5.5 JP1/IT Desktop Management 2のシステム全体をバージョンアップする流れ
JP1/IT Desktop Management 2のシステム全体のバージョンアップは、配布機能または提供媒体を使用する場合と、管理用サーバに登録されたプログラムでコンポーネントを自動的にアップデートする場合とで、流れが異なります。
配布機能または提供媒体を使用してバージョンアップするには:
管理者が任意のタイミングでバージョンアップする場合は、事前に、管理用サーバに登録されたプログラムの自動アップデートの機能を無効にしてください。
-
管理用サーバに新しいバージョンのプログラムを上書きインストールすることで、JP1/IT Desktop Management 2 - Managerをバージョンアップします。
-
次のコンポーネントをアップデートします。
-
中継システムがインストールされているコンピュータの中継システム
-
ネットワークモニタエージェントがインストールされているコンピュータのエージェントおよびネットワークモニタエージェント
-
管理者のコンピュータにインストールされているリモートコントロール機能のコントローラ
-
管理者のコンピュータにインストールされているリモートインストールマネージャ
-
-
ネットワークモニタエージェントがインストールされていないコンピュータのエージェントをアップデートします。
管理用サーバに登録されたプログラムでコンポーネントを自動的にアップデートすることでバージョンアップするには:
-
管理用サーバに新しいバージョンのプログラムを上書きインストールすることで、JP1/IT Desktop Management 2 - Managerをバージョンアップします。
-
管理用サーバにエージェントおよびネットワークモニタのコンポーネントを登録し、自動的にアップデートするよう設定します。
- 注意事項
-
JP1/IT Desktop Management 2 - Managerのバージョンアップ後に、リモートコントロールを実行する場合は、事前にコントローラをバージョンアップしてください。
- 注意事項
-
JP1/IT Desktop Management - AgentがインストールされているコンピュータにJP1/IT Desktop Management 2 - Agentを上書きインストールする場合、JP1/IT Desktop Management - Agentのインストール先フォルダのパス長が104バイトを超えていると、インストールエラーで終了します。JP1/IT Desktop Management - Agentをアンインストールしてから、インストールしてください。
- 注意事項
-
JP1/IT Desktop Managementのサイトサーバとして利用していた(JP1/IT Desktop Management - Remote Site Serverがインストールされている)コンピュータに中継システムをインストールする場合、JP1/IT Desktop Management - Remote Site Serverをアンインストールしてから、インストールしてください。
- 注意事項
-
マルチサーバ構成で運用していたJP1/IT Desktop Managementは、JP1/IT Desktop Management 2にバージョンアップできません。
- ポイント
-
JP1/IT Desktop Management 10-00以降の場合、MDMシステムと連携するときは、MDMシステムのサーバ証明書を確認されたあと連携が開始されます。そのため09-51から10-00以降にバージョンアップする場合は、「4.5 MDM連携構成システムの構築時の設定」を参照して設定してください。また、MDMサーバのホスト名が正しく設定されているかを確認してください。詳細については、マニュアル「JP1 Version 10 JP1/IT Desktop Management 2 導入・設計ガイド」の、MDM連携の設定のパラメーターの説明を参照してください。
関連リンク