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JP1 Version 10 JP1/IT Desktop Management 2 導入・設計ガイド


付録A.6 性能と見積もり

ここでは、製品の各システム構成要素のメモリ所要量、ディスク占有量、および前提となるCPUについて説明します。

関連リンク

〈この項の構成〉

(1) メモリ所要量

製品の各システム構成要素のメモリ所要量について示します。

管理用サーバ

項目

動作環境

メモリ使用量

管理対象のコンピュータが10,000台までの場合

7,065.4メガバイト

管理対象のコンピュータが10,000〜30,000台の場合

24,958.6メガバイト

操作ログの検索性能を向上させるためにデータベースのキャッシュを追加した場合は、その指定値(最大16GB)が追加になります。

搭載メモリ

実装メモリとして次の合計値以上が必要です。

  • 管理対象のコンピュータが5,000台までの場合

    2.0ギガバイト以上

  • 管理対象のコンピュータが5,000〜10,000台の場合

    • 最小

      2.0ギガバイト

    • 推奨

      8.0ギガバイト

  • 管理対象のコンピュータが10,000〜30,000台の場合

    • 最小

      16.0ギガバイト

    • 推奨

      32.0ギガバイト

  • 操作ログの検索性能を向上させるため、管理用サーバのセットアップで[追加するキャッシュ容量]を指定した場合、その指定値(最大16GB)を追加します。

注 管理用サーバのOSは、管理対象のコンピュータが5,000〜10,000台の場合は、最小32ビット版、推奨64ビット版とします。管理対象のコンピュータが10,000〜30,000台の場合は、64ビット版を使用してください。管理対象のコンピュータが5,000台以上で、操作ログを取得する場合は、64ビット版を使用してください。

操作画面を表示するコンピュータ

項目

動作環境

メモリ使用量

JP1/IT Desktop Management 2によるメモリの使用量はありません。

搭載メモリ

2.0ギガバイト以上

リモートインストールマネージャをインストールする管理者のコンピュータ

項目

動作環境

メモリ使用量

次の式で計算した値が必要です。

20+0.002×a メガバイト

a:表示データ数

表示データ数は、リモートインストールマネージャの各ウィンドウで表示する次のデータの総数です。なお、同じウィンドウを複数表示する場合は、ウィンドウ数分加算してください。

  • [システム構成]ウィンドウ

    ホスト情報(中継システム、エージェント)

    • ホストごとのシステム情報

    • エージェントごとのインストールパッケージ

  • [あて先]ウィンドウ

    • ID(新規作成ホスト、資産管理項目条件)

      各グルーピング情報に該当するあて先(経路、エージェント)

    • あて先グループ(IPアドレス、新規作成ホスト、OS種別、ハードウェア資産情報の追加管理項目、部署、設置場所)

      各グルーピング情報に該当するあて先(経路、エージェント)

    • エージェントごとのインストールパッケージ

  • [ジョブ定義]ウィンドウ

    フォルダ、ジョブ定義

  • [パッケージ]ウィンドウ

    キャビネット、パッケージ

  • [ジョブ実行状況]ウィンドウ

    フォルダ、ジョブ(ジョブごとのあて先、ジョブごとのパッケージ)

搭載メモリ

2.0ギガバイト以上

リモートコントロールのコントローラをインストールする管理者のコンピュータ

項目

動作環境

メモリ使用量

次の値の合計値です。

  • 基本機能(リモートコントロール):(10×接続数)メガバイト

  • ファイル転送機能:4メガバイト

  • チャットサーバ機能:(4+(0.2×接続数))メガバイト

  • チャットクライアント機能:(4+(0.4×接続数))メガバイト

搭載メモリ

実装メモリとして次の合計値以上が必要です。

  • OSごとの推奨メモリ

  • メモリ使用量×0.5を8の倍数で切り上げた値

中継システムのコンピュータ

項目

動作環境

メモリ使用量

次の値の合計値です。

  • 基本機能(機器情報の収集、配布、リモートコントロール)(常に常駐):58メガバイト

  • 操作ログ機能(機能が有効の場合に常駐):OSが32ビット版の場合は34メガバイト、OSが64ビット版の場合は43メガバイト

  • ネットワークモニタ機能(機能が有効の場合に常駐): 2メガバイト+(10×監視対象のネットワークセグメント数)メガバイト

  • 次の式で計算した値

    28+0.018×(a+8)+(b×0.001)

    a:同時接続台数

    エージェント設定の[中継システムの設定]−[中継システムの処理の設定]で[中継システムへの同時接続JP1/IT Desktop Management 2 - Agent数]に指定した値です。

    b:管理ファイルのキャッシュサイズ

    次の計算式で算出してください。

    管理ファイルのキャッシュサイズ(キロバイト)=中継システムに保管されている、上位システムから実行されたジョブ数×各ジョブのあて先数×各ジョブのパッケージ数(リモートインストールのジョブの場合)×1 キロバイト

搭載メモリ

実装メモリとして次の合計値以上が必要です。

  • OSごとの推奨メモリ

  • メモリ使用量×0.5を8の倍数で切り上げた値

管理対象のコンピュータ

項目

動作環境

メモリ使用量

エージェント導入済みのコンピュータの場合

次の値の合計値です。

  • 基本機能(機器情報の収集、配布、リモートコントロール)(常に常駐):58メガバイト

  • 操作ログ機能(機能が有効の場合に常駐):OSが32ビット版の場合は34メガバイト、OSが64ビット版の場合は43メガバイト

  • ネットワークモニタ機能(機能が有効の場合に常駐): 2メガバイト+(10×監視対象のネットワークセグメント数)メガバイト

エージェントレスのコンピュータの場合

22メガバイト

搭載メモリ

実装メモリとして次の合計値以上が必要です。

エージェント導入済みのコンピュータの場合
  • OSごとの推奨メモリ

  • メモリ使用量×0.5を8の倍数で切り上げた値

エージェントレスのコンピュータの場合

OSごとの推奨メモリ+16メガバイト

(2) ディスク占有量

製品の各システム構成要素のディスク占有量について示します。

管理用サーバ

項目

動作環境

インストールドライブ(本体容量)

管理対象のコンピュータが10,000台までの場合

2.5ギガバイト以上

管理対象のコンピュータが10,000〜30,000台の場合

17.5ギガバイト以上

操作ログの検索性能を向上させるためにデータベースのキャッシュを追加した場合は、その指定値(最大16GB)が追加で必要になります。

データベース格納フォルダのドライブ(データベース容量)

管理対象のコンピュータが10,000台までの場合

次の値の合計値以上です。

  • 基本機能:20ギガバイト

  • 操作ログ機能:運用を考慮したデータ容量※1

  • 変更履歴機能:運用を考慮したデータ容量※2

管理対象のコンピュータが10,000〜30,000台の場合

次の値の合計値以上です。

  • 基本機能:60ギガバイト

  • 操作ログ機能:運用を考慮したデータ容量※1

  • 変更履歴機能:運用を考慮したデータ容量※2

データフォルダが格納されるドライブ

次の値の合計値以上です。

  • 基本機能:320メガバイト

  • すべての配布パッケージ容量の合計

  • ハードウェア資産、契約、ライセンスの添付ファイル容量の合計

  • 操作ログで必要な容量

    運用を考慮したデータ容量※3の見積もりが必要です。

操作ログの保管先フォルダのドライブ

運用を考慮したデータ容量※4の見積もりが必要です。

変更履歴の出力先フォルダのドライブ

運用を考慮したデータ容量※5の見積もりが必要です。

注※1 操作ログのデータベースに必要なデータ容量については、「4.5.4 操作ログのデータベースに必要なディスク容量の目安」を参照してください。なお、管理対象のコンピュータが10,000〜30,000台の場合、操作ログのデータベースのディスクは、独立した別ディスク(物理的に別のディスク)にすることを推奨します。

注※2 変更履歴のデータベースに必要なデータ容量については、「4.5.7 変更履歴のデータベースに必要なディスク容量の目安」を参照してください。

注※3 データフォルダに必要なデータ容量については、「4.5.5 操作ログを取得する場合のデータフォルダに必要なディスク容量の目安」を参照してください。

注※4 操作ログの保管先フォルダに必要なデータ容量については、「4.5.3 操作ログの保管先フォルダに必要なディスク容量の目安」を参照してください。

注※5 変更履歴の出力先フォルダに必要なデータ容量については、「4.5.6 保存用の変更履歴の出力に必要なディスク容量の目安」を参照してください。

配布機能を利用する場合、さらに次に示す空き容量が必要です。

リモートインストールマネージャを使用した配布の場合

項目

動作環境

JP1/IT Desktop Management 2 - Managerがインストールされているドライブ

1.0×パッケージ数×エージェント数+パッケージ数×0.3(単位:キロバイト)

データフォルダが格納されるドライブ

圧縮後のパッケージサイズの合計+パッケージ数×2(単位:キロバイト)

ITDM互換配布の場合

項目

動作環境

JP1/IT Desktop Management 2 - Managerがインストールされているドライブ

パッケージ(圧縮する前)の2倍以上の空き容量

データフォルダが格納されるドライブ

システムドライブ

パッケージ(圧縮する前)の空き容量

自動アップデートでコンポーネントをアップデートさせる場合、さらに次に示す空き容量が必要です。

項目

動作環境

JP1/IT Desktop Management 2 - Managerがインストールされているドライブ

500メガバイト

データフォルダが格納されるドライブ

システムドライブ

操作画面を表示するコンピュータ

JP1/IT Desktop Management 2によるディスクの占有量はありません。

リモートインストールマネージャをインストールする管理者のコンピュータ

項目

動作環境

インストールドライブ(本体容量)

24メガバイト以上

リモートコントロールのコントローラをインストールする管理者のコンピュータ

項目

動作環境

インストールドライブ(本体容量)

20メガバイト以上

中継システムのコンピュータ

項目

動作環境

インストールドライブ(本体容量)

次の値の合計値以上です。

  • 基本機能(インベントリ収集、配布、リモートコントロール):71メガバイト

  • 操作ログ機能:120メガバイト

  • ネットワークモニタ機能:2メガバイト+(55×監視対象のネットワークセグメント数)メガバイト

リモートインストールマネージャを使用した配布をするときには、さらに次に示す空き容量が必要です。

項目

動作環境

中継システムがインストールされているドライブ

(80+圧縮後のパッケージサイズの合計+パッケージ数×中継システム配下のエージェント数/1024)メガバイト

自動アップデートで中継システムをアップデートさせる場合、さらに次に示す空き容量が必要です。

項目

動作環境

中継システムがインストールされているドライブ

200メガバイト

データフォルダが格納されるドライブ

中継システムージェントがインストールされているコンピュータのシステムドライブ

管理対象のコンピュータ

項目

動作環境

インストールドライブ(本体容量)

エージェントレス運用時

JP1/IT Desktop Management 2によるディスクの占有量はありません。

エージェント運用時

次の値の合計値以上です。

  • 基本機能(インベントリ収集、配布、リモートコントロール):71メガバイト

  • 操作ログ機能:120メガバイト+260キロバイト×保持期間(日)

  • ネットワークモニタ機能:2メガバイト+(55×監視対象のネットワークセグメント数)メガバイト

配布機能を利用する場合、さらに次に示す空き容量が必要です。

自動アップデートでエージェントをアップデートさせる場合、さらに次に示す空き容量が必要です。

項目

動作環境

エージェントがインストールされているドライブ

50メガバイト

エージェントがインストールされているコンピュータのシステムドライブ

自動アップデートでネットワークモニタエージェントをアップデートさせる場合、さらに次に示す空き容量が必要です。

項目

動作環境

エージェントがインストールされているドライブ

20メガバイト

エージェントがインストールされているコンピュータのシステムドライブ

エージェントレスのコンピュータがWindowsの管理共有の認証を利用する場合、各機能を実行するために、実行プログラムが送信されます。実行プログラムを格納するために、2.5メガバイト以上の空き容量が必要です。

パッケージャのコンピュータ

項目

動作環境

エージェントがインストールされているドライブ

7メガバイト+パッケージ(圧縮する前)の2倍以上の空き容量

Automatic Installation Toolのコンピュータ

項目

動作環境

エージェントがインストールされているドライブ

6メガバイト

関連リンク

(3) 前提となるCPU

製品の各システム構成要素の前提となるCPUについて示します。

管理用サーバ

管理対象のコンピュータが5,000台までの場合

2.0ギガヘルツ以上の、32ビットプロセッサまたは64ビットプロセッサ

管理対象のコンピュータが5,000〜10,000台の場合

管理対象のコンピュータが10,000〜30,000台の場合

操作画面を表示するコンピュータ

リモートインストールマネージャをインストールする管理者のコンピュータ

リモートコントロールのコントローラをインストールする管理者のコンピュータ

コンピュータのOS

動作環境

Windows 8.1

1.0ギガヘルツ以上の、32ビットプロセッサまたは64ビットプロセッサ

Windows 8

1.0ギガヘルツ以上の、32ビットプロセッサまたは64ビットプロセッサ

Windows Server 2012

1.4ギガヘルツ以上の、64ビットプロセッサ

Windows 7

1.0ギガヘルツ以上の、32ビットプロセッサまたは64ビットプロセッサ

Windows Server 2008

1.0ギガヘルツ以上の、32ビットプロセッサまたは1.4ギガヘルツ以上の64ビットプロセッサ

Windows Vista

800メガヘルツ以上の、32ビットプロセッサまたは64ビットプロセッサ

Windows Server 2003

133メガヘルツ以上の、32ビットプロセッサまたは64ビットプロセッサ

Windows XP

300メガヘルツ以上の、32ビットプロセッサ

中継システムのコンピュータ

コンピュータのOS

動作環境

Windows 8.1

1.0ギガヘルツ以上の、32ビットプロセッサまたは64ビットプロセッサ

Windows 8

1.0ギガヘルツ以上の、32ビットプロセッサまたは64ビットプロセッサ

Windows Server 2012

1.4ギガヘルツ以上の、64ビットプロセッサ

Windows 7

1.0ギガヘルツ以上の、32ビットプロセッサまたは64ビットプロセッサ

Windows Server 2008

1.0ギガヘルツ以上の、32ビットプロセッサまたは1.4ギガヘルツ以上の64ビットプロセッサ

Windows Vista

1.0ギガヘルツ以上の、32ビットプロセッサまたは1.4ギガヘルツ以上の64ビットプロセッサ

Windows Server 2003

1.0ギガヘルツ以上の、32ビットプロセッサまたは1.4ギガヘルツ以上の64ビットプロセッサ

Windows XP

1.0ギガヘルツ以上の、32ビットプロセッサまたは1.4ギガヘルツ以上の64ビットプロセッサ

管理対象のコンピュータ

エージェントレスのコンピュータ

CPUの制限はありません。

エージェントを導入するコンピュータ

コンピュータのOS

動作環境

Windows 8.1

1.0ギガヘルツ以上の、32ビットプロセッサまたは64ビットプロセッサ

Windows 8

1.0ギガヘルツ以上の、32ビットプロセッサまたは64ビットプロセッサ

Windows Server 2012

1.4ギガヘルツ以上の、64ビットプロセッサ

Windows 7

1.0ギガヘルツ以上の、32ビットプロセッサまたは64ビットプロセッサ

Windows Server 2008

1.0ギガヘルツ以上の、32ビットプロセッサまたは1.4ギガヘルツ以上の64ビットプロセッサ

Windows Vista

800メガヘルツ以上の、32ビットプロセッサまたは64ビットプロセッサ

Windows Server 2003

133メガヘルツ以上の、32ビットプロセッサまたは64ビットプロセッサ

Windows XP

300メガヘルツ以上の、32ビットプロセッサ

ネットワークモニタを有効にするコンピュータ

コンピュータのOS

動作環境

Windows 8.1

1.0ギガヘルツ以上の、32ビットプロセッサまたは64ビットプロセッサ

Windows 8

1.0ギガヘルツ以上の、32ビットプロセッサまたは64ビットプロセッサ

Windows Server 2012

1.4ギガヘルツ以上の、64ビットプロセッサ

Windows 7

1.0ギガヘルツ以上の、32ビットプロセッサまたは64ビットプロセッサ

Windows Server 2008

1.0ギガヘルツ以上の、32ビットプロセッサまたは1.4ギガヘルツ以上の64ビットプロセッサ

Windows Server 2003

133メガヘルツ以上の、32ビットプロセッサまたは64ビットプロセッサ