Hitachi

Hitachi IT Operations Director 運用ガイド


17.5 ioutils importasset(ハードウェア資産情報のインポート)

機能

CSVファイルを利用してハードウェア資産情報をインポートします。ハードウェア資産情報の項目とCSVファイルの記述形式については、マニュアル「Hitachi IT Operations Director 導入・設計ガイド」を参照してください。

CSVファイルをインポートすると、ハードウェア資産情報はCSVファイルに設定された値で更新されます。ただし、CSVファイルで値が空になっている(ダブルクォーテーション(")だけで値がない)項目は、インポートしても更新されません(空の値には上書きされません)。

ポイント

値にダブルクォーテーション(")で囲んだ半角スペースが設定されている場合は、条件によって値は次のようになります。

  • 項目が[部署]または[設置場所]のとき:[不明]に更新される

  • 項目のデータ型が[テキスト型]のとき:空白に更新される

  • 項目のデータ型が[選択型]または[階層型]のとき:更新されない

なお、このコマンドは管理用サーバで実行してください。

形式

ioutils△importasset△-import△インポートするファイル名△-template△テンプレート名 [△-encoding△文字コードの種別]

引数

-import△インポートするファイル名

インポートするCSVファイル名を、259バイト以内の絶対パスで指定します。

-template△テンプレート名

インポート時に使用するテンプレート名を指定します。

テンプレートで対応づけが設定されている項目だけがインポートされます。

テンプレートで対応づけが設定されている項目がインポートするファイルに存在しない場合、次のようにインポートされます。

  • 存在しない項目は、項目が省略されたと扱われ、インポート後の資産情報の項目に省略時の値が設定されます。なお、インポートによって資産情報が上書きされる場合、省略された項目は上書きされません。

  • マッピングキーに対応する列が存在しない場合は、エラーとなりインポートできません。

-encoding△文字コードの種別

インポートするハードウェア資産情報の文字コードを指定します。文字コードの種別は次のとおりです。引数を省略した場合、UTF-8が指定されます。

  • US-ASCII

  • ISO-8859-1

  • UTF-8

  • UTF-8N

  • UTF-16

  • UTF-16LE

  • UTF-16BE

  • MS932

  • Shift-JIS

  • EUC-JP

  • JIS

格納先

Hitachi IT Operations Directorのインストール先フォルダ¥mgr¥bin¥

Hitachi IT Operations Directorが提供するコマンドプロンプトを使用すると、実行ファイルの格納先を指定しないでコマンドを実行できます。

注意事項

戻り値

ioutils importassetコマンドの戻り値を次の表に示します。

戻り値

説明

0

コマンドが正常に終了しました。

11

コマンドの引数の指定形式に誤りがあります。

12

指定されたフォルダが不正、ディスク容量が不足、またはフォルダがありません。

31

ほかのコマンドを実行中です。

51

コマンドの実行権限がありません。

54

管理用サーバがセットアップされていません。

72

指定されたテンプレートが存在しません。

80

インポートするファイルの形式が不正です。

101

メモリ不足、またはそのほかの要因でコマンド実行に失敗しました。

120

データベースのアクセスエラーです。

150

そのほかのエラーでコマンドの実行が中断しました。

使用例

C:¥temp¥にエクスポート済みのハードウェア資産情報「hardwareexpo.csv」を、「ハードウェア資産情報インポート用」テンプレートを使用してインポートする場合のコマンドの使用例を次に示します。

ioutils importasset -import C:¥temp¥hardwareexpo.csv -template ハードウェア資産情報インポート用 -encoding UTF-8

関連リンク