はじめにお読みください
■ JP1/IT Desktop Management 2でできること
ビジネスに欠かせないコンピュータなのに、セキュリティ管理に時間を取られていませんか。また、把握しているコンピュータの情報が、知らないうちに古くなっていませんか。
JP1/IT Desktop Management 2を導入すると、組織に導入しているコンピュータの最新の情報を一望できます。また、コンピュータだけでなく、プリンタ、ネットワーク機器、スマートフォンなど、ビジネスに欠かせない機器を一元管理できます。JP1/IT Desktop Management 2を導入して、管理に掛かってしまっていた時間をビジネスに充てましょう。
■ このマニュアルで説明すること
JP1/ITDM2基本ガイドでは、コンピュータ管理の基本運用ができることをめざします。コンピュータ管理の基本運用は、組織のルールに従って進めていきます。ここでは、JP1/ITDM2基本ガイドで基準とするコンピュータ管理のルールと、JP1/ITDM2基本ガイドをご利用になる際の留意事項を確認します。
- JP1/ITDM2基本ガイドでのコンピュータ管理のルール
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セキュリティ管理をするためには、管理のためのルールを組織で定めておく必要があります。この管理のためのルールをもとに、コンピュータの設定や操作のルールを定めたものを「セキュリティポリシー」と呼びます。JP1/IT Desktop Management 2は、このセキュリティポリシーを基準にしてセキュリティ状況を判定します。JP1/ITDM2基本ガイドでは、JP1/IT Desktop Management 2が提供するセキュリティポリシーである「デフォルトポリシー」を使用します。
JP1/IT Desktop Management 2を導入すると、JP1/IT Desktop Management 2の管理対象の機器にデフォルトポリシーが自動的に適用されます。デフォルトポリシーが適用されても、ふだん使用しているアプリケーションは問題なく実行できます。
- JP1/ITDM2基本ガイドをご利用になる際の留意事項
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JP1/ITDM2基本ガイドでは、上の図に示すシステム構成で5,000台以下の機器を管理することを前提として、操作方法を説明しています。中継システム1台で管理できる機器は1,000台です。このためJP1/ITDM2基本ガイドでは、5台の中継システムを構築します。管理したい機器の台数が5,000台を超えるような場合は、機器の台数に応じて異なるシステム構成を構築する必要があります。詳細については、マニュアル「JP1 Version 10 JP1/IT Desktop Management 2 導入・設計ガイド」の「システム構成の検討」の説明を参照してください。
また、JP1/ITDM2基本ガイドは、サポートサービス契約をしていることを前提に説明しています。サポートサービス契約をすると、JP1/IT Desktop Management 2の保守や技術支援のサービスをご利用いただけます。
サポートサービス契約をしていない場合でも、JP1/ITDM2基本ガイドをご活用いただけます。手順に沿って操作を進めて、「2.3.1 最新の更新プログラムをサポートサービスサイトから取得する」の「サポートサービス契約をしていない場合」をお読みください。なお、サポートサービス契約のサービスを利用する場合は、インターネットへの接続が必要です。
■ マニュアルの読み方
JP1/IT Desktop Management 2のマニュアル体系と、知りたい内容に応じた読み方を次に示します。
他マニュアルへの参照先は、『〜については、マニュアル「△△」の「○○」の説明を参照してください。』の形式で記載しています。「○○」をキーワードとしてマニュアル「△△」内を検索して、該当する説明をお読みください。
各画面での操作は、次に示す環境を前提としています。
- 管理用サーバでの操作
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Windows Server 2008を使用している環境
- リモートインストールマネージャでの操作
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Windows 7を使用している環境
- 管理者のコンピュータでの操作
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Windows 7、Internet Explorer 8.0、Microsoft Excelを使用している環境
このマニュアルに掲載されている画面は、2014年11月時点のものです。製品の仕様変更に伴い、ご使用の製品の画面と一部異なることがありますので、あらかじめご了承ください。