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Hitachi IT Operations Director 運用ガイド


17.28 resetnid.vbs(ホスト識別子のリセット)

エージェントによって生成された、機器を識別するためのユニークなID(ホスト識別子)をリセットするためのresetnid.vbsコマンドについて説明します。

機能

エージェントを導入すると、自動的にホスト識別子が生成されます。

ディスクコピーによってエージェントを導入する場合、コピー先のコンピュータのホスト識別子が新規に生成されるよう、あらかじめコピー元のコンピュータでホスト識別子をリセットしておく必要があります。コピー元のコンピュータでresetnid.vbsコマンドを実行することで、エージェントのホスト識別子がリセットされます。これによって、ディスクコピーを利用してエージェントを導入したときに、新規にホスト識別子が生成され、コンピュータがユニークに識別されるようになります。

ポイント

resetnid.vbsコマンドを実行しないままディスクコピーしてエージェントを導入した場合、ディスクコピー先のコンピュータが、ディスクコピー元のコンピュータと同一の機器として識別されます。複数のコンピュータが同一の機器として識別されてしまったときは、それらのコンピュータ上でresetnid.vbsコマンドを実行したあとに、設定画面の[機器の探索]−[管理対象機器]でコンピュータの機器情報をいったん削除してください。

一度Hitachi IT Operations Directorに識別されたコンピュータでresetnid.vbsコマンドを実行すると、コマンドの実行前と実行後のホスト識別子がHitachi IT Operations Directorに両方登録されます。そのため、1台のコンピュータに対して2つの機器情報が表示されますが、設定画面の[機器の探索]−[管理対象機器]で2つの機器情報をいったん削除すれば、新しい機器情報だけが表示されるようになります。

注意事項

ネットワークモニタを導入している機器ではresetnid.vbsコマンドを実行しないでください。

resetnid.vbsコマンドを実行すると、1台のコンピュータに対して2つの機器情報が表示されますが、ネットワークモニタを導入している機器でこれを解消するためには、一度ネットワークモニタを無効にしたあとで、設定画面の[機器の探索]−[管理対象機器]で2つの機器情報をいったん削除する必要があります。

なお、このコマンドは、エージェント導入済みのコンピュータ上で実行してください。

また、リターンコードを表示させるには、後述の使用例のようにWindowsのstartコマンドで/waitオプションを指定し、Cscript.exeを実行してください。

形式

resetnid.vbs△/nodeid [△/i]

引数

/nodeid

この引数は必ず指定してください。引数を省略した場合、コマンドは実行されません。

/i

利用者のコンピュータに、コマンドを実行するかどうかを選択させるダイアログと、実行結果を示すダイアログを表示します。

格納先

エージェントのインストール先フォルダ¥bin¥

注意事項

resetnid.vbsコマンドを実行してから新規のホスト識別子が生成されるまでには、エージェント設定の[エージェント基本動作]−[基本設定]に設定した次の項目のうち、最も短い間隔だけ時間が掛かります。

戻り値

resetnid.vbsコマンドの戻り値を次の表に示します。

戻り値

説明

0

コマンドが正常に終了しました。

10001

利用者のコンピュータで、コマンドの実行がキャンセルされました。

10011

コマンドの引数の指定形式に誤りがあります。

10051

コマンドの実行権限がありません。

10101

ホスト識別子のリセットに失敗しました。

10150

ホスト識別子のリセットに失敗しました。

使用例

エージェントのインストール先フォルダが「C:¥Program Files¥Hitachi¥Director Agent」の場合の、ホスト識別子をリセットするコマンドの使用例を次に示します。

cd "C:¥Program Files¥Hitachi¥Director Agent¥bin"

start /wait Cscript.exe resetnid.vbs /nodeid

echo %errorlevel%

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