コンテンツの格納先ディレクトリの運用方法として,コンテンツロケーションとコンテンツ格納先ベースパスの管理について説明します。
コンテンツの格納先ディレクトリは,コンテンツ格納先ベースパスとコンテンツロケーションから構成されます。コンテンツの格納先ディレクトリの例を次の図に示します。なお,ここではWindowsの場合を例としています。
図6-3 コンテンツの格納先ディレクトリの例(文書空間構成定義ファイルのReferenceStorageModeエントリにOriginを指定した場合)
![[図データ]](figure/zu630100.gif)
この例は,コンテンツ格納先ベースパスにディレクトリ「¥¥Server1¥ContentArea」を設定し,またコンテンツ格納先パスにディレクトリ「USER01」を設定して,コンテンツ「sample.doc」が格納された場合を示しています。
コンテンツの格納先ディレクトリの例を次の図に示します。
図6-4 コンテンツの格納先ディレクトリの例(文書空間構成定義ファイルのReferenceStorageModeエントリにDivideを指定した場合)
![[図データ]](figure/zu630200.gif)
- コンテンツロケーションの管理
コンテンツロケーションとして,コンテンツ格納先ベースパスからの相対パスがデータベースに登録されます。コンテンツロケーションはデータベースで管理されるため,コンテンツロケーションのディレクトリ構成を変更しないでください。
なお,DocumentBrokerを運用するマシンの移行などによってコンテンツの格納先を変更するときは,コンテンツロケーションのディレクトリ構成は変更しないでください。コンテンツロケーションのディレクトリ構成を変更すると,ファイルシステム上のコンテンツ格納先とデータベースで管理するコンテンツロケーションが不一致となり,リファレンスファイル文書を操作したときエラーになります。
- コンテンツ格納先ベースパスの管理
コンテンツ格納先ベースパスは,ユーザが管理するディレクトリです。そのため,コンテンツ格納先ベースパスを変更しても,データベースで管理されるコンテンツロケーションと不一致にならないので,ユーザがコンテンツ格納先ベースパスを変更できます。ただし,ファイルシステムのディスクの移行などでコンテンツ格納先ベースパスを変更する場合は,移行先のディスクでも,コンテンツロケーションを移行前と同様のディレクトリ構成にする必要があります。このため,移行前のコンテンツロケーションのディレクトリ構成を移行後のコンテンツ格納先にコピーしてください。
なお,ファイルシステムのディスク移行時などに,コンテンツの格納先ベースパスを誤って変更した場合,またはコンテンツ格納先ベースパスを誤って指定した場合,ファイルシステム上のコンテンツ格納先とデータベースで管理するコンテンツロケーションが不一致となり,リファレンスファイル文書を操作したときエラーになります。