originを指定した場合の例では,コンテンツ格納先ベースパスにはディレクトリ「¥¥Server1¥ContentArea」を,コンテンツ格納先パスにはディレクトリ「USER01」を設定して,コンテンツ「sample.doc」が格納された場合を示しています。
図3-12 文書空間構成定義ファイルのReferenceStorageModeプロパティにDivideを指定した場合
コンテンツ格納先パス,DocumentBrokerがコンテンツを管理するためのディレクトリ,およびコンテンツを合わせて,コンテンツロケーションとしてデータベースで管理されます。
なお,コンテンツ格納先ベースパスの長さ,コンテンツ格納先パスの長さおよびファイル名の長さの合計が,次の値を超えないようにしてください。
UNIXの場合,コンテンツ格納先ベースパスに指定するディレクトリには,システム管理者およびシステム管理者グループに対してだけ読み取り権,書き込み権,実行権(770)のアクセス権限を設定してください。
Windowsの場合,コンテンツ格納先ベースパスに指定するディレクトリには,プロセスを起動するユーザに対してだけフルコントロールのアクセス権限を設定してください。
また,どちらのOSの場合でも,そのほかのグループまたはユーザに対しては,操作可能な権限を設定しないでください。
次に示すシステム構成の場合,必要に応じてコンテンツの格納先を設定してください。