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JP1 Version 10 JP1/Cm2/Network Node Manager i セットアップガイド


19.4 trapFilter.confファイルでインシデントをブロックする

NNMi管理サーバー上のインシデントの数が一定のレートに達して,新しく到着するインシデントをNNMiがブロックすることになったとします。インシデントのブロックが発生すると,NNMiはTrapStormインシデントを生成し,インシデントがブロックされていることを示します。また,NNMiは主要なヘルスメッセージも生成し,インシデントレートが高くてインシデントがブロックされていることを示すことがあります。

インシデントの数が一定のレートに達しないように,次の方法でインシデントをブロックします。

nnmtrapd.confファイルによる方法

nnmtrapd.confファイルを使用し,NNMiが監視するインシデントをブロックして,インシデントトラフィックを減らしてください。ただし,nnmtrapd.confファイルによる方法では,NNMiは依然としてこれらのインシデントを使用してトラップレートを計算し,トラップバイナリストアに書き込みます。nnmtrapd.confファイルによる方法を使用しても,インシデントがデータベースで作成されたり保存されたりすることを停止することしかできません。詳細については,nnmtrapd.confのリファレンスページを参照してください。

trapFilter.confファイルによる方法

nnmtrapd.confファイルを使用する方法より適切な方法です。NNMiにはフィルタリングメカニズムがあり,NNMiイベントパイプラインで早期にインシデントがブロックされ,このインシデントがトラップレート計算で分析されること,またはNNMiトラップバイナリストアに保存されることが回避されます。デバイスのIPアドレスまたはOIDをtrapFilter.confファイルに追加すると,この大量のインシデントをブロックして,インシデントの量の問題を回避できます。詳細については,trapFilter.confおよびnnmtrapconfig.ovplのリファレンスページを参照してください。