ここでは,障害が発生した場合に,DocumentBrokerが出力する情報について説明します。
DocumentBrokerが運用中に出力するログの種類を次の表に示します。
表6-1 ログの種類と用途
ログの種類 | 用途 |
---|---|
メッセージログ | 稼働中のインフォメーション情報や障害時のエラー情報を出力します。アプリケーションおよびコマンドの稼働監視の情報として使用します。メッセージの詳細については,マニュアル「DocumentBroker Version 5 メッセージ」を参照してください。 |
トレース | システムでトラブルが発生した場合の障害保守情報を出力します。保守員が障害解析用に使用します。 |
アプリケーショントレース | DocumentBrokerクラスライブラリを使用したアプリケーションを開発・運用する上で,必要な情報を出力します。 |
アプリケーションエラーログ | DocumentBrokerクラスライブラリを使用したアプリケーションで,エラーが発生した場合にエラーの内容を出力します。 |
トラブルシューティングに必要な資料は,運用を開始する前に資料取得のための設定をしておく必要があります。各ログの出力方法や出力内容については,動作環境定義ファイルで設定できます。動作環境定義ファイルについては,「4.2 動作環境定義ファイル(docbconf.properties)」を参照してください。
ログは,動作環境定義ファイルで指定したディレクトリに出力されます。デフォルトの出力先ディレクトリは,次のとおりです。
トレースファイルの出力ファイル名は,環境変数に指定できません。次の表に示すファイル名で出力されます。
表6-2 ログの出力先とファイル名
種別 | コンポーネント | ログ出力先およびファイル名 |
---|---|---|
メッセージログ | ライブラリ | UNIXの場合:<LogPath>/dbjmessage_x.log Windowsの場合:<LogPath>¥dbjmessage_x.log |
コマンド | UNIXの場合:<LogPath>/<コマンド名>_message_x.log Windowsの場合:<LogPath>¥<コマンド名>_message_x.log | |
トレース | ライブラリ | UNIXの場合:<LogPath>/dbjtrace_x.log Windowsの場合:<LogPath>¥dbjtrace_x.log |
コマンド | UNIXの場合:/<LogPath>/<コマンド名>_trace_x.log Windowsの場合:<LogPath>¥<コマンド名>_trace_x.log | |
アプリケーショントレース | ライブラリ | UNIXの場合:次のどちらかとなります。
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アプリケーションエラーログ | ライブラリ | UNIXの場合:次のどちらかとなります。
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注意:「x」は面の番号(0から面数(最大15)まで)です。