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JP1 Version 10 JP1/IT Desktop Management 2 構築ガイド


1.2.3 管理用サーバをセットアップする手順

JP1/IT Desktop Management 2 - Managerをカスタムインストールでインストールした場合、データベースの作成や各種環境設定のために、インストール直後にセットアップを実行する必要があります。

管理用サーバをセットアップするには:

  1. Windowsの[スタート]メニューから[すべてのプログラム]−[JP1_IT Desktop Management 2 - Manager]−[ツール]−[セットアップ]を選択します。

  2. セットアップ画面で、[次へ]ボタンをクリックします。

  3. [セットアップの選択]画面で、セットアップの種類を選択して[次へ]ボタンをクリックします。

    インストール後の初回セットアップ時には、この画面は表示されません。

  4. [データベースの設定]画面で、データベースにアクセスするためのパスワードを変更するかどうかを選択して[次へ]ボタンをクリックします。

    パスワードを変更する場合は、現在のパスワードと新しいパスワードを入力し、手順18.へ進んでください。

    インストール後の初回セットアップ時には、この画面は表示されません。非クラスタ環境かクラスタ環境の現用系の2回目以降のセットアップ時に、手順3.の[セットアップの選択]画面で[設定変更]を選択した場合に、この画面が表示されます。

    ポイント

    ユーザーIDは、簡単インストール時または初回セットアップ時に設定したものが表示されます。パスワードは、任意の28文字以内の半角英数字(先頭の文字は英字)で指定します。ここで変更したパスワードは、JP1/IT Desktop Management 2 - Asset Consoleを使用する場合に必要になります。忘れないようにしてください。

  5. [クラスタ環境]画面で、クラスタシステムを運用するための設定をして、[次へ]ボタンをクリックします。

    クラスタ環境を使用する場合に[待機系]を選択したときは、手順6.、手順7.および手順9.〜手順17.は不要です。

  6. [データベースの設定]画面で、データベースにアクセスするためのユーザーIDとパスワードを設定して[次へ]ボタンをクリックします。

    非クラスタ環境かクラスタ環境の現用系の2回目以降のセットアップ時には、この画面は表示されません。

    ポイント

    ユーザーIDは、8文字以内の半角英数字(先頭の文字は英字)で指定します。デフォルトは「itdm2m」です。パスワードは、任意の28文字以内の半角英数字(先頭の文字は英字)です。ここで設定したユーザーIDとパスワードは、JP1/IT Desktop Management 2 - Asset Consoleを使用する場合に必要になります。忘れないようにしてください。

  7. 表示された画面で、データベースにアクセスするための管理用サーバのIPアドレスとデータベースへのアクセス時のキャッシュ容量を設定して[次へ]ボタンをクリックします。

    データベースへのアクセス時のキャッシュ容量は、JP1/IT Desktop Management 2 - ManagerをインストールしたコンピュータのOSが64ビット版の場合だけ表示される項目です。

  8. [フォルダの設定]画面で、JP1/IT Desktop Management 2 - Managerが使用する各種フォルダを指定して[次へ]ボタンをクリックします。

  9. [操作ログの設定]画面で、操作ログを取得するかどうかを設定して[次へ]ボタンをクリックします。

    操作ログを取得しない場合は、手順13.へ進んでください。

  10. 表示された画面で、操作ログを保管するかどうかを設定して、[次へ]ボタンをクリックします。

  11. 表示された画面で、管理対象の機器の台数、操作ログのデータベース格納最大日数、および操作ログのデータベースフォルダを設定して、[次へ]ボタンをクリックします。

  12. 操作ログの検索性能を向上させたい場合、データベースのキャッシュを追加できます。必要に応じて、表示された画面で追加するキャッシュ容量を設定して、[次へ]ボタンをクリックします。

    JP1/IT Desktop Management 2 - ManagerをインストールしたコンピュータのOSが64ビット版の場合だけ、この画面が表示されます。

  13. [保存用の変更履歴の出力設定]画面で、保存用の変更履歴を定期的に出力するかどうかを設定して[次へ]ボタンをクリックします。

  14. [ポート番号の設定]画面で、JP1/IT Desktop Management 2 - Managerが使用するポート番号を設定して[次へ]ボタンをクリックします。

  15. [アドレス解決の設定]画面で、ホスト間で通信するときに通信相手のコンピュータを決定する情報の種類(ホスト名またはIPアドレス)を選択します。ホスト名を選択した場合は、アドレス解決の方法およびアドレス解決ができなかったときの処理を設定します。

    ここで設定する通信相手のコンピュータを決定する情報の種類を運用キーと呼びます。

  16. [その他の設定]画面で、操作画面に表示される通貨記号、およびITDM互換配布の機能を使用するときに流量制御するかどうかを設定して[次へ]ボタンをクリックします。

  17. 表示された画面で、アカウントをロックする連続入力失敗の回数、ユーザパスワードの有効日数、および操作画面での資産情報の操作を抑止するかどうかを設定して[次へ]ボタンをクリックします。

  18. [セットアップの確認]画面で、セットアップ内容に問題がないことを確認し、[次へ]ボタンをクリックします。

    セットアップが実行されます。セットアップ内容に問題がある場合は、[戻る]ボタンをクリックして設定を修正してください。

  19. [リモートインストールマネージャを使用した配布のセットアップ]画面で、リモートインストールマネージャを使用した配布に関する各種の情報を設定して[次へ]ボタンをクリックします。

    デフォルトの設定を変更したい場合は、それぞれのタブを選択して、情報を入力してください。それぞれのタブで指定する内容、および指定できる値については、マニュアル「JP1 Version 10 JP1/IT Desktop Management 2 導入・設計ガイド」の、セットアップ時のパラメーターの説明を参照してください。ここでは、各タブで設定する概要を示します。

    通信関連

    リモートインストールマネージャを使用した配布で使用するポート番号、エージェントおよび中継システムへのファイル転送のインターバルなどについて設定します。

    サーバカスタマイズオプション

    管理用サーバに同時に接続する下位システム数、ジョブを同時実行する下位システム数、下位システム数の起動監視、ファイル転送エラーの監視などについて設定します。

    マルチキャスト配布

    ジョブのマルチキャスト配布で使用するポート番号、マルチキャストアドレス、ジョブを配布するときのパケットのサイズなどについて設定します。

    結果記録オプション

    ジョブの実行結果を記録するかどうか、IDを指定したジョブのクライアントごとの実行結果を記録するかどうか、記録するジョブの実行状態などについて設定します。

    システム構成関連

    JP1/IT Desktop Management 2のシステム構成情報が変更になった場合にその変更を自動的に下位システムのシステム構成情報に反映させるかどうか、JP1/IT Desktop Management 2のシステム構成情報からホストを削除したときの履歴を保管するかどうかなどを設定します。

    イベントサービス

    実行したジョブの結果やJP1/IT Desktop Management 2に異常が発生したことをJP1イベントとしてJP1/IMに通知するかどうか、ジョブや指令の正常終了、エラー発生を通知するかどうかなどについて設定します。

    障害関連

    ログの世代管理数、ログエントリの出力行数、Windows NTのイベントビューアに出力するメッセージの種別などについて設定します。

    監査ログ

    出力する監査ログの粒度を設定します。

  20. セットアップの完了を示す画面で、[OK]ボタンをクリックします。

    [コンポーネントを登録する]が表示された場合は、セットアップに続いてコンポーネントを登録するかどうかを設定してから[OK]ボタンをクリックしてください。

    コンポーネントとは、エージェントおよびネットワークモニタエージェントを指します。これらのプログラムを管理用サーバに登録しておくことで、エージェントを配信したり、ネットワークモニタエージェントを操作画面からインストールしたりできるようになります。

    コンポーネントを登録する場合は、[コンポーネントの登録]ダイアログが表示されるので、コンポーネントの登録とアップデートについて設定します。

    ポイント

    インストールの続きでセットアップを起動した場合は、セットアップの完了を示す画面上でコンポーネントのアップデートについて設定できます。

    コンポーネントのアップデートについては、「5.7 コンポーネントのアップデート方法」を参照してください。

セットアップが完了し、設定した内容で管理用サーバが動作するようになります。

ポイント

カスタムインストール後に初めてセットアップする場合、セットアップ時にデータベースが新規作成されます。