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JP1 Version 10 JP1/Cm2/Network Node Manager i セットアップガイド


19.13 厳格にSNMPv3インフォームを処理するようにNNMiを構成する

厳格にSNMPv3インフォームを処理するようにNNMiを構成できます。新しいプロパティを構成すると,NNMiは厳格にSNMPv3インフォームを処理できるようになります。NNMiは,トラップ転送設定で構成されたクレデンシャルに一致しないクレデンシャルを持つ SNMPv3インフォームを処理しません。この構成では,NNMi 通信の設定画面でノードに対して構成された認証またはプライバシが無視されます。

NNMiは,(この新しいプロパティを持つ)SNMPv3インフォームを検証するときとは異なる方法でSNMPv3トラップを検証します。SNMPトラップの場合,NNMiはトポロジ内のノードの監視に現在使用されている通信の設定を使用します。

新しいプロパティを構成するには,次のようにします。

  1. 次のファイルを編集する。

    • Windows

      %NNM_DATA_DIR%\shared\nnm\conf\props\nms-communication.properties

    • UNIX

      $NNM_DATA_DIR/shared/nnm/conf/props/nms-communication.properties

  2. 次の行を追加する。

    com.hp.ov.nms.comm.snmp.enforcestrictv3traps=true
  3. ファイルを保存する。

  4. NNMi管理サーバーを再起動する。

    a NNMi管理サーバー上でovstopコマンドを実行します。

    b NNMi管理サーバー上でovstartコマンドを実行します。

    HA下でファイルに変更を加えるときには,クラスタの両方のノードで変更を加える必要があります。HA構成を使用しているNNMiでは,NNMi管理サーバーの停止と再起動が必要な変更を加えた場合には,ovstopおよびovstartコマンドを実行する前に,ノードをメンテナンスモードにする必要があります。

    構成したばかりのプロパティが誤っているか,falseに設定された場合,NNMiはSNMPv3インフォームをトラップ転送設定で設定された構成と照合して検証しません(この機能を追加する前のNNMiの動作)。NNMiは,拒否されたSNMPv3インフォームおよびトラップに関するメッセージをnnm-trace*.logファイルに記録します。