Hitachi

JP1 Version 10 JP1/Cm2/SNMP System Observer


7.3.9 ssocollectd動作定義ファイル(ssocollectd.def)

ssocollectd動作定義ファイルには,ssocollectdデーモンプロセスの動作を定義します。この定義ファイルの内容を変更した場合,次のどちらかを実行して変更した内容を有効にしてください。

〈この項の構成〉

(1) 書式

ssocollectd動作定義ファイルの書式を,次に示します。

[図データ]

ssocollectd動作定義ファイルを記述する場合の注意事項を次に示します。

(2) 定義内容

ssocollectd動作定義ファイルの定義内容を,次の表に示します。

キー名

snmp-address:

《default》

クラスタシステムで運用する場合に,IPv4の論理IPアドレスを,IPv4アドレスの形式で指定します。この指定によって,監視マネージャと監視サーバの間に存在するファイアウォールを通過させる監視マネージャのIPアドレスを,IPv4の論理IPアドレスに固定できます。

論理IPアドレスが複数存在する場合,すべての監視サーバと通信できる論理IPアドレスを指定してください。

これ以外の場合は「default」を指定します。「default」を指定した場合,ファイアウォールを通過させる監視マネージャのIPアドレスは,監視サーバと通信できるIPv4の自IPアドレスとなります。複数のIPv4の自IPアドレスが存在する場合,ファイアウォールを通過させるIPアドレスの選択はOSに依存します。

snmp-address-v6:

《default》

クラスタシステムで運用する場合に,IPv6の論理IPアドレスを,IPv6アドレスの形式で指定します。この指定によって,監視マネージャと監視サーバの間に存在するファイアウォールを通過させる監視マネージャのIPアドレスを,IPv6の論理IPアドレスに固定できます。

論理IPアドレスが複数存在する場合,すべての監視サーバと通信できる論理IPアドレスを指定してください。

これ以外の場合は「default」を指定します。

「default」を指定した場合,ファイアウォールを通過させる監視マネージャのIPアドレスは,監視サーバと通信できるIPv6の自IPアドレスとなります。複数のIPv6の自IPアドレスが存在する場合,ファイアウォールを通過させるIPアドレスの選択はOSに依存します。

max-snmp-session:※1

《32》((1〜99))

監視マネージャと同時に通信する監視サーバの数を指定します。

postponing-interval:

《1800》((10〜86,400秒))

収集状態が「延期中※2」になった場合の,次回の収集を実行するまでの時間を指定します。リソース収集間隔より小さい値を指定した場合,次回の収集はリソース収集間隔の設定に従います。

postponing-retry:

《2》((0〜99回))

収集状態が「延期中」になるまでのリトライ回数を指定します。

max-logfile-size:

《4》((1〜32メガバイト))

一つのログファイルの最大サイズを指定します。

logfile-num:

《3》((1〜10面))

ログファイルの面数を指定します。

trace:

《off》

障害発生時の調査用としてトレースファイルを出力するかどうかを設定します。出力する場合は「on」,出力しない場合は「off」を指定します。

max-tracefile-size:

《4》((1〜32メガバイト))

一つのトレースファイルの最大サイズを指定します。

tracefile-num:

《3》((1〜10面))

トレースファイルの面数を指定します。

snmp-dump:

《off》

障害発生時の調査用としてSNMPパケットダンプを出力するかどうかを設定します。出力する場合は「on」,出力しない場合は「off」を指定します。

max-dumpfile-size:

《8》((0〜99メガバイト))

SNMPパケットダンプトレースファイルの最大サイズを指定します。

0を指定した場合は上限サイズなくトレースを取得します。

注※1 値を変更した場合,ssocollectdデーモンプロセスを再起動する必要があります。

注※2 「延期中」については「図2-9」および「図2-10」を参照してください。